本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
ニデックは、HDD向け精密モータ・車載モータなどを主力とする総合モータメーカー。1973年に永守重信が精密モータメーカーとして京都市西区で創業。1980年代以降のコンピュータ普及期にHDD向けモータの大量生産に成功して急成長。1990年代には積極的M&Aを立て続けに仕掛けて企業規模を拡大しつつ、車載向けモータ領域に進出。現在では世界的総合モータメーカーとして知られ、HDD向けスピンドルモータ・車載パワステモータなどで世界シェア首位。最近では電気自動車向けeアクスルのシェア拡大に邁進。
・京都地盤の世界的な総合モータメーカー、世界シェア首位製品多数
・売上高は右肩上がりで利益も安定的、財務体質も良好
・平均年収720万円だが業績悪化時は587万円に後退も、福利厚生は普通
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:62(中堅上位)
大手企業の中でも中堅上位クラスの1社であり、世間的にも有名企業として認知される。入社できればサラリーマンとして、かなり安定した人生が得られるだろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:中難易度
総合職の採用人数は年間40名~60名と、企業規模の割には少なめ。かなりの成長企業ながら、大手電機メーカーと比べると人気は落ちるため、選考倍率はやや高まらない傾向。
採用大学:【国公立】筑波大学・金沢大学・横浜国立大学・岡山大学・三重大学・岐阜大学・福井大学・東京農工大学・電気通信大学・高知工科大学・滋賀県立大学など、【私立】早稲田大学・関西大学・成蹊大学・日本大学・近畿大学・芝浦工業大学・東京電機大学・東京都市大学など(出典:マイナビ2027)
業績動向
✔売上高と営業利益
ニデックの売上高は長期的な増加が続いており、2024年には過去最高となる2.6兆円に到達*1。2013年には売上高1兆円未満であったが、過去10年強で売上高を2倍以上に急増させている*2。営業利益は2023年まで900億~1,700億円で推移していたが、2024年には過去最高となる2,401億円に到達している。
*1:当社の売上高が急成長している理由は、①高単価な車載・家電・産業機械向けモータの販売拡大、②累計70社以上におよる企業買収による事業拡大、③為替レートの円安推移による為替効果、など。
*2:当社は売上高10兆円を長期目標として掲げ続けている(参考リンク)。そのため、販売単価が低い小型モータだけでなく、販売単価が高い車載向けモータ・産業用モータへの事業拡大を模索し続けている。
✔セグメント別の状況
ニデックは、SPMS事業(HDD用モータ・小型モータなど)、AMEC事業(車載モータ・自動車部品・トラクションモータなど)、MOEN事業(産業機械・エレベータ向けモータ、発電機・中高電圧モータなど)、ACIM事業(家電・産業向けモータなど)、機械事業(機器装置・工作機械など)、グループ会社事業(グループ会社による電子部品・小型モータ・機器装置など)、の6事業を有する。
当社はHDD向け精密モータで急成長した企業であるが、現在では車載・家電・産業機械向けモータが売上高における主力。HDD向け精密モータは高利益率の優良事業だが、小型製品ゆえに単価が小さいため、高単価な車載・家電・産業機械向けモータの事業拡大に熱心。最近では電気自動車向けeアクスルのシェア拡大による更なる成長を模索している。
✔最終利益と利益率
ニデックの純利益は2019年・2022年を除けば、1,100億~1,360億円ほどで推移している*3。2024年には過去最高となる純利益1,676億円に到達。営業利益率は4%~11%ほどで推移しており、電機メーカーとしては若干高めの水準。利益率が伸び悩んでいるようにも見えるが、これは高単価な車載・家電・産業機械向けモータによって売上高を拡大しているため。
*3:2022年に純利益369億円まで低下した理由は、車載事業において構造改革費用541億円の計上。中国市場における電気自動車向け製品の競争激化による採算悪化が逆風となった。
✔自己資本比率と純資産
ニデックの自己資本比率は44%〜50%台を長年に渡って継続しており、電機メーカーとしてはやや高めの水準にある。急成長企業でありながら負債に頼りすぎておらず、財務健全性と成長性を両立できている。純資産は2020年から増加傾向にあり、2024年には1.74兆円に到達している。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
ニデックの平均年収は2021年まで580万~660万円ほどで推移していたが、2023年には720万円まで上振れ。総合職の場合、30歳で年収500万~580万円、課長職レベルで年収830万~950万円が目安。成果を給与に積極反映する給与制度となっており、同年代であっても実力次第で給与レンジが分かれやすい。
✔従業員数と勤続年数
ニデックの単体従業員数は2018年の2,794人をピークに減少傾向。2023年には1,964人ほどの組織体制となっているが、子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は10.1万人に達する。平均勤続年数は12.6年(2023年)であり、大手企業の標準的な水準を下回る。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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