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電力

【勝ち組?】関西電力の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

関西電力は、電気販売量で国内第2位の地位を占める大手電力会社。1951年に関西配電と日本発送電が合併して設立され、戦後の電力不足への対応を進めた。1961年には黒部ダムを稼働させ、関西圏の電力不足の解消に貢献。1970年代には美浜原子力発電所が運転を開始し、その後は石油火力への依存を下げるべく原子力発電に注力。が、2011年からは東日本大震災を受けてすべての原子力発電所が停止、火力燃料費の増加に苦しんだ。現在では、関西地方において発電・小売・送配電・ガス・情報通信・不動産など幅広い事業を展開。特に原子力発電への依存度が高い点が特徴であり、美浜・高浜・大飯原子力発電所の稼働状況が、収益力を大きく左右する。海外事業にも長年取り組んでおり、世界11ヵ国で発電・送電プロジェクトに参画してきた歴史を持つ。

POINT
  • 東日本大震災から業績低迷したが、2024年には電力価格の高騰で急回復
  • 業績は原発政策・原油価格に左右されやすい、財務体質は回復傾向
  • 平均年収973万円まで上昇、年功序列色が強いため若手の昇給は遅め
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:72(最上位)

    関西圏における卓越した社会的名声と高い給与水準が魅力だが、原発マネー問題やカルテル問題などの暗部も。2010年代は業績悪化に苦しんだが、最近は回復傾向にありネガ要素が解消。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:難関上位級

    採用人数は年間300人以上と多めだが、大卒総合職の採用数は150人ほどに過ぎない。総合職の中途採用は少ないため、志望度が高い場合は新卒採用で潜り込みたい。
    採用大学:【国公立】京都大学・大阪大学・名古屋大学・九州大学・北海道大学・神戸大学・筑波大学・広島大学・滋賀大学・大阪公立大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学・明治大学・中央大学・同志社大学・関西学院大学・関西大学・立命館大学・国際基督教大学など(出典:マイナビ2027

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    関西電力の売上高は2022年まで2.8兆~3.3兆円ほどで推移していたが、同年以降は増加傾向。2025年には過去最高となる売上高4.33兆円に到達*1。営業利益は2023年まで減少傾向が続いており、2023年には▲520億円に転落。が、2024年には営業利益7,289億円まで急増*2、2025年も4,688億円に着地。
    *1:東日本大震災以降は原子力発電利用率が低下、火力発電の増加によって業績低迷が続いていた。が、2024年には原発再稼働が果たされたうえ、燃料費調整制度によるタイムラグ影響で大幅増益を達成。
    *2:2024年には極端な利益増加が起こったが、これは燃料費調整制度によるタイムラグ影響。前年度における燃料価格の高騰分の収益がズレ込んだことによる大幅増益である。

    ✔セグメント別の状況

    関西電力は、エネルギー事業(原子力発電・火力発電・水力発電などによる電力供給、ガス供給)、送配電事業(電力系統の運営・送電・変電・配電および工事)、情報通信事業(FTTHによる光インターネット・光電話サービス<eo光>、モバイル通信<mineo>など)、生活・ビジネスソリューション事業(不動産賃貸・ヘルスケア・コールセンター・ホームセキュリティなど)、の4事業を有する。
    当社の事業構造は、関西圏を地盤とする電力事業を中核に、ガス・情報通信・不動産・海外電力事業などを組み合わせた総合エネルギー企業として成立している。最大の特徴は、国内電力会社の中でも原子力発電への依存度が高い点にあり、美浜・高浜・大飯原子力発電所の稼働状況が、燃料費・電源調達コスト・利益水準を大きく左右する構造となっている。原子力発電所が安定稼働している局面では、火力燃料費や他社購入電力料を抑制しやすく、電力販売から厚い利益を確保しやすい。一方、原子力発電所が停止すると、火力発電や市場調達への依存度が高まり、燃料価格や電力市場価格の影響を強く受ける。非電力分野では、ガス販売、情報通信、不動産、海外電力事業が成長領域となっている。特に情報通信事業ではオプテージを通じた通信サービス、不動産事業では関電不動産開発を通じた住宅・賃貸・開発事業を展開しており、電力事業に依存しすぎない収益基盤の拡大を進めている。

    ✔最終利益と利益率

    関西電力の純利益は2023年まで減少傾向がみられたが、2024年には過去最高となる4,418億円まで急騰*3。2025年も純利益4,203億円を確保できており、過去最高圏での推移が続いている。営業利益率は平常時で4%~7%ほどで推移しており、高くも低くもない水準
    *3:2024年の純利益急増は、営業利益の増加と同様の理由。

    ✔自己資本比率と純資産

    関西電力の自己資本比率は2023年まで20%前後で低迷していたが、同年以降はやや増加傾向がみられる。2025年には自己資本比率31.8%まで回復したが、依然として低め。経済産業省の有識者審議会は一般電気事業の適切な自己資本比率を30%と掲げるが、ようやく同水準を上回るに至った*4。
    *4:東日本大震災以前は自己資本比率27%台であったが、以降の深刻な業績悪化により財務体質が大幅毀損。あれから10年以上をかけて財務体質の回復がようやく進んできた状況。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    関西電力の平均年収は2023年まで750万~850万円ほどで推移していたが、2025年には973万円まで上振れ*4。東日本大震災後には平均年収500万円台まで下落したが、昨今は回復傾向*5。総合職の場合、30歳で年収680万~780万円ほど、課長職レベルで1,200万~1,350万円ほど。
    *5:当社は2020年に「業績に応じて賞与を決定する仕組み」を導入。前年度の業績において単独経常利益1250億円を基準値として、この金額を上回れば賞与額が上がる制度へと移行した。2025年の平均年収の急上昇は、2024年に利益急増したことが翌年の賞与も急増となった一過性の要因である。
    *6:2017年までは平均年収580万~680万円と中堅メーカー並みの給与水準にまで低迷しており、従業員の生活は苦しかった。

    ✔従業員数と勤続年数

    関西電力の単体従業員数は2021年に送配電事業の分社化によって急減少。同年以降は0.82万~0.87万人ほどでの推移が続いている*6。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は3.14万人ほど。平均勤続年数は19.8年(2025年)と大手企業の標準的な水準を上回っており、従業員の定着はよい。
    *6:送配電インフラの透明化を目的とした政府方針に従い、2020年に送配電事業を関西電力送配電として分社化(参考:資源エネルギー庁)。

    総合評価

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