カテゴリー
公企業 物流

【勝ち組?】日本郵政の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

日本郵政は、郵便・物流・銀行・生命保険を主力とする郵便企業体。2007年に小泉政権主導の郵政民営化により、日本郵政公社から郵便・郵便貯金・簡易保険事業を継承して発足。2015年にはゆうちょ銀行・かんぽ生命保険と共に株式上場を果たし、豪・トールロジスティクスを約6,000億円で買収して海外物流へと本格進出。が、2017年にはトールロジスティクスの業績悪化によって約4,000億円もの減損損失を計上し、大型海外M&Aの失敗が表面化。2021年には楽天グループへ約1,500億円を出資し、物流・DXなどで資本業務提携を結んだ。現在では、米UPS・独ドイツポストに続く世界有数の郵便・金融企業グループとなっており、郵便企業体としての規模は世界トップクラス。総資産は290兆円とメガバンク大手3社に匹敵し、土地保有額でも日本企業上位10社に数えられる資産規模を誇る。

POINT
  • 総資産290兆円を超える巨大グループ、ゆうちょ銀行・かんぽ生命が稼ぎ頭
  • 業績はやや衰退気味だが利益は金融事業の善戦で回復、財務体質も問題ない
  • 平均年収871万円と大手メーカー同格レベルの待遇、社宅が極めて充実
  • 就職偏差値と難易度

    60 70 80 90 100 給与待遇 社会的名声 入社難易度 事業規模 事業安定性 事業競争力

    ※レーダーチャートは評価基準の6項目を50~100の指数に換算した結果です。就職偏差値の詳しい評価理由は総合評価をご参照ください。

    ✔就職偏差値:総合職=69(上位)

    日本郵政公社を前身とする日本有数の巨大企業グループであり、事業規模は圧巻の一言。給与水準については他業界の大手企業と遜色なく、持株会社の総合職は世間が思う以上の高待遇である。
    詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:総合職=難関上位級

    グループ全体では1,000人~1,200人を採用しているが、うち日本郵政の総合職採用枠は30人~60人に留まる。将来のグループ経営幹部を期待される採用枠であり、入社難易度は高い。
    採用大学:【国公立】東京大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・東北大学・北海道大学・神戸大学・筑波大学・一橋大学・東京農工大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・中央大学・青山学院大学・同志社大学・日本大学・学習院大学・近畿大学・創価大学・東北学院大学など(出典:大学通信ONLINE)

    業績動向

    ✔経常収益と経常利益

    日本郵政の経常収益は2014年には15.2兆円を誇ったが、2026年は11.4兆円まで縮小している*1。経常利益は2023年から2025年まで0.65兆〜0.81兆円で推移していたが、2026年は1.07兆円に増加。2015年から約11年ぶりに経常利益1兆円を上回った*2。
    *1:経常収益の減少傾向が続いている理由は、①日本郵便における郵便物引受数の減少、②かんぽ生命保険における長期的な低迷傾向と2019年の不正契約問題(参考リンク)、など。
    *2:2026年に経常利益が増加した理由は、日本国内の金利上昇などを追い風にゆうちょ銀行の利益が大幅に増加したほか、かんぽ生命保険も増益となったことが主要因。

    ✔セグメント別の状況

    日本郵政は、郵便・物流事業(日本郵便・JP楽天ロジスティクスなど)、郵便局窓口事業(切手・印紙・カタログギフト販売、金融商品窓口販売など)、国際物流事業(豪・トールロジスティクス、JPロジスティクスなど)、不動産事業(ビルマネジメント・グループ不動産管理運営)、銀行業事業(ゆうちょ銀行)、生命保険事業(かんぽ生命保険)、その他事業(病院事業、関係会社受取配当金)、の7事業を有する。
    当社の事業構造は、持株会社である日本郵政を頂点に、日本郵便・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険を中核とする複合企業グループとして成立している。全社利益の約80%以上を銀行事業(ゆうちょ銀行)と保険事業(かんぽ生命保険)に依存しており、郵便・物流事業は赤字状態にある。祖業である郵便・物流事業は、全国一律の郵便サービスを維持するユニバーサルサービス義務を負う一方、人口減少・デジタル化による郵便需要の減少、人件費・輸送費上昇などの逆風が強い。一方、郵便窓口事業では、全国の郵便局網を通じて、ゆうちょ銀行の貯金・送金、かんぽ生命の保険商品などを取り扱うことで収益を確保している。つまり、当社最大の競争優位は、日本全国に張り巡らされた郵便局という圧倒的な営業基盤を金融収益に結び付けている点にある。国際物流事業では2015年に買収した豪・トールロジスティクスを中核とするが、利益貢献は限定的。最近では、駅前・都心部に保有する郵便局用地を活用した不動産事業も拡大しており、不動産を新たな収益源へ育成する方針である。

    ✔最終利益と利益率

    日本郵政の純利益は2023年まで4,100億~5,020億円ほどで推移していたが、同年以降は低落。2024年は純利益2,686億円まで低落した他、2026年は3,745億円となっている。自己資本利益率は概ね3%〜4%ほどで推移しており、やや低めの水準に留まっている。

    ✔自己資本比率と純資産

    日本郵政の自己資本比率は3%〜4%ほどの低水準で推移しているが、これは傘下にゆうちょ銀行・かんぽ生命保険があることが要因*3。純資産は2020年を除けば14兆〜16兆円のレンジで横ばいが続いている。
    *3:当社の自己資本比率が低い理由は、傘下にゆうちょ銀行・かんぽ生命保険を抱えるため。銀行の預金や生命保険の責任準備金は巨額の負債として計上され、それに対応する金融資産も膨らむため、連結総資産が巨大化する。金融機関特有の事業構造によるものであり、一般企業とは単純比較できない。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    日本郵政の平均年収は2022年まで760万~790万円ほどで推移していたが、2026年には871万円まで増加している。総合職の場合、30歳で年収630万~720万円ほど、課長職レベルで年収1,050万~1,150万円が目安。あくまでも持株会社の平均年収であるため、日本郵便などの事業会社における平均年収は異なる。

    ✔従業員数と勤続年数

    日本郵政の単体従業員数は長年に渡って減少が続いており、2026年は1,261人の組織体制まで縮小している。連結従業員数は22.4万人に及び、殆どの従業員は事業会社に所属している。平均勤続年数は15.9年(2026年)と、大手企業の標準的水準をやや上回る。

    総合評価

    限定公開

    全業界580社以上の
    評価全文が読み放題に

    年間150万人以上の就職・転職者がアクセスする、検索シェアNo.1の企業評価サイト。 印象論に左右されない、データと独自取材による「確かな企業評価」を提供します。

    有料部分の構成

    企業格付け ***
    就職格付け ***

    企業格付けの根拠

    就職格付けの根拠

    格付評価と、評価全文を掲載しています。

    企業選びに、確かな判断材料を。

    1. 印象論に惑わされず、企業の本当の実力を見極められる
    2. 世間が知らない隠れ優良企業まで、知識と選択肢が広がる
    3. 将来の年収・福利厚生とキャリア価値を見極められる
    4. 企業が教えてくれない、弱点・業績不振・不祥事も理解できる

    利用登録について詳しく見る