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【勝ち組?】ファナックの就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

ファナックは、産業用ロボット・工作機械・CNC装置などを主力とする大手産業用ロボットメーカー。1956年にサーボの自社開発に成功した富士通の計算制御部を源流とし、1972年に富士通の子会社として分離独立。1977年からは産業用ロボットの量産出荷を開始。1990年代からは北米・欧州における現地展開を加速させ、日本を代表する産業用ロボットメーカーとしての地位を固めた。現在では産業用ロボットでは世界トップ3社に数えられる業界大手であり、ライバルは安川電機・独クーカ・瑞ABBグループなど。産業用ロボットに求められる「壊れない&すぐ直せる」を徹底、40年前の製品でも修理できる体制を整備。産業用ロボットの主要ユーザーである大手メーカー各社からの絶大な信頼を獲得している。

POINT
  • 産業用ロボット・CNC装置で世界シェア上位の大手電機メーカー
  • 売上高は伸び悩むが高利益率、財務堅実で無借金経営を貫く
  • 平均年収1,163万円と業界トップクラス、僻地勤務への覚悟は必要
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:74(最上位)

    サラリーマンとしては最上位クラスの勝ち組。工作機械メーカーとしてはトップクラスの業績・待遇、世界的シェアと堅牢な顧客基盤も強み。一般知名度の低さと僻地勤務が査定の足枷。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:難関上位級

    総合職の採用人数は年間100人前後であり、企業規模の割には採用人数は多め。ただし、総合職の出身大学は旧帝大・早慶がボリューム層。工業高等専門学校からの採用にも積極的。
    採用大学:【国公立】東京大学・大阪大学・名古屋大学・北海道大学・筑波大学・千葉大学・山梨大学・東京外国語大学・名古屋工業大学・豊橋技術科学大学など、【私立】慶応義塾大学・早稲田大学・青山学院大学・同志社大学・東京理科大学・芝浦工業大学など(出典:マイナビ2027

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    ファナックの売上高は年度による好不調の差が大きい*1が、2023年には過去最高となる8,519億円に到達している。2025年はやや減少して売上高7,971億円となっている。営業利益も年度により好不調が分かれており、米中貿易摩擦やCOVID-19感染拡大に揺れた2020年・2021年は利益が低迷した。
    *1:当社は産業用ロボットを主力事業とする事情から製造業の設備投資欲に業績を左右されやすい。リーマンショックで製造業が大打撃を受けた2010年には売上高2,533億円にまで急減した過去も。

    ✔セグメント別の状況

    ファナックは、FA事業(CNCシステム・サーボモータ・レーザーなど)、ロボット事業(産業用ロボット・ロボットシステムなど)、ロボマシン事業(ロボドリル<小型切削加工機>・ロボショット<電動射出成型機>・ロボカット<ワイヤ放電加工機>など)、サービス(保守サービス)、の4事業を有する。
    当社の事業構造は、顧客企業の工場自動化を支える制御装置・産業用ロボット・小型工作機械を一体で供給するFA(ファクトリーオートメーション)領域に特化している点に特徴がある。FA分野において垂直統合型の生産体制を確立しており、工場の頭脳にあたる制御装置、実際に動作を担うロボット、加工現場を支える小型工作機械を一社で揃えることで、製造現場全体の自動化需要を面的に取り込む構造を築いている。長期安定稼働を重視した設計思想による低故障率に加えて、40年以上前の製品をも修理できる強力なアフターサービスも展開(参考リンク)。実際、サービス事業の売上高は約24%に達しており、世界各地に設置された自社製品の保守・修理・部品供給を通じて継続収益を積み上げる構造となっている。その結果として、当社は顧客である大手メーカーから単なる価格競争の対象としてではなく、品質・安定性・保守対応を含めた総合力によって指名買いされる水準の強い信頼を獲得している。

    ✔最終利益と利益率

    ファナックの純利益はCOVID-19感染拡大期にあたる2020年・2021年には利益急減を経験したが、同年を除けば1,330億~1,800億円ほどのレンジで推移している。営業利益率は長期的に17%~25%で推移しており、高い利益率を誇るが長期的には下降傾向にある*2。
    *2:当社の利益率の全盛期には営業利益率40%以上も珍しくなく、2011年には営業利益率42%を記録している。しかし、2015年以降はライバル企業との競争が激化。利益率は減少傾向にある。

    ✔自己資本比率と純資産

    ファナックの自己資本比率は概ね85%前後の水準で推移しており、著しく健全な水準を維持している。高い利益率と良好なキャッシュフローに加えて、長年に渡って無借金経営を継続。純資産は2021年から緩やかな増加傾向が続いており、2025年には1.73兆円に到達している。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    ファナックの平均年収は1,100万~1,200万円のレンジで推移しており、大手メーカーとしては大いに高めの給与水準となっている。大卒総合職であれば30歳で850万~900万円、課長職レベルで1,500万~1,800万円に達する。高卒技能職でも勤続を重ねれば年収1,000万円には到達する。平均年齢は39.9歳(2025年)と大手企業の標準的な水準をやや下回っている。

    ✔従業員数と勤続年数

    ファナックの単体従業員数は長期的な増加傾向が続いており、2025年には4,793人に到達している。子会社・関係会社を含めた連結従業員数は約1.01万人ほど。平均勤続年数は15.0年と大手メーカーとしては標準的な水準だが、長期的に社員数を増やしている反動によって平均勤続年数が伸ばしにくい事情はある。

    総合評価

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