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プラントエンジニアリング

【勝ち組?】千代田化工建設の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

千代田化工建設は、LNGプラント・製油所・銅精錬工場などの設計・建設・保守を主力とする三菱グループの大手プラントエンジニアリング会社。1948年に三菱石油工事部が分離独立して創業、石油精製装置や油脂抽出装置などを設計してプラントエンジニアリング会社としての歩みを始めた。製油所・LNGプラントの建造実績に富み、世界60ヶ国以上での建築実績がある。売上高の約56%はLNG関連施設とガス関係に強く、LNG受入基地建設では業界首位の日揮を差し置いて国内首位のシェアを誇る。筆頭株主は三菱商事であり、会長・社長・役員などの経営層には三菱商事出身者が名を連ねる。

POINT
  • プラントエンジニアリング業界で国内2位、LNGプラントに強い
  • 2019年に深刻な業績悪化で債務超過に転落、三菱商事が救済
  • 平均年収1,037万円で福利厚生も良好、海外赴任すれば給与が跳ね上がる
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:71(最上位)

    業績は不安定で財務体質も弱いが、従業員の待遇は今なお高い。発展途上国へと赴任してタフなエンジニアリング経験を積めるキャリア価値は依然として高い。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:やや難関

    総合職の採用人数は年間35人~50人と少なめであり、採用枠の80%は理系採用枠である。かつては総合職の出身大学は旧帝大・早慶クラスがボリューム層であったが、業績悪化後は学歴要件は緩和。
    採用大学:【国公立】京都大学・大阪大学・九州大学・神戸大学・千葉大学・熊本大学・東京外国語大学・東京農工大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学・立教大学・中央大学・関西学院大学・日本大学・国際基督教大学・東京理科大学・芝浦工業大学など(出典:マイナビ2027

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    千代田化工建設の売上高は2022年まで低迷が続いていたが、同年以降は回復傾向。2024年は売上高5,059億円まで回復*1。営業利益は2019年に営業損失1,998億円という巨額損失を計上*2。2024年には再び赤字転落しているが、2025年は営業利益244億円を確保している。
    *1:当社は2019年から深刻な業績不振に陥った事情(後述)があるが、2022年からはリスク管理を強化した工事進行の強化と為替レートの円安推移による為替効果で回復傾向に。
    *2:2019年に巨額の営業損失に陥った理由は、①キャメロンLNGプロジェクトでの熟練工の不足による工事不具合の続出、②タングーLNGプロジェクトでの工事遅延による損失拡大、など。いずれも大型プロジェクトの失敗による大損失が要因(参考リンク)。

    ✔セグメント別の状況

    千代田化工建設は、LNGプラント事業(LNGプラントの設計・調達・建設・保守など)、その他ガス事業(カタールにおけるLNG・ガス処理プラントの改造・改修など)、石油・石油化学関係事業(石油会社向け製油所の設備更新工事・耐震工事など)、医療・生化学・一般化学関係事業(医薬品メーカー向け製造設備の設計・建設・保守など)、環境・新エネルギー・インフラ関係事業(石炭火力発電所向け排煙脱硫設備・銅精錬工場・バイオマス発電所の設計・建設・保守など)、その他事業、の6事業を有する。
    当社の事業構造は、巨大かつ複雑な産業プラントを「設計(Engineering)・調達(Procurement)・建設(Construction)」まで一括で請け負う総合エンジニアリング(EPC)に特化しており、個別製品を量産販売する製造業とは収益構造が根本的に異なる。とりわけLNGプラント関連事業は、売上高の約50%前後を占めており、LNGプラント建設の動向が業績に与える影響は極めて大きい。近年は脱炭素・水素・CCUSなど次世代エネルギー分野への展開を進め、従来の化石燃料プラント依存からの転換を模索している段階にあるが、現時点では依然としてエネルギー関連の大型EPC案件への依存度は高い。もっとも、EPCビジネスは受注時点での見積精度が極めて重要であり、原材料価格変動・為替変動・建設遅延・設計変更などのリスクが顕在化した場合には巨額損失に直結する体質を持つ。過去には海外大型案件における損失計上を余儀なくされた局面も経験しており、収益振幅の大きいハイリスク・ハイリターン型の事業構造と評価できる。

    ✔最終利益と利益率

    千代田化工建設の純利益は平常時には▲150億〜270億円レベルで推移しているが、2019年には巨額損失を計上*3。営業利益率は2019年を除けば▲2%〜6%ほどの水準で推移している。大型プロジェクトに失敗すると極端な大赤字に見舞われることがある点には注意が必要である。
    *3:2019年の純損失は*2で解説した大型プロジェクトでの工事混乱が主要因。

    ✔自己資本比率と純資産

    千代田化工建設の自己資本比率は2018年まで35%前後で推移していたが、2019年には▲17.1%と債務超過に転落。2020年には三菱商事・三菱UFJ銀行による総額1,800億円の支援でマイナス圏は脱したが、依然として自己資本比率10%に満たない。純資産は254億円(2025年)に過ぎず、過小資本に苦しむ。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    千代田化工建設の平均年収は2023年まで900万円前後で推移していたが、2025年は1,037万円まで上振れしている。国内勤務の総合職の場合、30歳で年収650万〜800万円ほど、課長職レベルで年収1,300万〜1,450万円ほど。海外赴任した場合には年収が跳ね上がる特徴がある。

    ✔従業員数と勤続年数

    千代田化工建設の単体従業員数は微増傾向がみられ、2025年は1,648人の組織体制となっている。債務超過に陥った時期も含めて社員数の減少は起こっていない。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は3,420人ほど。平均勤続年数は14.5年(2025年)と大手企業の標準的な水準を僅かに下回る。

    総合評価

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