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【勝ち組?】三菱自動車工業の就職偏差値と平均年収・待遇【企業研究レポート】

企業概要

三菱自動車工業は、アジア・北米・欧州などでMitsubishiブランドの自動車を製造・販売する中堅自動車メーカー。1917年に三菱造船(現・三菱重工業)が自動車事業部として設立し、戦時中には軍用車・トラックを生産。1960年代からは乗用車メーカーとして頭角を現し、1970年に三菱重工業から独立を果たした。1990年代にはラリー・SUV領域で頭角を現し、トヨタ自動車日産自動車に次ぐ国内シェア3位へと躍進。が、2000年代にはリコール隠し問題によって、国内販売台数が急落。2010年代には東南アジア市場への注力を進め、新興国市場での販売拡大を果たした。現在では、東南アジア市場を最大の基盤としながら、SUV・ピックアップトラック・PHEVを主力製品として展開。2016年からは日産自動車が筆頭株主となっており、ルノー・日産・三菱アライアンスを形成。

POINT
  • 年産80万台規模の中堅自動車メーカー、東南アジア地域に特に強い
  • 業績は2020年に巨額損失を計上するも急回復、長期的な安定性は低め
  • 平均年収813万円と自動車メーカーとしては中堅上位、海外赴任のチャンスは大
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:65(中堅上位)

    給与水準は業績好調時と不調時の差が大きいが、福利厚生は自動車メーカーなりの制度が整う。過去のリコール隠し問題が尾を引く日本国内よりも海外市場における評価の方が高い。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:やや難関

    総合職の採用数は年間40人~300人と、年度によって大きく変動する珍しい企業。海外売上高比率が70%以上と非常に高いため、海外志向が強い求職者から底堅い人気がある。
    採用大学:【国公立】名古屋大学・東北大学・九州大学・金沢大学・熊本大学・福井大学・東京外国語大学・名古屋工業大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・中央大学・関西学院大学・日本大学・神奈川大学・国際基督教大学・東京理科大学・豊田工業大学(出典:マイナビ2028

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    三菱自動車工業の売上高は2003年に過去最高となる3.88兆円に到達したが、同年以降はピークアウトしている。2021年には売上高1.46兆円まで急落*1したが、2025年には2.78兆円まで回復。営業利益は2020年に赤字転落したが、2023年には過去最高となる1,909億円を記録している。
    *1:2003年に売上高がピークアウトした理由は、①トラック・バス事業(現・三菱ふそう)の独・ダイムラーへの譲渡、②2000年代におけるリコール隠し・脱輪死亡事故による国内販売の急落、③北米市場における販売台数の低下、など。
    *2:2021年に売上高が急落した理由は、COVID-19感染拡大による新興国市場での販売急落が主要因。当社は新興国市場に売上高・利益を大きく依存するため、特に打撃が大きかった。COVID-19による経済不安で為替レートが円高に振れたことも痛手になった。

    ✔セグメント別の状況

    三菱自動車工業は、日本事業、北米事業(アメリカ・メキシコなど)、欧州事業(オランダ・ロシアなど)、アジア事業(インドネシア・タイ・フィリピン・ベトナムなど)、オセアニア事業(オーストラリア・ニュージーランド)、その他事業(アラブ首長国連邦・ブラジルなど)、の6事業を有する。
    当社の事業構造は、SUV・ピックアップトラック・PHEVを中核としながら、東南アジア・豪州・中南米などを地盤とする地域特化型の自動車メーカーとして成立している。最大の特徴は、トヨタ自動車日産自動車のようなグローバル市場への全面展開ではなく、新興国市場に経営資源を集中している点にある。特に東南アジア市場では『トライトン』『エクスパンダー』『パジェロスポーツ』などが人気を博しており、国内市場の低迷を補っている。売上高・利益においても日本市場が占める割合は低い一方、アジア市場が全社利益の半分以上を支えるほどに拡大している。2016年からは日産自動車が筆頭株主となり、ルノー・日産・三菱アライアンスの一角として、プラットフォーム共有や共同開発を活用する立場にある。自社単独で全方位の商品開発を担うのではなく、得意地域・得意車種に絞って生き残る構造へ転換したと言える。

    ✔最終利益と利益率

    三菱自動車工業の純利益は2021年に▲3,123億円と巨額損失を計上*2したが、2023年には過去最高益となる1,684億円まで急回復。2025年には純利益409億円まで再び縮小しており、安定性に乏しい。営業利益率は▲6%~7%で推移しており、浮き沈みが激しい。
    *2:2021年に巨額損失を計上した理由は、①COVID-19感染拡大による販売減少、②欧州市場向けの新型車の投入凍結による減損損失、③生産体制の再編費用・人員削減による特別退職金の計上、など。単なるCOVID-19感染拡大の影響だけでなく、収益性を改善するための構造改革を一気に進めた経緯がある。

    ✔自己資本比率と純資産

    三菱自動車工業の自己資本比率は2021年に27.4%まで低下したが、同年以降は増加傾向に転換。2025年は自己資本比率41.6%と自動車メーカーとしてはやや高めの水準となっている。純資産は2021年に0.52兆円まで低下したが、2025年には0.97兆円まで持ち直している。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    三菱自動車工業の平均年収は2023年まで650万~745万円で推移していたが、2025年には813万円まで上振れしている。総合職の場合、30歳で年収550万~630万円ほど、課長職レベルで930万~1,080万円が目安となる。平均年齢は42.3歳(2025年)と大手企業の標準的な水準。

    ✔従業員数と勤続年数

    三菱自動車工業の単体従業員数は1.3万~1.45万人ほどの水準で安定的に推移している。子会社・関係会社を含めた連結従業員数は2.85万人ほど。平均勤続年数は15.5年(2025年)と大手企業の標準的な水準。

    総合評価

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