本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
オートバックスセブンは、カー用品店「オートバックス」「スーパーオートバックス」などを展開する大手小売企業。1947年に住野敏郎が自動車部品商として創業。1970年に日本初となるカー用品のワンストップ店舗「オートバックス」を出店、フランチャイズ展開によってカー用品店として最大級のチェーン網を構築。現在では国内567店舗・海外78店舗を展開、カー用品店業界トップ企業として君臨。店舗出店をフランチャイズ展開に特化しており、自社は商品開発・マーケティングに専念。国内直営店は5店舗のみ。
・カー用品店業界で断トツ首位、直営店は5店舗のみのライセンサー企業
・売上高は微増傾向だが利益は横ばい、財務体質は大いに健全
・平均年収743万円で業界トップ、福利厚生も業界上位級で恵まれている
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:61(中堅上位)
サラリーマンの中堅上位クラスの待遇を得られ、世間的にも有名企業・大企業勤務として認知される。サラリーマンとして安定した人生が得られるが、入社するには人並み以上の努力が必要だろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:中難易度
総合職の採用数は年間20人~40人と企業規模なり。恵まれた待遇の割には、世間にはあまり気が付かれていない。中堅大学からも積極採用しており、学歴による選別もない。
採用大学:【国公立】千葉大学・神戸市外国語大学など、【私立】明治大学・立命館大学・学習院大学・日本大学・東洋大学・成城大学・獨協大学・龍谷大学・中京大学・亜細亜大学・国士舘大学・明治学院大学・駿河台大学・関東学院大学・京都産業大学など(出典:マイナビ2027)
業績動向
✔売上高と営業利益
オートバックスセブンの売上高は緩やかな増加傾向にあり、2024年には2,495億円に到達している。が、2007年に記録した売上高2,664億円には及ばない*1。営業利益は75億~120億円ほどでの横ばいが続いており、良くも悪くも安定性が強い推移となっている。
*1:当社は2007年に過去最高となる売上高2,664億円を誇った。当時から規模縮小した要因は、①カーナビ・カーオーディオなど高単価な後付けアイテムの需要縮小、②趣味嗜好の多様化による自動車趣味の地位低下、③少子高齢化・都市化による自動車利用の減少、などがある。
✔セグメント別の状況
オートバックスセブンは、オートバックス事業(国内フランチャイジーへのカー用品卸売、一般向けカー用品販売・取り付けサービス・車検など)、コンシューマ事業(Eコマースによるカー用品販売、中古車の買取・販売など)、ホールセール事業(ガレージ向け用品・雑貨、キャンピングカー、スポーツカーブランド『ARTA』など)、拡張事業(物件・立地開発、EVソリューションなど)、の4事業を有する。
当社の最主力事業はオートバックス事業であり、売上高・利益いずれも同事業が大半を占める。当社は店舗数の99%がフランチャイズ店舗であるため、同事業の売上高はフランチャイジーへの商品卸売・ライセンス料などが主力。その他の事業としてキャンピングカーやスポーツカーブランド『ARTA』なども展開するが、業績への貢献は大きくない。
✔最終利益と利益率
オートバックスセブンの純利益は2019年まで30億~55億円ほどで推移していたが、2021年以降は60億~80億円に増加している*2。営業利益率は緩やかな増加傾向にあり、2024年は4.86%ほどの水準。
*2:2021年から純利益が増加している理由は、①新車価格の高騰による既存車のメンテナンス需要の増加、②冬季降雪による冬季用品の販売好調、③戦略的な販管費削減によるコスト体質改善、など。
✔自己資本比率と純資産
オートバックスセブンの自己資本比率は60%以上で長期的に推移していたが、2024年のみ57.8%まで低下している*3。とはいえ、安定的な利益体質を加味すれば、今なお財務基盤は大いに堅実と評価できよう。純資産は1,200億~1,320億円レベルで長期的に横這いが続いている。
*3:2024年に自己資本比率が低下した理由は、ホンダ系ディーラーなど4社をM&Aにより完全子会社化するための資金を借り入れによって賄ったことが主要因。当社はオートバックス事業に続く第2の柱を確立するため、新車ディーラー事業の拡大を模索している背景がある(参考リンク)。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
オートバックスセブンの平均年収は長期的に690万~740万円ほどで安定。総合職の場合、30歳で年収450万~550万円、課長職レベルで年収750万~900万円が目安。ただし、給与制度は年棒制かつ退職金が含みとなっている。平均年齢は45.6歳(2023年)と、大手企業の標準的な水準をやや上回る。
✔従業員数と勤続年数
オートバックスセブンの単体従業員数は990人~1,090人ほどで横ばいが続いている。街中のオートバックス店舗の99%はフランチャイジー会社の経営であるため、当社の従業員は本社部門がほとんど。平均勤続年数は17.2年(2023年)と大手メーカー並みの長さ。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
総合評価
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