本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
構造計画研究所ホールディングスは、構造設計・技術解析・ソフトウェア開発を主力とする技術コンサルティング会社。1956年に東京工業大学の研究者・服部正が大学発ベンチャーとして創業。1960年代には最新鋭のIBM製コンピュータを導入し、複雑な構造解析を高速かつ正確に行える体制を整えた。1970年代には大阪万博のパビリオンの構造設計に参画し、特殊形状・大空間などの高難度建築の実績を積んだ。1974年には企業活動・社会システムを数理モデルで解析するオペレーションズ・リサーチに参入し、建築解析のノウハウを企業・社会システムの解析へと展開した。1980年代からは製造業・社会活動を分析する意思決定コンサルティングに進出。2010年代には世界で初めて3次元免震を実用化した建築物『知粋館』を竣工し、日本建築学会賞を受賞。現在では、工学知と情報技術を組み合わせ、建設・防災、企業活動・意思決定支援などの専門的な課題を解決している。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:68(上位)
高度な工学・技術的知見を活かしたコンサル会社であり、他社が模倣困難な事業展開に強み。業績拡大が依然として続く成長企業であり、2024年には平均年収1,000万円越えも達成している。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:難関
総合職の採用数が年間30人~45人ほど。一般知名度が低いうえ業態がニッチであるが、高待遇企業ゆえに底堅い人気がある。土木・建築・情報系の専門性があるとかなり有利。
採用大学:【国公立】京都大学・東北大学・九州大学・筑波大学・広島大学・千葉大学・熊本大学・東京農工大学・名古屋工業大学・豊橋技術科学大学、【私立】早稲田大学・上智大学・立教大学・立命館大学・日本大学・明治学院大学・国際基督教大学・東京理科大学・芝浦工業大学(出典:マイナビ2028)
業績動向
✔売上高と営業利益
構造計画研究所ホールディングスの売上高は長期的な増加傾向が続いており、2025年には過去最高となる201億円に到達している*1。景気後退局面にも売上高を伸ばし続けており、高い成長性を示している。営業利益は2025年に過去最高となる30億円に到達しており、過去8年間で約3倍の増益を遂げている。
*1:当社が売上高・利益を伸ばしている理由は、①旺盛な再開発需要による建築コンサルティングの好調、②製造業におけるデジタル投資の拡大に伴うソフトウェア販売の伸長、③情報通信・防災コンサルティングの需要拡大、④2024年7月の持株会社化による連結決算への移行、など。
✔セグメント別の状況
構造計画研究所ホールディングスは、エンジニアリングコンサルティング(構造設計・構造解析、環境評価・防災、意思決定、情報通信・製造技術などのコンサルティング)、プロダクツ事業(熱流体解析・粉体解析ソリューション、建築構造物解析・地盤解析・電波伝搬分析、デジタルプラットフォームなど)、の2事業を有する。
当社の事業構造は、顧客ごとの高度な技術課題を解決するエンジニアリングコンサルティングを中核として、そこで蓄積した技術・知見をソフトウェアとして横展開するプロダクツサービスを組み合わせることで成立している。エンジニアリングコンサルティングでは、超高層建築・大規模建築物の構造設計、地震動評価、災害リスク評価、住宅メーカー向けのCAD・構造計算システム、通信ネットワーク解析、製造工程の最適化、社会シミュレーションなどを手掛けている。一般的なコンサルティング会社と比べると、当社は構造工学・情報通信・流体・粉体・電磁界などの専門知識とソフトウェア開発力を組み合わせ、技術的に難度の高い課題へ踏み込む点に特徴がある。これらの分野は専門性の高い技術者と経験がなければ参入すら困難であるため、同業他社との競合も少ない。プロダクツサービスでは、コンサルティング業務で培った解析技術や外部から導入した有力技術を、ソフトウェアやクラウドサービスとして提供している。
✔最終利益と利益率
構造計画研究所ホールディングスの純利益は2020年まで6億~8億円ほどで推移していたが、同年以降は増加傾向に転換。2025年には過去最高となる純利益20億円に到達している。営業利益率は2020年から13%~15%台で推移しており、コンサルティング業界としても高めの水準にある。
✔自己資本比率と純資産
構造計画研究所ホールディングスの自己資本比率は長期的な増加傾向が続いており、2024年には50.8%に到達。同年以降はやや減少がみられるが、負債に依存しすぎない事業運営ができている。純資産は長期的な増加傾向が続いており、2025年には101億円に到達している。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
構造計画研究所ホールディングスの平均年収は長期的な増加傾向が続いており、2025年には1,056万円に到達している*2。総合職の場合、30歳で年収700万~850万円ほど、課長職レベルで年収1,200万~1,300万円ほどが目安となる。平均年齢は41.8歳(2025年)と大手企業の標準的な水準にある。
*2:当社は長期目標として人件費の引き上げを掲げており、2023年には若年層への待遇を改善するべく月額5万円以上の初任給引き上げを実施。当社のビジネスモデルは、高度な専門知識を備えた技術者の労働集約に依存するため、優秀な人財の獲得が事業拡大に欠かせないことが賃上げの動機となっている。
✔従業員数と勤続年数
構造計画研究所ホールディングスの単体従業員数は2023年まで増加傾向が続いており、2025年は639人の組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は733人ほど。平均勤続年数は14.8年(2025年)と、コンサルティング業界にありながら大手メーカー並みの高水準にある。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
総合評価
✓
SSS~Fランクの21段階評価で、企業の立ち位置を明確に示します。
✓
無料版では扱わない評価情報まで踏み込み、企業の実態に迫ります。
✓
公開データと独自取材・分析を統合、中立公正な評価を提供します。
✓
全業界580社以上を網羅的に比較し、企業理解を深められます。
✓
いつでも登録解除可能です。期間の縛りはありません。
※登録方法・Q&Aはこちら
