本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
ケーズホールディングスは、家電量販店『ケーズデンキ』を展開する大手小売企業。1947年に茨城県水戸市でラジオ修理店として創業。1950年代には家電量販店へと業態転換、『カトーデンキ』として事業拡大。POSレジを1980年代から導入して効率的オペレーションを構築。1997年には『ケーズデンキ』へと商号変更、全国各地の家電量販店を次々と傘下入りさせて全国区へと躍進。売上高においてヤマダデンキ・ビックカメラ・ノジマ・エディオンに続く業界5位、全国558店舗を展開。東北・北関東エリアに強い。
・家電業界において売上高5位、経営方針『がんばらない経営』を貫く
・売上高・利益は2020年まで右肩上がり、直近2年間は減益傾向に苦戦
・平均年収578万円で業界トップ、創業社長の方針で福利厚生も手厚い
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:55(準中堅)
上場企業・著名企業に勤務するサラリーマンとして準中堅クラスの待遇を得られる。世間一般に見劣りすることのない、普通の人生を送ることができるだろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:易しい
総合職の採用人数は年間150人~250人とかなりの大量採用。アルバイトの正社員登用にも積極的であり、新卒・中途を問わず門戸は広い。有名企業を目指したい場合はかなりの狙い目。
採用大学:【国公立】茨城大学・香川大学・山形大学・富山大学・青森公立大学・釧路公立大学など、【私立】専修大学・近畿大学・獨協大学・名城大学・国士舘大学・関東学院大学・東京経済大学・産業能率大学・城西大学・同朋大学・文教大学・ノースアジア大学など(出典:マイナビ2027)
業績動向
✔売上高と営業利益
ケーズホールディングスの売上高は2020年に過去最高となる7,925億円に到達*1したが、同年以降は7,100億~7,400億円ほどで横ばいが続いている。営業利益も2020年に過去最高となる517億円に急増したが、同年以降は減少傾向がみられる。
*1:2020年に売上高・利益が急増した理由は、COVID-19感染拡大期における巣篭もり需要。外出自粛の長期化によって家電製品に消費が集中したことで追い風となった(参考リンク)。政府から支給された特別定額給付金の使い道に家電製品が多かったことも一因。
✔セグメント別の状況
ケーズホールディングスは、家電量販店事業(家電量販店「ケーズデンキ」による家電製品の販売)のみの単一事業会社である。
当社は経営方針として「がんばらない経営」を掲げており、事業多角化は目指さず、祖業の家電量販店に特化した事業展開を続けている。また、経営判断における優先順位を「従業員・取引先・顧客・株主」とする従業員第一主義を標榜することも稀有な特徴(参考リンク)。現在の売上高のうち最大を占めるのは家電製品(冷蔵庫・洗濯機・調理家電・美容家電など)であるが、次点でパソコン・スマートフォンなどの情報機器が続いている。
✔最終利益と利益率
ケーズホールディングスの純利益は2020年に過去最高となる387億円まで増加したが、同年以降は減少傾向。2023年・2024年は純利益70億~95億円ほどで推移している。営業利益率は2022年まで4%〜6%ほどで推移していたが、同年以降は2%台に後退している*2。
*2:2023年・2024年に営業利益が減少した理由は、①COVID-19感染拡大期に家電販売が集中した反動減、②暖冬による暖房機器の販売低迷、③積極的な賃上げによる人件費の増加、など(参考リンク)。
✔自己資本比率と純資産
ケーズホールディングスの自己資本比率は59%~64%ほどの水準で長期的に推移しており、家電量販店大手としてはトップクラスの水準。負債に依存しすぎない事業運営ができており、財務健全性は良好である。純資産は2022年まで増加傾向が続いていたが、同年以降はやや減少傾向がみられる。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
ケーズホールディングスの平均年収は2017年以降は578万円(2024年)でと、家電量販店大手としてはトップの給与水準。総合職は30歳で450万〜540万円、店長職レベルで年収550万〜650万円ほどが目安。当社は持株会社制であるが、持株会社に一般社員2,000人以上が属しているため、実質的な給与水準を反映しているとみてよい。
✔従業員数と勤続年数
ケーズホールディングスの単体従業員数は2,200人前後の水準で長期的に安定している。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は7,232人ほど。平均勤続年数は17.4年(2024年)と大手企業の標準的な水準を上回り、家電量販店大手としては断トツ首位。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
総合評価
✓
大手・有名企業550社の実力と就職序列を
SSS~Fランクの21段階で格付しています。
✓
1社あたり平均800文字超で「企業としての実力」と「就職先としての魅力」を深掘り、企業理解を格上げします。
✓
いつでも登録解除可能です。期間の縛りはありません。
※登録方法・Q&Aはこちら
