本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
ワークマンは、ワークウェア・作業用品・カジュアルウェアを主力とする衣料品チェーン。1980年に作業服・用品に特化したワークウェア販売店として群馬県伊勢崎市で創業。価格競争が激しい法人向け販売ではなく、個人向け販売に敢えて特化することで成長。1990年代には店舗網を全国300店舗まで拡大し、株式上場を果たした。2010年代には自社ブランドの商品展開を開始し、低価格・高機能な商品を企画・開発するノウハウを蓄積。2018年には自社技術を一般向け衣料に反映した『WORKMAN Plus』を開始し、防水・防寒などの機能性によって一般消費者からの支持を集めた。2023年には女性服・子供服までを網羅した『Workman Colors』を開始し、一般衣料まで商品領域を拡張。現在では全国47都道府県に1,094店舗を展開し、国内最大級のワークウェア・機能性衣料チェーンへ成長している。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:62(中堅上位)
世間一般では「安価な実用服」のイメージが強いが、実はアパレル業界でも最高峰の給与を得られる1社。急速な業績拡大を続けながら、堅固な財務体質も崩さない巧みな事業運営は傑出。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
■61→62に改定:継続的な業績拡大と給与水準の上昇を再評価。1ノッチ格上げとした(2026年10月)
✔就職難易度:やや難関
総合職の採用数は年間20名~30名と少ない。昨今のワークマンブームによって選考倍率も上昇傾向にあり、難化傾向。総合職の採用においても中堅大学からも幅広く採用している。
採用大学:【国公立】静岡大学・滋賀大学・福島大学・広島市立大学・釧路公立大学など、【私立】明治大学・立教大学・法政大学・立命館大学・日本大学・専修大学・駒澤大学・国士舘大学・玉川大学・産業能率大学・神戸学院大学・大阪産業大学・平成国際大学・東京女子大学など(出典:マイナビ2028)
業績動向
✔売上高と営業利益
ワークマンの売上高は右肩上がりの増加傾向が続いており、2026年には過去最高となる1,608億円に到達*1。過去8年間で売上高が約2倍以上に急拡大している。営業利益は2022年に268億円に到達したのち、2026年に過去最高となる296億円に到達している。
*1:当社の売上高が急成長している理由は、①新規業態『WORKMAN Plus』『Workman Colors』による一般向け衣料の販売拡大、②低価格・高機能な自社開発商品のラインナップ拡充、③業績好調を受けたフランチャイズ店舗網の拡大、など。
✔セグメント別の状況
ワークマンは衣料品販売事業(ワークウェア、カジュアルウェア、作業用品などの直営店販売・加盟店卸売)のみの単一事業会社である。同事業は加盟店収入・直営店販売・加盟店卸売から構成される。
当社の事業構造は、作業服・作業用品を中核としながら、アウトドア・スポーツ・カジュアル衣料まで自社開発商品を展開することで成立している。中核となるのはフランチャイズ方式による店舗展開であり、加盟店が接客・販売などの店舗運営を担う一方、当社は商品開発・仕入れ・物流・広告宣伝などを担う。全国1,094店舗のうち92%以上をフランチャイズ店舗が占めており、チェーン本部会社としての性格が強い。特筆すべきは、防水・防寒・耐久性・ストレッチ性など機能性に優れた自社開発商品を低価格で投入できる企画・開発力である。さらに、2018年からは防水・防寒・耐久性を一般向け衣料に拡大し、新業態『WORKMAN Plus』を成功させた。現在では『Workman Colors』を通じて、機能性衣料からさらに一般的なカジュアルウェアへ事業領域を拡大し、ユニクロ・GU・しまむらと競合する関係に入りつつある。
✔最終利益と利益率
ワークマンの純利益は2022年には183億円まで到達したのち、2026年に過去最高となる206億円に到達している*2。営業利益率は17%〜23%ほどの高水準で推移しており、衣料品業界としてはファーストリテイリングをも上回る最高峰の利益率を誇る。
*2:2022年から2025年まで利益拡大が停滞した理由は、①急速な円安による海外からの商品調達コストの上昇、②原材料・物流費などのコスト高騰、③低価格戦略の維持による粗利益率の圧迫、④COVID-19感染拡大期におけるアウトドア需要の一服、など。
✔自己資本比率と純資産
ワークマンの自己資本比率は長期的に80%前後の超高水準で安定しており、実質無借金経営を達成している。安定的な利益体質を加味すれば、財務体質は極めて堅実であると評価できよう。純資産は右肩上がりで増加しており、2026年には1,534億円に到達している。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
ワークマンの平均年収は2018年までは620万円前後で推移していたが、同年以降は増加傾向が続いている。2026年には平均年収804万円に到達しており、アパレル業界としてはトップレベルの待遇。総合職の場合、30歳で年収630万〜700万円ほど、課長職レベルで年収900万~990万円ほどが目安。
✔従業員数と勤続年数
ワークマンの単体従業員数は業績拡大に応じて増加傾向にあり、2026年は440人の組織体制となっている。直営店が僅かであるため、従業員の殆どが企画・管理業務を主としている。平均勤続年数は11.6年(2026年)となっており、アパレル業界としてはトップクラス。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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