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オービックの企業格付・就職偏差値【業績動向から平均年収まで解説!】

企業概要

オービックは統合業務ソフトウェア(ERP)のOBIC7シリーズを開発・販売するシステムインテグレータ。最主力製品のOBIC7シリーズは、国内シェア首位級のERPであり、中堅・中小企業を中心に2万社以上の日系企業で運用されている。販売・生産・人事・給与に跨るあらゆる情報を統合処理することで企業業務の効率化・データ化に貢献。自社開発・自社販売をによってスピーディな顧客ニーズ把握と製品開発へと繋げる他、営業・システムエンジニア・管理部門が一体となった製販管一体体制でも著名。

POINT

1.自社開発「OBIC7」を主力とするシステムインテグレータ
2.売上高・利益いずれも右肩上がり、驚異的な利益率を誇る
3.平均年収1,005万円、30代で年収1,000万円を狙える

業績動向

✔売上高と営業利益

オービックの売上高は長年に渡って右肩上がりの成長が続いており、2022年には売上高1,000億円を突破。営業利益は29期連続最高益更新を続けており、1995年から30年近く成長が続いている*1。
*1:オービックが現在の統合基幹業務システムを主力とする業態へと転換したのは1997年以降であるため、現在の業態においては業績拡大が一貫して継続している。

✔セグメント別の状況

オービックはシステムインテグレーションSI事業(統合基幹業務システム)、システムサポート事業(統合基幹業務システムの運用支援・保守など)、オフィスオートメーションOA事業(OA機器・コンピュータ用品)、の3事業を展開する。
オービックはシステムサポート事業が売上高・利益いずれも最大を占める。統合基幹業務システムは導入後の運用サポートが長期的に継続する製品であるため、導入実績がある企業について長期的な取引関係を継続できる点が強み。

✔最終利益と利益率

オービックは純利益も右肩上がりの成長が続いており、直近の2022年には純利益500億円を突破。営業利益率も右肩上がりであるうえ、営業利益率60%以上という驚異的な水準*2。
*2:情報通信業における平均的水準が8.6%であり、超高利益率で名高いキーエンスでも営業利益率は50%台。オービックの営業利益率は日系上場企業でも最高峰の水準にある。

✔自己資本比率と純資産

オービックの自己資本比率は直近で89.4%と驚異的な高水準であり、実質無借金経営。純資産も右肩上がりの増加基調を維持。超高利益体質のみならず堅牢な財務体質をも両立している。

社員の待遇

✔平均年収と平均年齢

オービックの平均年収は業績拡大と連動して増加傾向。直近の2022年には平均年収1,000万円を突破。平均年齢が36歳程度での平均年収であるため、30代で年収1,000万円の突破が狙える。

✔従業員数と勤続年数

オービックの単体従業員数は長年に渡って横這い傾向が続いており、1,800人ほどの組織規模。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は2,000人程度であるため、殆どの従業員が本体に属している。平均勤続年数は直近で13.2年と長くはないが、人材の流動性が高い情報通信業の企業としてはやや長めか。

総合評価

企業格付け:AA

競争が激しいことで知られるシステム業界の企業でありながら、卓越したビジネスモデル・戦略によって超高収益・連続成長を実現する著名企業。中堅・中小企業をメインターゲットとすることで、余計なシステム開発・オーダーメイドを回避しつつパッケージング化された販売に成功した他、外資系・日系大手との競合も回避。その結果として営業利益率60%という驚異的な利益率に到達しつつ右肩上がりの業績成長を実現している。過去に自社製品を導入した企業への継続的サポートからも収入を得られる為、景気後退期においても安定収入を確保。成長性・安定性・利益率いずれも刮目に値する超優良企業である。

就職格付け:A

売上高こそ1,000億円レベルで業界中位級に留まるものの、卓越した利益率・成長力で著名な企業。徹底的な新卒主義でも知られており、入社するためには学生時代に新卒カードを切るしかない点でも有名。業績拡大を従業員にしっかり還元しており、2022年には平均年収1,000万円を突破。平均年齢36歳の企業であるから、30代で1,000万円プレイヤーを目指したい場合には良い選択肢。過去10年間で株価15倍を達成しているため大きな財産を得た社員も多いだろう。中堅大学からの採用実績も豊富であり、学歴フィルター以外でも採用を決める柔軟性を併せ持つ。超優良企業ではあるものの伝統的名門企業ではないため、難関・名門大学の学生とは競合しない点も狙いどころ。家賃補助制度・借上げ社宅制度もしっかり整備されており、福利厚生にも余念がない。海外売上高比率0%のため、海外にまったく魅力を感じない場合は海外赴任リスク・ゼロも魅力。

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