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建設

【勝ち組?】清水建設の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

清水建設は、トンネル・ダム・橋梁・超高層ビル・商業施設などの大規模建築・土木工事を主力とする大手総合建設会社。1804年に清水喜助が大工店として江戸・神田鍛冶町で創業。江戸時代には城郭・奉行所などの建設に従事し、江戸幕府から日光東照宮の修理や江戸城西丸造営などを受託した。1860年代からは西洋建築への対応を進めながら近代的建設会社へと転換、1915年には『清水組』として企業化。1960年代には高度経済成長を追い風として全国規模のスーパーゼネコンへと成長。1970年代以降にはグローバル化を加速させ、世界60ヵ国以上での施工実績を蓄積。現在では、首都圏再開発・超高層建築など大型案件を手掛ける他、不動産開発・再生可能エネルギー・スマートシティなどへ事業領域を拡大。原爆ドーム保存工事や東大寺大仏殿など歴史的建造物の修復にも豊富な実績を有する。

POINT
  • 江戸時代に創業した大手スーパーゼネコン、高さ日本一の麻布台ヒルズを竣工
  • 売上高はやや増加するもコスト上昇で利益停滞、財務体質はまずまず
  • 平均年収1,011万円、業界トップレベルの待遇だが転勤リスクが高め
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:71(最上位)

    創業200年以上の歴史を持つ大手スーパーゼネコンの一角。建設業界としてもトップレベルの待遇かつ、数々の著名建築物を手掛ける社会的意義も大。ただし直近数年はコスト上昇に苦しむ。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:難関上位級

    総合職の採用人数は年間330人~370人とかなりの大量採用だが、うち事務系採用枠は30名~50名に過ぎない。文系は旧帝大・早慶がボリューム層だが、理系は幅広い大学から採用している。
    採用大学:【国公立】東京大学・東京工業大学・大阪大学・東北大学・九州大学・横浜国立大学・熊本大学・三重大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・関西大学・工学院大学・東京都市大学・金沢工業大学など(出典:大学通信オンライン

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    清水建設の売上高は2022年まで1.4兆~1.7兆円レベルで推移していたが、同年以降は上振れ。2024年には売上高2兆円に到達している*1。営業利益は2020年まで1,200億~1,300億円ほどで推移していたが、同年以降は下落傾向*2。2024年には営業損失▲246億円に転落している。
    *1:当社の売上高が過去最高を記録したのは1993年に記録した売上高2.36兆円である。1990年代の建設バブル全盛期と比べると売上高はピークアウトしている。
    *2:2022年から営業利益が縮小した原因は、①世界的な原材料価格の高騰による建設コスト高騰の価格転嫁の遅れ、②東京オリンピック後に受注した低採算工事のコスト負け、など。特に2024年には急激な資材価格・人件費の上昇によって営業赤字▲246億円に転落している。

    ✔セグメント別の状況

    清水建設は、建設事業(ビル・商業施設・物流施設・工場・ホテルなどの建築事業、トンネル・橋梁・ダムなどの土木事業)、不動産開発事業(土地建物の賃貸借、不動産開発マネジメント、設計エンジニアリング、不動産投資助言、私募リート運営など)、道路舗装事業(道路舗装工事など)、その他の事業(建設資機材の販売・リース、建設機械レンタル、資金貸付事業、北米における事業)、の4事業を有する。
    当社の事業構造は、オフィス・工場・商業施設・トンネル・ダムなどの建設・土木工事を中核としながら、不動産開発、道路舗装、海外事業などを組み合わせることで成立している。建設事業の最大の特徴は、受注から数年間にわたって施工を進める点にある。そのため、受注後に資材価格や人件費が急騰すると、採算が急速に悪化する。実際、2024年には急激な資材価格・人件費の上昇によって大幅赤字に転落した。つまり当社は、売上高そのものよりも「数年前にどの価格で工事を受注したか」が利益を大きく左右する典型的な請負型ビジネスである。そのため、最近では不動産開発事業を重要な収益源として育成しており、オフィスビル・物流施設などを自ら開発・保有・売却することで、賃料収入や不動産売却益まで取り込んでいる。当社自身も2030年までに利益に占める非建設分野の割合を約35%まで高めることを経営目標としている。

    ✔最終利益と利益率

    清水建設の純利益は2020年までは850億~990億円レベルで安定していたが、同年以降は下落傾向がみられる。営業利益率は2021年までは6%~8%ほどで安定していたが、同年以降は低下傾向。2024年には営業利益率▲1.23%に低下している。

    ✔自己資本比率と純資産

    清水建設の自己資本比率は2021年まで上昇傾向が続いたが、同年以降は減少傾向へと転換。自己資本比率は34.1%(2025年)となっており、建設業界としては標準的な水準*3。純資産は長期的な増加推移が続いており、2024年には9,480億円に到達している。
    *3:建設業界は、工事受注から完成・代金回収までの期間が長く、工事進行に伴って材料費・外注費・人件費など多額の運転資金を先行して負担する特徴がある。特に、大型工事では契約負債や工事未払金など営業活動に伴う負債も膨らみやすい。そのため、自己資本比率は他業界と比べて高まりにくい。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    清水建設の平均年収は960万~1,010万円レベルで安定的に推移している。総合職の場合、30歳で年収750万~850万円ほど、課長職レベルで年収1,200万~1,400万円に達する。建設業界としては上位レベルの待遇を誇るが、転勤・長時間勤務による年収底上げの効果もある。平均年齢は43.7歳(2025年)と大手企業の標準的な水準を僅かに上回る。

    ✔従業員数と勤続年数

    清水建設の単体従業員数は長期的な増加傾向が続いており、2025年には1.11万人に到達している。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は2.22万人ほど。平均勤続年数は16.0年(2025年)と大手企業の標準的な水準を上回る。

    総合評価

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