選考基準

就職偏差値の定義

本来の”偏差値”とは、母集団の中での位置づけをわかりやすく示すものであり、テスト・模試を受けた集団の中でどれくらいの位置にいるかを明瞭に表す手法です(総務省統計局)。それゆえ、評価基準がそもそも異なる企業格付けに用いることが困難な指標です。しかし、就職活動において大学入試と同じように企業レベルを格付けすることには強い社会的ニーズが存在しているのも事実です。

当サイトでは、就職の難易度/倍率は勿論のこと入社後の待遇/キャリアパス/名声までを多角的に含めて「入社した場合にサラリーマン人生がどれだけ充実したものになるポテンシャルがあるか」を推定して就職偏差値を”疑似的に”格付けしています。

本来の意味での偏差値とは離れた評価となっていますが、数ある定量的/定性的なデータを横並びに一律評価することで、各企業への就職を検討する方々にとっての参考になる評価提供を目指しています。

評価方法

公平性・透明性ある就職偏差値を評価するために、以下のプロセスにより格付けを決定しています。多段階に渡る評価プロセスを経ることで、組織内外の知見を盛り込みつつ客観性を担保しております。

1.数値評価
国内4,033社に及ぶ上場企業群・非上場企業群から評価対象とする著名企業を決定。業績・財務・従業員データについて数値化してデータ評価することで草案を策定しています。
2.審査員評価
当組織の審査員の審議により数値評価された就職偏差値を補正しています。数値には表れない不祥事・キャリアパス・社会的名声などを織り込み、納得感が高い評価へと洗練させています。
3.意見公募
外部の有識者・業界関係者からの意見を公募することで評価の確度を更に高めています。当組織外の知見を取り込むことで、客観性と正確性を担保しています。
4.最終決定
当サイトにおいて最終決定された評価を公開します。公開後も外部の声や社会的情勢を踏まえながら、評価結果を修正・調整することによって正確性を維持し続けております。

中立性の担保について

評価における中立性を担保するため、当組織はいかなる利害関係も評価先企業と持ちません(①新卒採用・中途採用支援事業に参画しない、②評価先企業からの金銭授受には応じない)

インターネット上においては、新卒採用・中途採用事業と並行して就職格付けを行っている事例が多々見られます。しかしながら、当組織は「評価先企業との利害関係を持つことで、評価の水増しに繋がる」と考えています。例えば、「取引先企業へ求職者を斡旋して収益を得るため(本来は優良企業に値しない企業を)卓越した優良企業として宣伝する…」などです。

したがって、当組織においては公正かつ中立的評価を徹底するため、いかなる利害関係も持たないことを徹底してまいります。これにより、中立公正な評価結果を担保いたします。

評価基準

選考における評価基準及び評価要素は以下となっています。

(1)企業規模/業績

企業規模/業績は企業の成績そのものです。売上高が大きい会社は社会に対して大きな影響力を持つと共に、知名度が高くなりやすい傾向があります。利益が大きい会社は、潤沢な資金をベースに設備投資や給与引上げ、株主還元に取り組むことで企業価値の継続的な向上に取り組むことが可能となります。当サイトでは、売上高は絶対金額で評価していますが、利益については営業利益/最終利益の利益率(%)および絶対金額で評価しています。

■参考指標
1. 売上高/営業利益/最終利益(直近5年間)
■評価方法
データに基づく定量評価
■評価配分
70(100を最大とする)

(2)企業の安定性

企業の安定性は長いサラリーマン人生の安定性に直結する重要な指標です。直近の業績好調であっても、業績の浮き沈みが激しかったり財務状況が悪い企業では安心して長く働くことができません。当サイトでは、財務健全性を自己資本比率/有利子負債から測ると共に、業績の安定性/赤字転落歴、事業の独占性/安定性/競合状況を多角的に見て、企業の長期存続可能性を評価しています。

■参考指標
1. 自己資本比率/有利子負債(直近5年間)
2. 業績の安定性/赤字転落歴
3. 事業の独占性/安定性/競合状況
4. 創業からの年数
■評価方法
データの定量評価+審査員による補正
■評価配分
60(100を最大とする)

(3)入社後のキャリア/待遇

入社後のキャリアパスと待遇は求職者にとって最重要の指標となるため、評価配分を特に高く評価しています。給与水準の他、家賃補助や福利厚生までを考慮する他、労災や賃金不払いや残業過多などの要素がある場合は減点しています。また、入社後の転職/独立がしやすく、キャリアパスに柔軟性を持たせられる企業については加点要素としています。

■参考指標
1. 平均年収/平均年齢(直近5年間)
2. 転職サイト在籍者/転職者の満足度
3. ブラック企業ランキング(直近5年間)
4. 転職/独立の柔軟性・容易性
■評価方法
データの定量評価+審査員による補正
■評価配分
90(100を最大とする)

(4)社会的名声/評判

社会的名声/評判は、企業に所属するサラリーマンにとって誇りの源泉となる指標です。近所や地元の友人/知人に羨まれる企業に就職することで人生の満足度が底上げされる他、プライベートでも信用を勝ち取ることが可能です。軽視されることもある指標ですが、結婚や住宅取得などのライフイベントにおいても、サラリーマンの人生を下支えしてくれる重要な価値です。

■参考指標
1. 企業名の知名度
2. 企業名のブランド価値
3. 社会貢献性/重要性
4. 業界内のポジション
■評価方法
審査員による定性評価
■評価配分
50(100を最大とする)

(5)入社の難易度/倍率/職種

入社の難易度/倍率および採用職種は、入社難易度と入社後のサラリーマン人生を左右する要素です。大卒総合職を大量離職/ソルジャー前提で大量採用する企業は出世競争やリストラが激化する傾向にあるため減点要素としています。逆に、大卒総合職を少数精鋭/ブレイン職種で採用する企業は入社が難しい反面、一度入社した人材を育成する傾向があるため加点要素としています。

■参考指標
1. 採用数/倍率(過去5年間)
2. 採用職種(ブレイン/ソルジャー)
■評価方法
データの定量評価+審査員による補正
■評価配分
30(100を最大とする)

おわりに

当サイトの“就職偏差値”は、「どんな会社に就職すべきか分からない」方々にはお勧めです。なんとなく就職活動をして、なんとなく目についた会社に入社するのではなく、「戦略的に高待遇を取りに行く」ことで、大きな収入・安定・名声を得ることができます。

他方で「自分ならではの目標・夢がある」や「自分が惚れ込んだ会社が好きだ」と考えている方々には却って余計な迷いを生じさせかねません。自分ならではの価値基準があるのであれば、自分の道を生きるべきと当サイトは考えております。

当サイトが目指すのは、「仕事人生をどの会社に捧げるべきか分からない」人たちに、専門的知見に基づいた客観的な情報を提供することで、よりよい人生を歩む一助となることです。