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【勝ち組?】ゆうちょ銀行の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

ゆうちょ銀行は、日本郵政グループに属する大手普通銀行。1875年に前島密がイギリスの郵便制度に習い、郵便貯金として制度化。国策の強い貯金制度として国民から多くの資金を集め、1990年代には世界最大の預金残高を持つ巨大金融機関にまで成長を果たした。2007年には小泉政権による郵政民営化法に基づき、民間普通銀行として再編。同じく郵政民営化にあたって設立された日本郵政の傘下に入り、日本郵便・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険で日本郵政グループ3社を形成した。現在においては貯金残高は190兆円規模に及び、メガバンクに匹敵する規模感。全都道府県に支店を有するのはみずほ銀行と当行のみであり、郵便局網を活用したネットワークによって地方・高齢者層への浸透力は他行を圧倒する。

POINT
  • 日本郵政グループの普通銀行、預金額ではメガバンクに匹敵する巨大銀行
  • 業績は概ね横ばいで衰退も成長もない現状維持型、財務体質は普通
  • 平均年収716万円と業界中位、福利厚生は公務員時代の名残で良好
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:総合職=64(中堅上位)、地域基幹職=58(中堅)

    圧倒的な一般知名度を誇る大手金融機関だが、かつてほどの就職人気はみられなくなった。給与水準がそれほど傑出しないほか、長期的な事業規模の衰退も痛手。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:中難易度

    総合職は年間80人~100人ほど、大手金融機関なりの採用数となっている。地域基幹職は年間50人~90人ほどが採用され、中堅大学からも幅広く採用される。
    採用大学:【国公立】神戸大学・横浜国立大学・千葉大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・立教大学・中央大学・青山学院大学・同志社大学・関西学院大学・立命館大学・学習院大学・日本大学・南山大学・成蹊大学・龍谷大学・明治学院大学・国学院大学・東京理科大学など(出典:大学通信ONLINE

    業績動向

    ✔経常収益と経常利益

    ゆうちょ銀行の経常収益は2023年まで1.79兆~2.1兆円レベルで長期的に推移していたが、同年以降は増加傾向に転換。2024年には経常収益2.65兆円まで急伸し、2025年は2.52兆円となっている。経常利益は2024年まで3,700億~4,900億円で安定していたが、2025年には5,845億円に上振れしている。

    ✔セグメント別の状況

    ゆうちょ銀行は、銀行業(預金、有価証券投資、シンジケートローン等の貸出、為替、国債・投資信託・保険商品の販売、住宅ローン媒介、クレジットカードなど)、のみの単一事業会社である。
    当行の事業構造は、全国の郵便局ネットワークを通じて集めた巨大な個人貯金を、有価証券運用で収益化することで成立している。一般的な銀行のように、企業融資や住宅ローンを通じて利ざやを稼ぐのではなく、国民から集めた安定的な貯金を、国債・外国証券・投資信託等で運用する金融機関としての性格が強い。最大の強みは、約190兆円規模に及ぶ圧倒的な貯金残高である。これはメガバンク級の資金量であり、特に地方・高齢者・個人家計から安定した資金を集めている。預金残高の約90%以上が個人預金であり、ここまで個人預金に偏る銀行は稀である。一方で、当行は融資による収益創出力が弱く、収益の多くを市場運用に依存する。低金利環境では国債運用だけで十分な利ざやを確保しにくく、外国債券や投資商品の運用高度化が不可避となる。そのため、金利・為替・海外市場の変動が業績に与える影響は大きい。

    ✔最終利益と利益率

    ゆうちょ銀行の純利益は2024年まで2,600億~3,500億円ほどで長期的に安定していたが、2025年には4,143億円に上振れ。景気後退局面にも安定的に利益を確保できているのは強みである。自己資本利益率は概ね2%~3%レベルで推移しているが、2025年には4.58%にやや上昇している。

    ✔自己資本比率と純資産

    ゆうちょ銀行の自己資本比率は3.9%(2025年)と低めだが、銀行業であれば健全な水準。銀行業は顧客から預金・有価証券を預かる事業の性質上、貸借対照表での負債が広がるため自己資本比率が低くなりやすい。純資産は2021年までは11兆円を超える局面もあったが、2025年は9.09兆円となっている。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    ゆうちょ銀行の平均年収は716万円(2025年)と大手銀行としてはそれほど高くはない*1。総合職の場合、30歳で年収650万~690万円、課長職レベルで年収900万~1,100万円が目安。平均年齢は45.6歳(2025年)と大手企業の標準的な水準を上回る。
    *1:平均年収が低めである理由は、①窓口業務などを担う一般職が数多く在籍していること、②民営化以前の賃金制度が色濃く残っていること、などがある。

    ✔従業員数と勤続年数

    ゆうちょ銀行の単体従業員数は2015年には1.32万人レベルであったが、同年以降は緩やかな減少傾向。2025年は1.09万人の組織体制となっている。平均勤続年数は21.0年(2025年)と金融業としては異例の長さだが、これは平均年齢の高さによる反動でもある。

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