本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
DeNAは、モバイルゲーム・ライブ配信サービス・プロスポーツチーム運営などを展開するメガベンチャー。1999年にマッキンゼー出身の南場智子がオークション会社として創業。2006年には携帯電話向けゲームサイト『モバゲー』をリリースし、ソーシャルゲームブームを巻き起こした。2011年にはTBSから横浜ベイスターズを買収し、スポーツ事業を本格化。が、2010年代後半にはスマートフォンの普及によって『モバゲー』が失速。2015年には任天堂と資本・業務提携を締結し、有力IP企業と連携した事業モデルへと転換。2017年にはライブ配信アプリ『Pococha』を開始するなど、ゲーム以外への多角化も進めた。現在では、ゲームを最大の収益源としながら、ライブ配信、スポーツ、ヘルスケアなど多種多様な事業を展開する複合型テック企業へと変貌している。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:65(中堅上位)
かつてソーシャルゲームで一世を風靡した企業。現在においてもメガベンチャーに相応しい事業規模を維持しており、財務健全性も大いに良好。給与水準・福利厚生も大企業並みである。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:中難易度
総合職の採用実績は年間30名~80名とメガベンチャーとしてはやや多め。全盛期の2010年代にはトップ大学から数多くの就職者がいたが、最近では多種多様な大学からの採用がある。
採用大学:【国公立】東京大学・大阪大学・東北大学・神戸大学・筑波大学・電気通信大学・新潟大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・立命館大学・日本大学など(出典:ダイヤモンドオンライン)
業績動向
✔売上高と営業利益
DeNAの売上高は2013年に過去最高となる2,024億円を記録したが、同年以降はピークアウト。2024年まで1,210億~1,390億円ほどで推移していたが、2025年には1,639億円に上振れ。営業利益はあまり安定せず、2020年・2024年に大幅赤字に転落している*1。
*1:2013年に過去最高となる売上高を達成した理由は、①携帯ゲーム『怪盗ロワイヤル』を主力としたソーシャルゲームの人気、②自社プラットフォーム『モバゲー』内のモバコイン消費額の急増、など。ソーシャルゲーム課金ブームによって極めて高い収益力を発揮していた。
*2:2020年の営業赤字は新作ゲーム『ポケモンマスターズ』の不発が主要因、2024年の営業赤字はゲーム・ライブ配信事業における減損損失が背景にある。
✔セグメント別の状況
DeNAは、ゲーム事業(ゲームアプリ配信・モバゲーなど)、ライブストリーミング事業(ライブストリーミングアプリ「ポコチャ」「イリアム」など)、スポーツ事業(横浜DeNAベイスターズ・川崎ブレイブサンダース・SC相模原・横浜スタジアム運営など)、ヘルスケア・メディカル事業(ヘルスビッグデータ・医療DX)、新規事業(EC・その他の新規事業)、の5事業を有する。
当社の事業構造は、ゲーム事業を最大の収益源としつつ、ライブコミュニティ、スポーツ、ヘルスケアなどへ事業領域を広げることで成立している。2010年代には自社プラットフォーム『モバゲー』で一世を風靡したが、現在では任天堂やポケモンなど有力IP保有企業と協業しながら、スマートフォン向け大型ゲームを開発・運営する事業モデルへと転換している。ゲーム以外では、ライブ配信アプリ『Pococha』やVライバー向けアプリ『IRIAM』などもを展開するスポーツ事業では、横浜DeNAベイスターズ・川崎ブレイブサンダースなどを運営しており、安定した収益源として機能している。総じて、当社は複数の事業を保有するインターネット企業へと多角化しているが、利益構造は依然としてゲーム事業への依存度が高い。
✔最終利益と利益率
DeNAの純利益は2020年・2024年を除けば80億~305億円ほどで推移している。2013年には過去最高となる純利益455億円を稼いだが『モバゲー』の衰退を経て、利益規模は縮小している。営業利益率は▲37%~19%ほどで推移しており、年度による浮き沈みが大きい。
✔自己資本比率と純資産
DeNAの自己資本比率は60%~80%ほどで推移しており、かなりの高水準にある。負債に依存しすぎない事業運営ができており、財務健全性は良好である。純資産は1,800億~2,600億円ほどでの横ばいが続いている。2010年代のピーク時に積み上げた利益剰余金が、現在の財務基盤の礎となっている。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
DeNAの平均年収は2024年まで750万~850万円ほどで推移していたが、2025年には882万円に上振れしている。総合職の場合、30歳で年収730万~830万円ほど、課長職レベルで年収900万~1,050万円が目安。平均年齢は37.9歳(2025年)と、かなり若い組織である。
*3:2026年時点では、大卒初任給として年収600万円以上が提示されている。ただし、基本月給にはライフプラン手当5.5万円が含まれており、全額が通常の基本給として支給されるわけではない。
✔従業員数と勤続年数
DeNAの単体従業員数は2021年に大幅減少したが、2025年には1,448人の組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は2,572人ほど。平均勤続年数は6.33年(2025年)と短めだが、人材の流動性が高い業界かつ平均年齢が若い組織であることを加味すれば違和感はない。
*4:2021年に単体従業員数が減少した理由は、タクシー配車アプリ『MOV』事業を会社分割し、JapanTaxiとの統合会社であるMobility Technologiesへ承継したことで、同事業に従事していた社員が当社単体の集計対象から外れたことが理由。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
総合評価
✓
SSS~Fランクの21段階評価で、企業の立ち位置を明確に示します。
✓
無料版では扱わない評価情報まで踏み込み、企業の実態に迫ります。
✓
公開データと独自取材・分析を統合、中立公正な評価を提供します。
✓
全業界580社以上を網羅的に比較し、企業理解を深められます。
✓
いつでも登録解除可能です。期間の縛りはありません。
※登録方法・Q&Aはこちら
