本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
ブロンコビリーは、ステーキレストラン『ブロンコビリー』を運営する外食会社。1978年に竹市靖公が愛知県名古屋市でステーキハウスとして創業。1980年代には炭焼きステーキとサラダバーを導入し、来客数の拡大に成功。1990年代には自社加工工場を開設して供給力を強化しつつ、多店舗展開を推進した。2000年代には外食業界の値下げ競争に対応して炭焼き・サラダバーを廃止して低価格路線へと舵を切ったが、狂牛病問題による牛肉需要の急減も重なって業績悪化に陥った。そこで、2004年からは高付加価値路線へ回帰すべく、オープンキッチン・炭焼き・大かまどご飯・サラダバーを看板化。2010年代からは関東・関西への出店を加速し、全国100店舗を超える広域チェーンへと成長。現在では全国161店舗を運営する他、自社工場での食材加工によって品質管理と店舗運営の効率化を両立している。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:53(準中堅)
高付加価値型の外食チェーンとして有力な存在であり、給与水準は業界上位レベル。財務体質の安定性は特に傑出しており、世間が思う以上の優良企業である。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:中難易度
総合職の採用人数は年間80人~110人と、企業規模の割にはかなりの大量採用。外食業界でもステーキ分野に関心があるのであれば、極めて有力な選択肢となる。
採用大学:【国公立】岐阜大学・富山大学・県立広島大学など、【私立】中京大学・中部大学・愛知学院大学・愛知淑徳大学・中京学院大学・中部学院大学・帝京平成大学・大和大学・大阪国際大学・京都精華大学・流通科学大学・豊橋創造大学・昭和女子大学・女子栄養大学など(出典:マイナビ2027)
業績動向
✔売上高と営業利益
ブロンコビリーの売上高は2020年・2021年のみ急落*1したが、同年以降は増加傾向に転換。2025年には過去最高となる売上高302億円に到達している。営業利益は2020年・2021年に急落したが、2025年には過去最高となる29.3億円に上振れしている。
*1:2020年・2021年の業績後退は、COVID-19感染拡大による打撃が主要因。ステーキレストランは多人数来店を前提とする業態であるため客離れが痛手に。
✔セグメント別の状況
ブロンコビリーは、飲食事業(ステーキハウス『ブロンコビリー』・厚切りとんかつ京風おばんざい『かつひろ』、食材工場運営・食材加工、調味料・惣菜の製造販売など)のみの単一事業会社である。
当社の事業構造は、ステーキ・ハンバーグレストラン『ブロンコビリー』を中核として成立している。最大の特徴は、高品質を維持するために、フランチャイズ展開はせず全店舗直営体制を維持している点にある。炭焼きステーキ・ハンバーグに加え、サラダバー・大かまどごはんなどを組み合わせることで、低価格ステーキ店ではなく、「食事体験そのもの」に付加価値を持たせている。2000年代には外食業界の値下げ競争に追随して低価格路線へ傾斜したが、狂牛病問題も重なって業績悪化を経験した。その経験を踏まえて、炭焼き・サラダバー・オープンキッチンなどを復活させ、高付加価値路線へ回帰した。また、自社工場で肉類・ソース・ドレッシングなどの加工を行うことで、各店舗での調理負担を抑えながら高品質・高効率を実現している。なお、地域別の売上高では創業地・愛知県が約32%を占めて断トツ首位にあり、第2位は神奈川県となっている。
✔最終利益と利益率
ブロンコビリーの純利益は2020年のみ▲5.8億円に下落したが、同年以降は黒字圏に回復。2023年まで利益が伸び悩んだが、2025年には過去最高となる純利益19.6億円に到達している*2。営業利益率は2022年から回復傾向にあり、2025年には9.7%となっている。
*2:2025年に純利益が増加した理由は、①既存店の堅調な集客と新規出店による店舗数の増加、②子会社を含む事業規模の拡大、③自社工場・グループ会社を活用した食材加工体制の強化、など。人件費・原材料費は上昇したが、売上高の拡大による増益効果がこれを上回った。
✔自己資本比率と純資産
ブロンコビリーの自己資本比率は2020年・2021年を除けば*3、長期的に80%前後の超高水準で推移している。実質無借金経営であり、有利子負債に頼らない事業運営を志向している。純資産は2022年まで165億~178億円で推移していたが、2025年には217億円まで増加している。
*3:2020年・2021年に自己資本比率が低下した理由は、COVID-19感染拡大の混乱に備えて一時的に有利子負債を増やして手元資金を確保したことが主要因。混乱が落ち着いた2022年には一括返済した為、自己資本比率は再び上昇している。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
ブロンコビリーの平均年収は2023年まで435万~475万円ほどで推移していたが、2025年には514万円に増加している。総合職の場合、店長レベルで年収500万円を超え、課長職レベルで年収650万~720万円ほどが目安。平均年齢が30歳前後と若い組織であるが、外食業界としては上位レベルの待遇である。
✔従業員数と勤続年数
ブロンコビリーの単体従業員数は2022年まで490人~545人ほどで推移していたが、2025年は653人まで増加している。平均勤続年数は緩やかな増加傾向が続いており、2025年は7.5年となっている。が、年齢構成が30歳ほどの若い組織であるため、平均勤続年数の短さには違和感はない。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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