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【勝ち組?】村田製作所の就職偏差値と平均年収・待遇【企業研究レポート】

企業概要

村田製作所は、セラミックコンデンサ・高周波部品・センサ・通信モジュールなどを製造する電子部品メーカー。1944年に村田昭が創業、1940年代からラジオ向け陶器コンデンサの生産に着手。現在では数多くの製品で高い世界シェアを掌握しており、スマートフォンや電気自動車などの新鋭製品に不可欠な積層セラミックコンデンサ・SAWフィルタ・Wi-fiモジュールなどで世界シェア1位を誇る。取引先企業には米Apple社・韓Samsung社・中Lenovo社など世界的企業多数。

POINT

・コンデンサやWi-fiモジュールで世界シェア首位の大手電子部品メーカー
・売上高・営業利益は成長基調、財務は堅実すぎる程に優良な水準
・平均年収803万円で業界上位級、京都および北陸地方で存在感が大

就職偏差値

68(上位)

かなりの勝ち組サラリーマン。日系大企業としては上位級の待遇をしっかりと得られる。入社するには相応の能力が必要であるが、立ち回りを工夫すればチャンスはそれなりにある。
詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

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業績動向

✔売上高と営業利益

村田製作所の売上高は2021年に売上高1.81兆円に到達*1するまで成長基調が続いていたが、同年以降は成長が停滞気味。営業利益は必ずしも売上高とは連動しないが、過去最高益は2021年の4,241億円。
*1:2021年までの売上高の増加は、①主力製品である積層セラミックコンデンサの需要拡大、②中国を中心とした世界的なスマートフォン需要拡大による部品販売増加、が主要因。

✔セグメント別の状況

村田製作所はコンポーネント事業(積層セラミックコンデンサ・表面波フィルタ・圧電センサ・発振子・インダクタ・EMI除去フィルタなど)、モジュール事業(近距離無線通信モジュール・樹脂多層基板・電源モジュールなど)、その他事業(不動産賃貸・ソフトウェア開発など)の3事業を有する。
村田製作所は多種多様な製品ラインナップを擁するが、最主力製品は売上高の約40%を占めるコンデンサ関係。次いで、高周波・通信関係が売上高の約25%ほど。

✔最終利益と利益率

村田製作所の純利益は2021年をピークにやや後退しているが、景気後退局面を含めて利益をしっかりと確保できている。営業利益率は10~25%のレンジで推移しており、製造業としてはかなり高い利益率を誇っている。
*2:村田製作所は海外売上高比率が90%以上を占めており為替影響を受けやすい他、自動車やスマートフォンの生産販売の好不況により利益率が左右されやすい事情がある。

✔自己資本比率と純資産

村田製作所の自己資本比率は2019年から増加傾向にあり、直近では84.1%と著しく健全な水準にある。純資産も堅調な増加を継続しており、直近では2.56兆円に到達。

社員の待遇

✔平均年収と平均年齢

村田製作所の平均年収は直近で803万円とメーカーとしては優良な水準ではあるが、業績絶好調の割に賃金の伸びは普通。大卒総合職の平均年収は750~850万円ほど、課長職レベルになれば1000万~1,200万円になる。

✔従業員数と勤続年数

村田製作所の単体従業員数は右肩上がりで増加しており、直近では1.01万人に到達。子会社・関係会社を含めた連結従業員数は7.31万人ほど。平均勤続年数は14.1年と大手メーカーとしてはやや短めの水準に留まる。

総合評価

企業格付け:BB

■業界ポジション
日本を代表する世界的電子部品メーカーの1社であり、需要拡大が続くコンデンサ市場において世界首位の巨大企業。業績は成長基調が続いており、スマートフォンや電気自動車の普及により成長加速。特に電気自動車の普及拡大は追い風であり、電子部品の必要数がスマートフォンとは比較にならない程に多いため、長期的な成長ドライバーとなるかが期待される。

■業績動向
踊り場を迎える。売上高・利益は2021年に過去最高圏に到達したが、同年以降はやや減益傾向。2021年にはCOVID-19後のリベンジ消費や好調な世界経済に支えられていたが、2023年には世界的物価高や中国経済の失速によるスマートフォン需要低下に直面。長期的な成長性は依然として有望だが、右肩上がりの業績拡大が延々と続くわけではない。

■財務体質
極めて良い。直近の自己資本比率は80%超と圧巻の高さを誇る。伝統的な京都企業だけあって財務規律には群を抜いて保守的な姿勢であり、有利子負債の活用には極めて抑制的。景気後退局面であっても余裕で耐え凌げる財務基盤を確立しており、倒産リスクとはまず無縁。

就職格付け:BBB

■給与水準
直近の平均年収は803万円となり、初の800万円台に突入。大卒総合職の場合では30歳で年収650万~750万円ほど、課長職レベルで年収1,000万~1,200万円レベル。業績の割にそれほど傑出してはいないが、電子部品メーカーとしては最優良クラスの一角であろう。

■福利厚生
企業規模なり。大手メーカーなりの独身寮・社宅・家賃補助制度が整備されており、従業員の家賃コスト負担を抑制。ただし一般職には家賃補助や社宅は与えられない。

■キャリア
事務系総合職・技術系総合職・一般職の3職種制。総合職は全国転勤を前提にグループの幹部候補生としての採用である一方、一般職は転勤なしでアシスタント業務を担っていく。日本全国に工場を有するが、各工場それぞれが「●●村田製作所」の名称で別会社化されており、子会社出向になる。

■北陸地方での存在感
京都企業でありつつも1950年代から北陸地域に多数の事業所を展開。工業化が遅れていた同地域においてコンデンサー生産体制を確立して多くの雇用を産むと共に、地域経済の担い手と発展。現在でも北陸地方では優良企業として認知される。その縁もあって、2024年の能登半島地震では5億円という日本企業トップ級の義援金寄付をいち早く表明。

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出典:株式会社村田製作所(有価証券報告書)