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【勝ち組?】DMG森精機の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

DMG森精機は、マシニングセンタ・ターニングセンタ・複合加工機・5軸加工機などを主力とする大手工作機械メーカー。1948年に奈良県で繊維機械メーカーとして創業し、1958年に工作機械へと参入。1968年には数値制御式のNC旋盤に進出し、高精度・高付加価値機を軸に事業を拡大。2016年には独・ギルデマイスター社と経営統合、日独二大拠点を有する世界有数のグローバル工作機械メーカーへ躍進した。現在では、工作機械本体の販売だけでなく、自動化システム・周辺機器・ソフトウェアまでを一体で提案する体制を強めており、顧客企業の工程集約・自動化・高精度化のニーズに答えている。日本の工作機械業界において、ヤマザキマザック・オークマ・ジェイテクトと並ぶ上位企業の一角であり、世界17ヶ国に生産拠点を有する。

POINT
  • 海外売上高比率85%の世界的工作機械メーカー、日本・ドイツ2極体制
  • 景気動向に業績を左右されやすい、財務体質は改善が進むが依然中庸
  • 平均年収905万円、業績悪化時には急減するが業界最上位級の給与体系
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:67(上位)

    日系工作機器メーカーとしてはトップクラスの給与水準。日独2極体制による独自性も突出しており、競争優位性も高い。ただし、業績悪化時には平均年収が急落しやすい性質を抱える。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:難関

    総合職の採用人数は年度により大きく変動するが、直近5年では年間20人~70人を採用。一般知名度はそれほど高くないが、業界トップ企業かつ採用数が少ないため入社難易度はそれなりに高い。
    採用大学:【国公立】名古屋大学・名古屋工業大学・大阪大学・岐阜大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・立教大学・立命館大学など(出典:unistyle

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    DMG森精機の売上高は年度により好不調が顕著に分かれている*1。2020年には売上高3,282億円まで急落*2したが、同年以降は増加傾向。2024年には過去最高となる売上高5,550億円に到達している。営業利益は105億~550億円レベルで推移しているが、景気後退局面にも黒字圏を維持できている。
    *1:当社の売上高・利益が安定しない理由は、主力製品である工作機械が典型的な設備投資財であり、顧客企業の投資判断に強く左右されるためである。
    *2:2020年に売上高・利益が急落した理由は、COVID-19感染拡大による景気後退局面を受けて顧客企業の設備投資意欲が急落したことが主要因。

    ✔セグメント別の状況

    DMG森精機は、マシンツール事業(マシニングセンタ・ターニングセンタ・複合加工機・5軸加工機などの工作機械の製造販売)、インダストリアルサービス事業(工作機械に関連する修理復旧、周辺サービス・ソリューション)、の2事業を有する。
    当社の事業構造は、マシニングセンタ・ターニングセンタ・複合加工機・5軸加工機などを主力としつつも、導入後の保守・部品供給・ソフトウェア・自動化提案までを含めて継続的に収益化する体制を築いている点に特徴がある。まず中核となるのはマシンツール事業であり、5軸加工機・複合加工機・横形・立形マシニングセンタ・NC旋盤など、高付加価値機を幅広く展開している。1台の工作機械に複数工程を集約し、加工精度・段取り時間・設置スペース・人員負荷をまとめて削減する提案力が差別化の源泉となっている。一方で、当社にとって強固な収益源となっているのがインダストリアル・サービス事業であり、工具計測・アフターサービス・ソフトウェア・自動化対応・稼働支援など、工作機械の使用期間全体に渡って安定的な収益を生み続けている。工作機械は一度納入されれば10年単位で稼働を続ける設備であり、導入後の修理・消耗品交換・精度維持などが長期的な収益源となる特色がある。実際、マシンツール事業が売上高の約66%を占めているが、インダストリアルサービス事業によって全社利益の約73%を稼いでいる。工作機械の販売で売上高を確保しつつ、使用継続に伴ってのアフターサービス・周辺サービスで利益を上げる構造は当社のみならず工作機械業界でよくみられる構造である。

    ✔最終利益と利益率

    DMG森精機の純利益は2020年・2024年を除けば*3、長期的に130億~340億円ほどのレンジで推移している。営業利益率は好調時には10%を超える一方、不調時は3%台にまで低下する。とはいえ、景気後退局面にもマイナス圏に転落しないのは工作機械メーカーとしては底堅い。
    *3:2020年はCOVID-19感染拡大による顧客企業の設備投資意欲の減退によって利益縮小。2024年にはロシア事業からの撤退に伴う損失・過剰部品在庫の処分による一過性費用が重荷となった。

    ✔自己資本比率と純資産

    DMG森精機の自己資本比率は緩やかな増加傾向が続いているが、2025年も39.2%とそれほど高くない水準*4。事業継続への不安はない水準だが、景気動向に業績を左右されやすい業態からすると低めの印象。純資産は2016年から右肩上がりで増加しており、2025年には3,421億円に到達している。
    *4:2016年に独・ギルデマイスター社と経営統合する以前のDMG森精機は自己資本比率50%を優に上回る財務体質であったが、経営統合後は同社の資産・負債が連結対象となったことで自己資本比率が急変。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    DMG森精機の平均年収は905万円(2025年)と工作機械メーカーとしては最高峰の給与水準にある。総合職の場合、30歳で年収680万~780万円ほど、課長職レベルで年収1,100万~1,300万円ほどが目安。ただし、景気動向・業績により給与水準が急減することも*5。
    *5:2020年には平均年収643万円に急減。これは、①給与に占める賞与比率が高いために業績悪化時に総支給額が減少しやすい点、②営業職における給与には相当のインセンティブが含まれており景気後退期に販売が落ち込むとインセンティブ収入も減少する点、にある。

    ✔従業員数と勤続年数

    DMG森精機の単体従業員数は2019年の2,418人をピークに減少傾向にあり、2025年は451人まで減少している*6。子会社・関係会社を含めた連結従業員数は1.40万人ほど。平均勤続年数は17.2年(2025年)と大手企業の標準的な水準を上回る。
    *6:2025年に単体従業員数が急減した理由は、購買部門を「DMG森精機伊賀株式会社」へ、開発部門を「DMG森精機伊賀株式会社」・「DMG森精機奈良株式会社」・「DMG森精機Additive株式会社」へ移管したことが主要因。

    総合評価

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