本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
スター精密は、モバイルプリンタ・自動旋盤を主力とする工作機械メーカー。1950年に腕時計部品の製造を目的として創業。シチズン時計との取引関係で事業規模を拡大しつつ、工作機械分野への進出を模索。1958年には自動旋盤の製品化に成功し、1976年にはCNC自動旋盤を販売開始。現在では、工作機械・プリンタを2本柱に事業展開しており、高利益率なニッチ商品に特化するグローバルニッチ戦略を掲げる。精密部品加工用のスイス式自動旋盤やモバイルPOS向け小型プリンタにおいて世界シェア首位級。
・静岡県地盤の工作機械メーカー、スイス式自動旋盤の世界的大手
・売上高・利益は不安定だが高利益率、財務体質は極めて堅牢
・平均年収939万円と静岡県トップ級、福利厚生も充実で平均勤続年数も長い
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:66(上位)
かなりの勝ち組サラリーマン。日系大企業としては上位級の待遇をしっかりと得られる。入社するには相応の能力が必要であるが、立ち回りを工夫すればチャンスはそれなりにある。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:難関上位級
総合職の採用数は年間0人~10人と極めて少なく、年度によっては採用ゼロの年も。一般知名度は壊滅的に低いが、地元・静岡県では優良企業として知られる。同県出身者のUターン就職先としての評価は高い。
採用大学:【国公立】名古屋大学・筑波大学・静岡大学・金沢大学・名古屋工業大学・豊橋技術科学大学など、【私立】早稲田大学・東京理科大学・東京電機大学・芝浦工業大学など(出典:マイナビ2026)
業績動向
✔売上高と営業利益
スター精密の売上高は年度により好不調が明確に分かれており、過去8年間は450億〜870億円のレンジで変動*1。2020年には売上高457億円まで急落したが、3年後には過去最高となる874億円に急増するなどムラが激しい。営業利益も変動幅が大きく、過去8年間は21億~139億円で推移。
*1:当社は工作機械事業が売上高・利益の大半を占めるが、同事業は顧客企業の設備投資意欲に大きく業績を左右される。2020年にはCOVID-19感染拡大で需要急減に直面したが、2022年には米国・欧州での需要急増で業績を伸ばした。
✔セグメント別の状況
スター精密は、特機事業(小型プリンター・カードリーダーライターの製造・販売など)、工作機械事業(CNC自動旋盤・スイス型CNC自動旋盤などの工作機械の製造・販売)、の2事業を有する。
かつては腕時計向け精密部品製造が主力事業であったが、現在は北海道に所在する子会社・ミクロ精密へ移管されている。売上高・利益いずれも工作機械事業が圧倒的に多く、小型プリンタを中心とする特機事業は補完的な地位に留まる。
✔最終利益と利益率
スター精密の純利益は過去8年間は17億〜102億円で推移しており、好不調が明確に分かれる。営業利益率も上下変動が激しめであり、不調時には4%まで低下しつつも、好調時には15%以上の高利益率へと到達する。
✔自己資本比率と純資産
スター精密の自己資本比率は増加傾向が継続しており、直近では85.6%に到達。実質無借金経営。業績変動が激しいゆえに、好調時の利益を蓄えることで財務健全性を盤石にしている。純資産は2021年から増加傾向が続いており、直近では803億円に到達。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
スター精密の平均年収は業績に応じた変動が大きめであるが、700万~940万円で推移している。業績悪化時にも平均年収700万円は確保されており、業績好調時には地元・静岡県における最高峰の給与水準を提供している。総合職の場合、30歳で年収550万~680万円、課長職レベルで年収950万~1,150万円が目安。
✔従業員数と勤続年数
スター精密の単体従業員数は2022年まで減少傾向が続いていたが、同年以降は底打ち傾向。直近で452人ほどの企業規模だが、子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は1,671人。平均勤続年数は直近で19.1年と、従業員の定着は殆どの大企業を上回る超高水準。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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