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【勝ち組?】アンリツの就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

アンリツは、通信&IPネットワーク測定器・光通信測定器・移動通信測定器などを製造する計測器メーカー。1895年に逓信省出身の石黒慶三郎が通信機メーカーとして創業。1900年代には無線電信機を生産し、日露戦争では当社製の無線電信機がバルチック艦隊発見の初報を発信した。1910年代には公衆電話の大量生産に着手し、日本国内の電話網の普及に貢献。1933年には日本初のテレビ放送機を完成させた。戦後には日本電気の傘下企業として公衆電話を製造する傍ら、測定機・光パルス試験機など事業領域を多角化。1990年代からは通信計測分野で頭角を示し、携帯電話・光通信の試験・認証需要を取り込んだ。2011年に日本電気が当社株式を売却したことで独立色を強めた。現在では5G・光通信・高速データ通信向けを中心とする電子計測器を主力とし、通信キャリア・スマートフォンメーカー・電子機器メーカーなどを主要顧客とする。

POINT
  • 通信機器分野で100年以上の歴史、現在は通信計測で世界トップ3社の一角
  • 売上高は成長するも利益は波がある、財務体質は極めて健全
  • 総合職で30歳600万円が目安、神奈川県厚木市周辺が地盤エリア
  • 就職偏差値と難易度

    60 70 80 90 100 給与待遇 社会的名声 入社難易度 事業規模 事業安定性 事業競争力

    ※レーダーチャートは評価基準の6項目を50~100の指数に換算した結果です。就職偏差値の詳しい評価理由は総合評価をご参照ください。

    ✔就職偏差値:63(中堅上位)

    一般消費者に馴染みはないが、世界的な通信計測メーカーとして傑出した技術力を有する。地盤の神奈川県厚木市ではトップクラスの待遇を得られる他、財務健全性も極めて堅牢。
    詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:中難易度

    総合職の採用実績は年間35名~60名と企業規模なり。一般知名度が低いうえ、世間に知られないニッチ業界という特徴から選考倍率は高まりにくい。かなりの穴場企業である。
    採用大学:【国公立】大阪大学・九州大学・横浜国立大学・金沢大学・静岡大学・電気通信大学・横浜市立大学・東京農工大学・名古屋工業大学など、【私立】早稲田大学・明治大学・法政大学・立命館大学・学習院大学・日本大学・東京理科大学・芝浦工業大学・工学院大学など(出典:マイナビ2028)

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    アンリツの売上高は過去8年間に渡って微増傾向がみられ、2026年には1,174億円に到達*1。営業利益は2021年に過去最高となる197億円に到達したが、2024年には89億円まで減少。2026年には営業利益148億円まで再び増加している。売上高は安定的だが、営業利益は浮き沈みがある。
    *1:2026年に売上高が増加した理由は、①生成AI普及に伴うデータセンター向け高速通信計測器の需要拡大、②PQA事業における食品・医薬品向け検査装置の販売拡大、③環境計測・センシング&デバイスなど通信計測以外の事業成長、など。

    ✔セグメント別の状況

    アンリツは、通信計測事業(通信&IPネットワーク測定器、光通信測定器、移動通信測定器、マイクロ波ミリ波測定器など)、PQA事業(自動重量選別機、自動電子計量器、異物検出器、品質管理システムなど)、環境計測事業(EV・電池向け試験装置・電力計測器・データ収集システムなど)、その他事業(物流、不動産賃貸など)、の3事業を有する。
    当社の事業構造は、計測・信号処理技術を中核として、通信計測・計量器・試験装置などを展開することで成立している。中核となるのは通信計測事業であり、スマートフォン・基地局・光通信機器・データセンターが規格通りに正しく通信できるかを検証する「開発のための道具」を供給する企業であり、通信規格が高度化するほど測定の難易度も高まる。モバイル用計測器や光・デジタル用計測器では、米・キーサイト・テクノロジー社に次ぐ世界的な存在感を放つ。第二の柱となっているPQA事業は『プロダクツ・クオリティ・アシュアランス』の略であり、食品・薬品業界向けのX線異物検出機や金属検出機などを主力としている(参考リンク)。ただし、依然として通信計測事業への依存度は高く、通信規格の世代交代や通信事業者・端末メーカーの設備投資サイクルによって業績が変動しやすい。

    ✔最終利益と利益率

    アンリツの純利益は2021年に過去最高の161億円を記録したが、2024年には76億円まで低下*2。2026年には純利益116億円にやや増加している。営業利益率は2021年の18.5%をピークに停滞感が強い推移となっているが、2024年を除けば10%以上を確保できている。
    *2:2024年は世界的なスマートフォンの販売低迷によってネットワーク検査機器の販売が振るわず。電気自動車の需要低迷によってEVバッテリー検査装置も伸び悩んだ(参考リンク)。

    ✔自己資本比率と純資産

    アンリツの自己資本比率は長期的な増加傾向が続いており、2026年は76.6%となっている。有利子負債は35.6億円(2026年)に過ぎず、有利子負債に殆ど依存していない*3。純資産は緩やかな増加傾向が続いており、2026年には1,327億円に到達している。
    *3:当社は終戦後に経営危機に瀕した経緯があり、1949年に全従業員を解雇したのち200人を再雇用して再建した歴史がある。苛烈なリストラを経験した歴史的な経験則もあって、財務体質の健全性には著しく配慮がなされている。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    アンリツの平均年収は2020年のみ820万円に上振れしたが、同年を除けば730万~790万円ほどで推移している。総合職の場合、30歳で年収550万~620万円ほど、課長職レベルで年収850万~940万円ほどが目安。平均年齢は46.1歳(2026年)と大手企業の標準的な水準を上回る。

    ✔従業員数と勤続年数

    アンリツの単体従業員数は2021年・2022年に急増しており*4、2026年は1,734人の組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は4,114人ほど。平均勤続年数は21.3年(2026年)と大手企業の標準的な水準を大きく上回る。
    *4:2020年・2021年に従業員数が急増した理由は、子会社のアンリツネットワークス・アンリツエンジニアリング・アンリツプロアソシエを吸収合併したため。

    総合評価

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