本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
SBI新生銀行は、個人向け金融や信販・カードローン事業に強みを持つ普通銀行。1952年に長期信用銀行法により日本長期信用銀行として設立、戦後日本における長期資金供給を担った。1998年にはバブル崩壊後の不良債権問題によって経営破綻し、一時国有化。2000年に外資系投資ファンドの主導で民間銀行として再出発、新生銀行へと社名変更された。2021年にはSBIグループが当行株式の47.7%を取得し、SBIグループ傘下入り。2025年に経営破綻時に注入された公的資金を完済し、約27年に及ぶ経営再建に一区切りを付けた。現在では、SBIグループ傘下の銀行として、法人向け金融、個人向け預金・住宅ローン、カードローン、信販・決済などを幅広く展開。アプラスやレイクなどを傘下に有し、消費者金融事業にも強い。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:65(中堅上位)
2021年からSBIグループ傘下企業となったが、給与水準は金融業界の準大手レベル。福利厚生もかなり強いうえ、支店網は都市部に集中。就職市場における評価以上の待遇はある。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:中難易度
SBIグループ傘下入り後はグループ採用へと移行。グループでの総合職の採用数は年間100人以上とやや多め。準大手の金融機関にも関わらず倍率はそこまで高くならず、穴場感は強い。
採用大学:【国公立】大阪大学・北海道大学・神戸大学・広島大学・滋賀大学・三重大学・電気通信大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・法政大学・同志社大学・立教大学・立命館大学・専修大学・近畿大学・名城大学・サイバー大学・関西外国語大学など(出典:リクナビ2028)
業績動向
✔経常収益と経常利益
SBI新生銀行の経常収益は2021年まで3,720億~3,990億円レベルで横ばいであったが、2025年には過去最高となる6,140億円に到達している*1。2023年には経常収益5,307億円に到達。経常利益は2022年まで減少傾向が続いていたが、2025年には777億円に到達している。
*1:2025年に経常収益・経常利益が増加した理由は、①日本銀行の政策金利引き上げを受けた金利上昇による貸出金の利ざや拡大、②2021年から傘下入りしたSBIグループとの連携施策による事業拡大、など(参考リンク)。特にSBI証券との連携によって、預金口座・証券口座・資産運用サービスを横断した顧客獲得が進んでおり、当行単体では獲得しにくかった個人顧客層を取り込んでいる。
✔セグメント別の状況
SBI新生銀行は、法人業務(法人営業、ストラクチャードファイナンス、プリンシバルトランザクションズ、昭和リース)、個人業務(リテール、新生ファイナンシャル、アプラスなど)、海外その他事業(海外事業、トレジャリーなど)、の3事業を有する。
当行の事業構造は、銀行本体の法人向け金融と、グループ会社を通じた個人向け金融を組み合わせている点に特徴がある。法人業務では、事業法人向け融資・ストラクチャードファイナンス・不動産ファイナンス・プロジェクトファイナンスなどを展開しており、専門性の高い金融ソリューションに強みを持つ。個人業務では、預金・住宅ローン・資産運用商品の販売に加え、新生フィナンシャルの『レイク』、アプラスの信販・決済・ショッピングクレジットなどを抱えており、リテール金融とコンシューマーファイナンスの比重が大きい。SBIグループ入り後は、SBI証券をはじめとするグループ各社との連携を強めており、単独銀行としての預貸ビジネスではなく、証券・銀行・信販・ローンを横断する金融グループ内の中核銀行として再成長を進めている。
✔最終利益と利益率
SBI新生銀行の純利益は2022年に203億円に急落したが、同年以降は増加傾向に転換。2025年には過去最高となる純利益844億円に到達している。自己資本利益率は2022年に2.2%まで低下したが、2025年には9.26%まで向上。大手金融機関としてはやや高めの水準となっている。
✔自己資本比率と純資産
SBI新生銀行の自己資本比率は4.7%(2025年)と低めだが、銀行業であれば健全な水準。銀行業は顧客から預金・有価証券を預かる事業の性質上、貸借対照表での負債が広がるため自己資本比率が低くなりやすい。純資産は緩やかな増加傾向が続いており、2025年は9,592億円となっている。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
SBI新生銀行の平均年収は827万円(2025年)と、メガバンクと地方銀行の中間ともいえる水準にある。総合職の場合、30歳で700万~800万円ほど、課長職レベルで1,000万~1,200万円ほどが目安。平均年齢は43.0歳(2025年)と大手企業の標準的な水準をやや上回る。
✔従業員数と勤続年数
SBI新生銀行の従業員数は過去8年間に渡って2,200人~2,300人ほどで推移している。支店数が少ない銀行であるため、窓口対応の余剰人員を抱える必要がない点は強み。平均勤続年数は13.6年(2025年)と大手企業の標準的な水準をやや下回る。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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