本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
ミズノ(正式表記:美津濃)は、スポーツ用品・スポーツ施設運営などを手掛ける総合スポーツ用品メーカー。1906年に水野利八・水野利三が洋品雑貨店として創業。1910年には野球文化を日本に普及させるべく、野球用グラブ・ボール・シューズなどの販売を開始した。1950年代には野球・陸上・ゴルフ・学校体育向けなどに事業拡大し、総合スポーツメーカーとして発展。1980年代には海外の有名選手・チームとの契約拡大を通じて海外展開を拡大し、世界的な知名度を高めた。2010年代には日本プロ野球に統一試合球を供給開始した他、スポーツ施設運営や健康事業にも参入した。現在では、野球・陸上・ゴルフ・サッカー・水泳など幅広い競技用品を展開する世界有数の総合スポーツメーカーへと成長している。特に、野球・ゴルフ・陸上競技など専門分野において強固なブランド力を有しており、スポーツ用品業界において世界シェア上位10社に数えられる。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:61(中堅上位)
給与水準は大手メーカーに及ばないが、スポーツ分野におけるブランドイメージは卓越。スポーツ業界における数少ない上場企業であり、スポーツを仕事にしたい場合には最有力候補となりうる。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:難関
スポーツ業界におけるトップ企業の一角。総合職の採用数は年間20人~35人とやや少なめ。体育会系の求職者から絶大な人気を集める企業であり、選考倍率は高い。
採用大学:【国公立】京都大学・大阪大学・北海道大学・神戸大学・埼玉大学・大阪公立大学・京都工芸繊維大学・大阪教育大学・東京外国語大学・神戸市外国語大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・法政大学・関西学院大学・立命館大学・東洋大学・日本女子大学など(出典:ミズノ新卒採用)
業績動向
✔売上高と営業利益
ミズノの売上高は1993年の2,150億円をピークに低迷傾向が続いていた*1が、2022年から増加傾向に反転。2025年には過去最高となる2,403億円に到達している*2。営業利益は2022年から増加傾向に反転しており、2025年には過去最高となる207億円に到達している。
*1:当社の売上高が1993年の2,150億円から伸び悩んだ理由は、国内スポーツ用品市場の成熟と少子化に加え、ナイキ・アディダスなど海外ブランドの台頭、国内市場への依存度の高さなどが重なったためである。当社は国内売上高比率が高い為に、日本国内の少子高齢化が打撃となってきた。
*2:2022年から売上高が増加している理由は、①海外市場・ワーク用品・高価格帯スニーカーにおける成長、②在庫適正化と値上げ対応の進展、③為替レートの円安推移による為替効果、など。かつては国内市場・野球・ゴルフへの依存度が高かったが、現在では他分野での成長が業績拡大を牽引している。
✔セグメント別の状況
ミズノは、野球製品(バット・グラブ・ヘルメット・ボールなど)、ゴルフ製品(ドライバー・アイアン・パターなど)、ランニング製品(シューズ・ウェアなど)、サッカー製品(シューズ・ウェアなど)、インドア製品(卓球・バレー・バスケットボール関連など)、ワーク製品(ポロシャツ・パンツなど)、スポーツ施設(運営受託・施設設備など)、の7事業を有する。
当社の事業構造は、野球・ゴルフ・陸上・サッカー・水泳などの競技用品を幅広く展開することで成立している。歴史的には野球分野を主力としてきたが、現在では売上高に占める野球分野の比率は23%に過ぎず、特定競技へ依存しない商品構成を有している。最大の競争力は、創業以来120年近くにわたって蓄積してきた競技用品の開発力とブランドへの信頼にある。野球では日本プロ野球の統一試合球を供給するほか、グラブ・バット・スパイクなどで国内トップクラスのシェアを確立。ゴルフではクラブ設計・鍛造技術、陸上では競技用シューズの開発力に定評があり、専門性を重視する競技者から高い支持を得ている。ナイキやアディダスのようなグローバル巨大企業とは異なり、当社は競技現場に密着しながら製品性能を作り込むことでブランド価値を築いてきた。最近では、スポーツ施設運営も手掛けており、体育館・プール・運動公園などの管理を通じて、用品販売だけでなくスポーツを行う場所そのものから収益を得ている。
✔最終利益と利益率
ミズノの純利益は2021年まで35億~60億円ほどで推移していたが、同年以降は増加傾向に転換。2025年には過去最高となる純利益152億円に到達している。営業利益率も2021年まで2%~4%での推移が続いていたが、同年以降は5%~8%に改善している。
✔自己資本比率と純資産
ミズノの自己資本比率は長期的な増加傾向が続いており、2025年には71.6%に到達している。負債に依存しない事業運営ができており、財務健全性は大いに良好である。純資産は長期的な増加傾向が続いており、2025年には1,571億円に到達している。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
ミズノの平均年収は2023年まで600万~645万円ほどで推移していたが、2024年からは700万円レベルに上昇している。総合職の場合、30歳で年収480万~530万円ほど、課長職レベルで年収830万~900万円が目安となる。平均年齢は43.0歳(2025年)と、大手企業の標準的な水準を僅かに上回る。
✔従業員数と勤続年数
ミズノの単体従業員数はやや減少傾向にあり、2025年は1,533人の組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は3,682人ほど。平均勤続年数は18.0年(2025年)と、大手企業の標準的な水準を上回る。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
総合評価
✓
SSS~Fランクの21段階評価で、企業の立ち位置を明確に示します。
✓
無料版では扱わない評価情報まで踏み込み、企業の実態に迫ります。
✓
公開データと独自取材・分析を統合、中立公正な評価を提供します。
✓
全業界580社以上を網羅的に比較し、企業理解を深められます。
✓
いつでも登録解除可能です。期間の縛りはありません。
※登録方法・Q&Aはこちら
