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【勝ち組?】AGCの就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

AGCは、ガラス製品・電子部品・化学品・セラミックス製品などを展開する三菱グループのガラス系素材メーカー。1907年に岩崎俊彌がガラスメーカーとして創業、日本初となる板ガラス国産化に成功。戦前からソーダ灰・苛性ソーダなどの化学分野へ進出、ガラスのみに依存しない事業多角化を遂行。1980年代にはディスプレイ用ガラスや半導体関連材料へ進出、ガラス技術と化学技術を融合させた高機能電子材料分野を成長の柱へと育成した。現在では日本板硝子と双璧を為す日系大手ガラスメーカーとして、ガラス・電子・化学品・ライフサイエンス・セラミックスなど幅広く事業展開。自動車用ガラス・フッ素樹脂・フロート板ガラスでは世界トップシェアを誇る。

POINT
  • 日系ガラスメーカー断トツ首位、事業多角化によりガラス依存度は低下
  • 売上高は伸びるも利益は苦戦傾向、財務体質は良好だが伸び悩みも
  • 平均年収888万円と業界上位クラス、住宅補助が手厚いが転勤リスクはある
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:71(最上位)

    ガラス分野で世界トップレベルで、一般知名度も高い素材メーカーの雄。ただし世間が思うほど利益率・給与は傑出しておらず、大手メーカーの域をでない。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:難関上位級

    総合職の採用人数は年間150人以上だが、技術系採用に偏重しており事務系採用は25名に過ぎない。総合職の出身大学は旧帝大・早慶レベルがボリューム層。
    採用大学:【国公立】京都大学・大阪大学・名古屋大学・九州大学・神戸大学・広島大学・金沢大学・横浜国立大学・静岡大学・鳥取大学・国際教養大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学・明治大学・中央大学・青山学院大学・同志社大学・関西学院大学・東京理科大学など(出典:マイナビ2027

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    AGCの売上高は2020年まで1.4兆~1.5兆円ほどで推移していたが、2022年からは2.0兆円レベルに上振れて推移している*1。営業利益は長期的に750億~1,280億円ほどで推移している。2021年には営業利益2,061億円に急増*2したが、同年以降は元のレンジに回帰している。
    *1:2021年以降の売上高の増加は、①世界的な物価高騰を受けたガラス・フッ素・苛性ソーダ・塩化ビニル樹脂における価格転嫁の遂行、②半導体・バイオ医薬品など戦略事業の業績拡大、③為替レートの円安推移による為替効果、など。
    *2:2021年の営業利益の急伸は、①中国の規制強化による塩化ビニル樹脂の急激な高騰、②世界的な半導体不足による半導体材料の高騰、③赤字転落していたガラス事業の構造改革による黒字回復、が主要因。

    ✔セグメント別の状況

    AGCは、建築ガラス事業(建築用ガラス・装飾ガラス・板ガラスなど)、オートモーティブ事業(自動車用ガラス・車載ディスプレイ用ガラスなど)、電子事業(液晶ガラス基板・有機ELガラス基板・半導体プロセス部材など)、化学品事業(フッ素製品・塩化ビニル・苛性ソーダなど)、ライフサイエンス事業(医農薬原体・バイオテクノロジーなど)、その他事業(セラミックス製品・金融・物流サービスなど)、の6事業を有する。
    当社の事業構造は、ガラスを起点としながら、素材・化学領域へと大きく重心を移した多角化型モデルである。汎用ガラス分野は価格競争に陥りやすいうえ景気変動による浮き沈みが激しい事業であるため、当社は、技術参入障壁の高い機能性材料や環境対応素材へ経営資源を重点配分してきた。現在では、建築用・自動車用ガラスを土台としながらも、売上高・利益における電子材料・化学品などの高付加価値領域が占める割合が高まっている。結果的には、建築用ガラス・自動車用ガラスといった景気動向による浮き沈みが起こりやすい成熟事業と、半導体・ディスプレイ向け電子材料・フッ素系化学品・ライフサイエンスなどの成長・高収益事業が併存する形となっており、景気動向に左右されにくい収益安定性を確保するポートフォリオが構築されている。

    ✔最終利益と利益率

    AGCの純利益は2021年に過去最高となる1,238億円に到達したが、その後は変動幅の大きい状況が続いている。2024年には純損失▲940億円に転落しており、2025年も691億円と振るわない。営業利益率は2021年に12.1%まで伸びたが、同年以降は下落傾向。高付加価値領域が成長する一方で、安定的な純利益水準の確立には至っていない。
    *3:2024年に純損失に転落した理由は、①バイオ医薬品CDMO(医薬品製造受託機関)事業における減損損失の計上、②ロシア事業からの撤退による関係会社株式売却損の計上、など(参考リンク)。

    ✔自己資本比率と純資産

    AGCの自己資本比率は長期的に45%~50%ほどで、安定的に推移している。大手メーカーとしては高めの水準を長期的に維持しており、負債に依存しすぎない事業運営ができている。純資産は2021年から増加傾向へと転換しており、2025年には1.48兆円に到達している。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    AGCの平均年収は2021年までやや減少傾向がみられたが、同年以降は増加傾向へと転換。2024年には平均年収888万円に到達しており、素材メーカーとしては高めの水準となっている。大卒総合職の昇進スピードが速い人事制度となっており、30代後半の課長補佐で年収900万~1,000万円ほど。課長職レベルに到達すれば年収1,200万以上となる。

    ✔従業員数と勤続年数

    AGCの単体従業員数は緩やかな増加が続いており、2024年は8,014人の組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は5.36万人ほど。平均勤続年数は16.9年(2025年)と大手メーカーの標準的な水準に留まっており、世間におけるイメージの割には長くない。

    総合評価

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