本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
りそなホールディングスは、りそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらいフィナンシャルグループなどで構成される準大手金融グループ。2002年に大和銀行とあさひ銀行が合併して誕生。しかし合併直後から、不良債権問題や株式の含み損処理に直面。過小資本に転落したことで、2003年に公的資金の注入を受けるに至った。その後は従前からの強みであった個人・中小企業向けのリテール金融に焦点を置き、地域密着営業・信託機能の強化・年中無休店舗など独自路線を強化。2009年にはりそな信託銀行と合併、フルラインの信託機能を銀行内に取り込んだ。2015年には公的資金を全額返済、危機からの再生を果たした。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:専門職=73/総合職=65
専門職:グローバル金融やマーケット運用に携わることが確約される。採用人数が若干名に留まるために就職難易度は高いが、入行できれば高いキャリア価値を獲得できる。
総合職:業界における準大手金融機関としてメガバンク以下・地銀以上の給与水準と社会的名声を得られる。かつては経営危機のイメージが先行したが、2010年代で払拭に成功。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:専門職=難関上位級/総合職=中難易度
採用人数は年間600人以上と今なお大量採用であり、極端な採用倍率にはなりにくい。私立大学からの採用が大多数を占めており、中堅大学からの入行事例も多数ある。
採用大学:【国公立】大阪公立大学など、【私立】早稲田大学・明治大学・立教大学・青山学院大学・法政大学・同志社大学・関西学院大学・関西大学・立命館大学・学習院大学・日本大学・東洋大学・近畿大学・成城大学・成蹊大学・明治学院大学など(大学通信オンライン)
業績動向
✔経常収益と経常利益
りそなホールディングスの経常収益は2023年まで0.74兆~0.88兆円ほどで横ばいが続いていたが、2024年には1.11兆円まで上振れ*1。経常利益は2024年まで1,580億~2,270億円ほどのレンジで推移していたが、2025年には2,921億円に上振れている。
*1:2025年に経常収益・経常利益が増加した理由は、①日本銀行の政策金利引き上げを受けた金利上昇による貸出金の利ざや拡大、②株価上昇による投資信託の販売手数料や信託報酬の増加、③国内景気の堅調による与信費用の縮小、など(参考リンク)。
✔セグメント別の状況
りそなホールディングスは、個人部門(個人顧客向けのローン・資産運用・資産承継ほか)、法人部門(法人顧客向けの貸出・資産運用・企業年金・事業承継・事業成長サポートほか)、市場部門(貸金・為替・債券・デリバティブほか)、その他部門(本社機能)、の4事業を有する。
当行の事業構造は、大手メガバンクのように大企業向け大型融資や市場運用で稼ぐモデルではなく、個人・中小企業・中堅企業を中心とするリテール金融を中核に成り立っている。当行自身も、自ら「リテールNo.1」を掲げており、収益の主戦場が国内リテールにある構図は明確である。当行がリテールに集中する理由は、2003年の公的資本の注入を契機として、国内の個人・中小企業基盤という自らの強みに経営資源を絞り込んだからである(当行の源流である大和銀行・近畿大阪銀行・奈良銀行・あさひ銀行いずれも個人・中小企業を得意としていた歴史的経緯も大きい)。すなわち、派手なグローバル展開や大企業向け取引によって大手メガバンクと競合するのではなく、国内生活者と中堅~中小企業に深く入り込み、預金・貸出・決済・資産承継まで一体提供することで、安定収益と差別化を同時に実現する戦略を採っている。
✔最終利益と利益率
りそなホールディングスの純利益は2014年から2022年まで減少傾向が続いていたが、2025年には2,133億円に上振れしている*2。自己資本利益率は2022年に4.5%まで低下したが、2025年は7.82%に上振れ。銀行業界としてはやや高めの水準にある。
✔自己資本比率と純資産
りそなホールディングスの自己資本比率は3.5%(2025年)と低めだが、銀行業としては問題はない水準。銀行業は顧客から預金・有価証券を預かる事業の性質上、貸借対照表での負債が広がるため自己資本比率が低くなりやすい。純資産は緩やかな増加傾向にあり、2024年には2.75兆円に到達している。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
りそなホールディングスの平均年収は889万円(2025年)だが、これは持株会社の1,974名のみの平均年収。事業会社にあたる、りそな銀行の平均年収は727万円(2025年)となっている。総合職の場合、30歳で年収680万~720万円ほど、課長職レベルでも年収950万~1,050万円ほど。平均年齢は44.9歳(2025年)と大手企業の標準的な水準をやや上回る。
✔従業員数と勤続年数
りそなホールディングスの単体従業員数は1,974人(2025年)と過ぎず、従業員の殆どは持株会社傘下の事業会社に属している。子会社・関係会社を含めた連結従業員数は2.01万人ほど*2。平均勤続年数は15.0年(2025年)と大手企業の標準的な水準だが、これは持株会社の1,974名のみの平均勤続年数。
*2:2018年から関西みらいフィナンシャルグループに合流した旧三井住友フィナンシャルグループ系の関西アーバン銀行・みなと銀行の従業員数が加わったことで従業員数が急増した。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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