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化学

【勝ち組?】三菱ガス化学の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

三菱ガス化学は、メタノール・アンモニア・電子材料・エンジニアリングプラスチックなどを主力とする三菱グループの化学メーカー。1918年に三菱製紙の出資で化学メーカーとして創業。1971年には日本瓦斯化学が対等合併し、同社の天然ガスを原料としたメタノール生産能力を獲得。1980年代には国際競争の激化を受けて、芳香化学品・電子材料・合成樹脂などの高機能材料への事業拡大を図った。2000年代には海外市場へと販売・製造拠点を拡大、グローバル素材メーカーとして躍進を果たした。現在では、メタノール・過酸化水素などの基盤化学品を土台としつつ、電子材料・光学材料・脱酸素剤などで高利益率を確保する。多数の製品で世界トップシェアを有しており、製品の約40%が世界シェア1位を確保している。なお、社名が類似する三菱ケミカルグループとは特段の資本関係はない。

POINT
  • 天然ガス原料の化学品に強い三菱Gの化学メーカー、機能化学品が利益の柱
  • 売上高・利益いずれも安定性が強い、財務体質も自己資本比率59%と強固
  • 平均年収881万円と業界上位クラス、福利厚生は住宅補助がかなり手厚い
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:70(最上位)

    事業規模こそ業界トップ企業群に及ばないが、安定した利益率と堅実な財務体質は明確な強み。従業員の待遇は明確に業界上位であり、一般知名度の冴えなさを考慮しても優良企業である。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:難関上位級

    総合職の採用人数は年間60人~70人ほど。一般知名度は低いものの、三菱グループかつ化学メーカー上位級の待遇だけあって、メーカー志望者からの底堅い人気を誇る。
    採用大学:【国公立】大阪大学・名古屋大学・東北大学・北海道大学・広島大学・千葉大学・信州大学・東京工業大学・京都工芸繊維大学・豊橋技術科学大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・立教大学・同志社大学・立命館大学・国際基督教大学・東京理科大学など(出典:マイナビ2027

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    三菱ガス化学の売上高は2021年まで5,900億~6,490億円ほどで推移していたが、同年以降は増加傾向に転換。2024年には過去最高となる売上高8,134億円に到達している*1。営業利益は2018年に過去最高となる627億円に到達したが、同年以降は340億~550億円で推移している。
    *1:2022年から売上高が増加した理由は、メタノールの市況上昇と販売数量の増加。ただし、原燃料価格の上昇によるコスト増加によって営業利益は伸び悩んでいる。

    ✔セグメント別の状況

    三菱ガス化学は、グリーン・エネルギー&ケミカル事業(メタノール・アンモニア・芳香化学品・発泡プラスチック類など)、機能化学品事業(プラスチックレンズモノマー・エンジニアリングプラスチック・電子材料・半導体向け洗浄剤・脱酸素剤など)、その他事業(不動産事業など)、の3事業を有する。
    当社の事業構造は、メタノール・過酸化水素などの基盤化学品を土台としつつ、その上に電子材料・光学材料・脱酸素剤などの高機能分野を積み上げることで成立している。歴史的には天然ガスを原料とした化学品を生産してきた企業であり、メタノール・過酸化水素・アンモニアなどを長年の収益基盤としてきた。しかし、1980年代からは国際競争の激化を受けて、製品群の高機能化・高付加価値化を進めてきた。その結果、現在ではBT材料・超純過酸化水素・光学材料・電子材料などの差別化事業が存在感を強めている。つまり、当社は市況に左右されやすい基盤化学品だけではなく、景気循環の波を受けにくい独自材料を育てることで、事業ポートフォリオの質を引き上げてきた。現在では全社利益の約67%を機能化学品事業が占めるまでに至っており、高付加価値化に向けた取り組みが成果を結んでいると評価できる。

    ✔最終利益と利益率

    三菱ガス化学の純利益は2020年のみ211億円に低下*2したが、同年を除けば360億~600億円ほどで推移している。景気動向に業績を左右されやすい化学業界にありながら、純利益を堅実に確保しているのは高評価。営業利益率は5%~9%と化学メーカーとしては普通の水準。
    *2:2020年に純利益が減少した理由は、①メタノールやポリカーボネートの市況下落、②サウジアラビア合弁事業での特別損失・海外メタノール生産会社の持分法損益悪化、など。

    ✔自己資本比率と純資産

    三菱ガス化学の自己資本比率は59%~63%ほどの高水準で安定的に推移している。安定的な利益体質を考慮すれば、大いに堅実な財務体質と評価できよう。純資産は2021年から緩やかな増加傾向にあり、2025年には6,973億円に到達している。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    三菱ガス化学の平均年収は881万円(2025年)と化学メーカーとしては上位クラスの水準。総合職の場合、30歳で年収700万~830万円ほど、課長職レベルで1,200万~1,350万円ほど。平均年齢は過去8年間に渡って40歳レベルで安定しており、大手企業の標準的な水準よりも若め。

    ✔従業員数と勤続年数

    三菱ガス化学の単体従業員数は過去8年間に渡って微増傾向が続いており、2025年には2,523人の組織体制となっている。子会社・関係会社を含めた連結従業員数は8,140人ほど。平均勤続年数は17.4年(2025年)と、大手企業の標準的な水準をやや上回る。

    総合評価

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