本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
NTTデータは、NTTグループに属する大手システムインテグレーター(SIer)。1967年に日本電信電話公社に設立されたデータ通信本部を源流とし、1988年に日本電信電話の民営化に伴いNTTデータとして独立。日系システムインテグレータとしては、日立製作所・富士通・日本電気と並ぶ最大手。海外売上高比率が50%以上を占めるグローバル企業であり、世界53ヶ国でビジネスを展開。官公庁・金融機関向けのシステム開発に強く、アメダス・住民基本台帳システム・日本銀行金融ネットワークシステムなどを開発。2025年にはNTTグループが当社の全株式を取得して完全子会社化、上場廃止となった。
・NTTグループのシステムインテグレータ、親会社から海外事業を統合
・売上高・利益いずれも成長基調、財務体質は統合影響で一時的に悪化中
・平均年収923万円とかなり高め、住宅補助が手厚いことで有名
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:70(最上位)
サラリーマンとしては最上位クラスの勝ち組。安定と成長を両立した業績と、海外での成功が魅力。NTTブランドもあって社会的名声も良好。待遇は業界首位ではないが、死角もない。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:難関
総合職の採用人数は年間500人~600人と非常に多いが、NTTグループ企業&システムインテグレーター上位というネームバリューゆえに選考倍率は決して甘くない。
採用大学:【国公立】東京工業大学・大阪大学・東北大学・筑波大学・千葉大学・電気通信大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・東京理科大学・上智大学・同志社大学・明治大学など(出典:大学通信ONLINE)
業績動向
✔売上高と営業利益
NTTデータグループの売上高は長期的な成長基調が続いてきたが、2022年には売上高3.49億円にまで急増*1。2024年には過去最高となる売上高4.63兆円にまで到達した*2。営業利益も増加傾向が続いており、2023年には過去最高となる3,238億円に到達。
*1:2022年から売上高が急速な増加を示しているが、これは親会社の日本電信電話の海外事業を統合したことが理由(参考リンク)。当社はNTTグループで最も海外展開に成功した企業であることから、NTTグループの海外事業の主導権を親会社から委ねられた経緯がある。
*2:2023年・2024年は為替レートの円安推移が急速に進行。為替効果によって更なる売上高の増加を遂げた。
✔セグメント別の状況
NTTデータグループは、パブリック&フィナンシャル事業(行政・医療・電力・金融・決済などの社会インフラ向けITサービス)、エンタープライズIT事業(製造・流通・サービス業向けITサービス)、ソリューション&テクノロジー事業(先進ITサービス基盤・ソリューション)、グローバルビジネス事業(海外におけるITサービス)、その他事業(本社機能)、の5事業を有する。
当社はNTTグループにおけるシステムインテグレータとして知られるが、最近では海外における積極M&Aを繰り返して海外事業を拡大。NTTグループにおける海外展開の先駆者として2022年には日本電信電話の海外事業を統合している。国内事業は行政・金融機関が主力顧客であり、民間企業の比率はそこまで高くはない。
✔最終利益と利益率
NTTデータグループの純利益は2021年から1,300億〜1,490億円レベルで推移。売上高の急拡大の割には、純利益が伸び悩む実態がある。営業利益率は6%〜8%ほどで安定的に推移しているが、大手システムインテグレータとしては利益率はそこまで高くはない。
✔自己資本比率と純資産
NTTデータグループの自己資本比率は2020年まで30%〜49%レベルで推移していたが、2022年に23.6%まで急落*3。安定的な利益体質を鑑みれば不安は薄いが、有利子負債が重荷となっている。純資産は長期的な増加が続いており、2024年には2.86兆円まで到達。
*3:2022年の自己資本比率の急落は日本電信電話の海外事業を統合したことが原因。日本電信電話の海外事業を連結対象としたことで有利子負債が増加して自己資本比率が低下した。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
NTTデータグループの平均年収は923万円(2024年)とNTTグループとしても上位クラスの待遇。が、これは2023年に持株会社制へと移行したことで平均年収が高く算出されやすくなった経緯が大きい*4。総合職は30歳で年収650万〜730万円ほど、課長職レベルで年収1,100万〜1,250万円ほど。
*4:持株会社制へと移行すると、事業運営に携わる従業員は子会社へと分離され、持株会社には本社部門として事業企画・経営に携わる少数精鋭の従業員のみが残留する。これにより平均年収が高く算出されやすくなる事情がある。
✔従業員数と勤続年数
NTTデータグループの単体従業員数は2023年に持株会社制へと移行したことで1,500人レベルにまで急減。現在では従業員の殆どが事業会社に属している。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は19.5万人もの巨大組織である。平均勤続年数は2018年頃から伸び悩んでおり、微減傾向へ転換。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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