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医薬品

【勝ち組?】アステラス製薬の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

アステラス製薬は、がん治療剤・白血病治療剤・貧血治療剤・免疫抑制剤などを主力とする大手製薬メーカー。1923年に山内健二が大阪府で薬品商社として創業し、1940年代には製薬メーカーへと転換した。終戦後には医薬品需要の拡大を追い風として事業規模を拡大し、1990年代には泌尿器領域・循環器領域において存在感を示した。2005年には免疫抑制剤を得意とする同業大手・藤沢薬品工業と合併し、アステラス製薬として発足。2010年代には前立腺がん治療剤『イクスタンジ』が急成長を遂げ、グローバル製薬メーカーへと躍進した。現在では、日系製薬メーカーとしては国内3位の売上高を誇り、グローバル市場でも上位20社に数えられる大手。泌尿器疾患、移植領域、がん領域などに強みを持ち、世界約70カ国以上で事業を展開している。

POINT
  • 日系製薬メーカーにおける最大手の一角、泌尿器疾患・移植・がん領域に強い
  • 売上高は伸びるも利益は低迷傾向、『イクスタンジ』への依存度が大きい
  • 平均年収1,046万円、福利厚生は充実しており住宅補助が手厚い
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:74(最上位)

    日系製薬メーカーとして業界最大手の一角となる事業規模を誇る。待遇面では他の大手製薬メーカーと横並び感が強いが、安定して平均年収1,000万円以上を維持している。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:難関上位級

    総合職の採用人数は年間60人~80前後であり、企業規模なりの採用規模。名門製薬メーカーゆえに製薬業界の志望者からの応募が多く、総合職の出身大学は旧帝大・早慶がボリューム層。
    採用大学:【国公立】東京大学・京都大学・大阪大学・九州大学・神戸大学・筑波大学・千葉大学・岡山大学・富山大学・東京科学大学・東京農工大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・同志社大学・東京理科大学・大阪医科薬科大学・第一薬科大学など(出典:ダイヤモンドオンライン

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    アステラス製薬の売上高は2022年まで1.2兆~1.3兆円レベルで安定的に推移していたが、2025年には過去最高となる売上高1.91兆円に到達している*1。営業利益は2020年に過去最高となる2,440億円に到達したが、同年以降は低迷傾向。2025年には営業利益410億円まで低下している*2。
    *1:2025年に売上高が増加した理由は、①為替レートの円安推移による為替効果、②前立腺がん治療剤『イクスタンジ』『パドセブ』の販売好調、が主要因。当社は海外売上比率が高いことに加えて、米国・欧州など薬価水準の高い市場で医薬品を販売しているため、海外事業の好調が業績を左右しやすい。
    *2:2021年から営業利益が低迷している理由は、新薬の開発計画の中止・変更が主要因。既存薬の販売は堅調である一方、『イクスタンジ』の次を担う新薬開発に苦戦が続いている。

    ✔セグメント別の状況

    アステラス製薬は、イクスタンジ(前立腺がん治療剤)、プログラフ(免疫抑制剤)、ベタニス(過活動膀胱治療剤)、ゾスパタ(FLT3遺伝子変異陽性急性骨髄性白血病治療剤)、パドセブ(尿路上皮がん治療剤)、ベオーザ(更年期障害に伴う血管運動神経症状治療剤)、その他(感染症治療剤、泌尿器疾患治療剤、がん治療剤、希少疾患治療剤など)、の7事業を有する。
    当社の事業構造は、がん・泌尿器・希少疾患・女性ヘルスケアなどの重点領域における新薬開発を主力として成立している。最大の主力製品は前立腺がん治療剤『イクスタンジ』であり、売上高の約47%を占める。同薬は2027年に特許切れとなる予定であり、特許満了・独占販売期間の終了による売上減少、いわゆるパテントクリフが経営課題となる。現在の成長戦略の中心は、同薬の次を担う、重点戦略製品の拡大である。具体的には、抗体薬物複合体の『パドセブ』、急性骨髄性白血病治療剤『ゾスパタ』、更年期障害に伴う血管運動神経症状治療剤『ベオーザ』、胃がん治療剤『ビロイ』、加齢黄斑変性に伴う地図状萎縮治療剤『アイザベイ』などが次世代の柱として位置づけられている。巨額の収益・利益を担う大型新薬の開発に成功すれば大きな成長が見込める反面、研究開発・承認取得に遅れが生じた場合には、大きな収益低下に見込まれるリスクも内包している。総じて、当社の事業構造は安定しているようで、実際にはかなりハイリスク・ハイリターン型のビジネスモデルとなっている。

    ✔最終利益と利益率

    アステラス製薬の純利益は2019年に過去最高となる2,223億円に到達したが、同年以降は低下傾向が続いている*3。2025年には純利益507億円に低下しており、好不調の差が激しい。営業利益率は好調時には15%~19%にも達するが、2025年は2.15%まで低迷している。
    *3:2019年以降の純利益の停滞は上述した新薬の開発計画の中止・変更による減損損失が原因。

    ✔自己資本比率と純資産

    アステラス製薬の自己資本比率は長期的な減少傾向がみられ、2025年は51.3%となっている。2024年に自己資本比率が大きく低下したが、これは企業買収に向けた有利子負債の増加が主要因*4。純資産は2024年に1.59兆円に到達したが、2025年は1.51兆円にやや後退。
    *4:2024年に自己資本比率が低下した理由は、米・アイベリックバイオ社を約8,000億円で買収するために社債・借入金による資金調達をおこなったことが主要因(参考リンク)。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    アステラス製薬の平均年収は1,000万~1,100万円ほどでの推移が続いている。総合職の場合、30歳で年収800万~900万円、課長職レベルで1,300万~1,500万円ほどが目安となる。平均年齢は43.5歳(2025年)と大手企業の標準的な水準を僅かに上回る。

    ✔従業員数と勤続年数

    アステラス製薬の単体従業員数は年度による上下変動が大きいが、2025年は4,105人となっている。2022年には3,943人まで減少したが、同年以降は回復。平均勤続年数は長期的に16年~17年ほどで推移していたが、2025年は15.7年にやや後退。

    総合評価

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