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住宅 化学

【勝ち組?】旭化成の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

旭化成は、基礎原料品・合成樹脂・電子材料・注文住宅・医薬品などを展開する総合化学メーカー。1922年に化学繊維の製造を目的に創業、1933年には同業の延岡アンモニア絹絲・日本ベンベルグ絹絲と合併して日窒コンツェルンの中核企業へと転換。戦後には合成樹脂・建築材料・石油化学へと事業多角化を推進、1970年には『へーベルハウス』ブランドで住宅事業へと進出。現在ではリチウムイオン電池用セパレータ・電解槽・電子コンパス・半導体向け感光性樹脂において世界シェア上位を誇り、世界20ヵ国以上で事業展開。

POINT
  • 化学繊維から発展した総合化学メーカー、医薬品・住宅・電子材料も展開
  • 売上高は増加するも利益が伸び悩む、2023年は過去最悪の純損失に転落
  • 平均年収800万円で年功序列が強い、福利厚生は企業規模なり
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:67(上位)

    化学メーカーとしては珍しく一般知名度は非常に高いが、給与水準は財閥系化学メーカーには届かない。過去8年間は利益が伸び悩み、有利子負債も拡大。高評価が難しい。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:難関

    総合職の採用人数は年間150人~200名と企業規模なりで門戸はかなり広い。化学業界においては一般知名度がかなり高い方であり、選考倍率はそれなりに高くなりやすい。
    採用大学:【国公立】京都大学・大阪大学・東北大学・北海道大学・神戸大学・筑波大学・横浜国立大学・広島大学・岡山大学・東京都立大学・大阪公立大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・中央大学・同志社大学・関西学院大学・立命館大学・東京理科大学など(出典:大学通信ONLINE

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    旭化成の売上高は2021年まで2.0兆~2.2兆円ほどで推移していたが、同年以降は増加傾向に転換。2025年には過去最高となる売上高3.03兆円に到達している*1。営業利益は1,200億~2,100億円レベルで伸び悩んでいる。2023年には営業利益1,277億円に後退しており、売上高の成長とは逆行することも*2。
    *1:2022年から売上高が増加した理由は、①世界的な原材料費の高騰を受けた石化製品・樹脂製品などの値上げ対応による増収、②ヘルスケア事業の着実な成長、③住宅事業における工事単価の上昇、④為替レートの円安推移による為替効果、など。
    *2:2023年に営業利益が減少した理由は、①マテリアル事業における販売数量減・固定費増加、②電池向けセパレータ事業の買収失敗と需要減少による利益急減、など。

    ✔セグメント別の状況

    旭化成は、マテリアル事業(スチレンモノマー・ポリエチレン、電池用セパレータ、繊維材料・樹脂、電子材料、フィルムなど)、住宅事業(注文住宅『へーベルハウス』・都市型マンション『アトラス』、リフォーム、建築材料など)、ヘルスケア事業(医薬医療品・血液透析機器・心肺蘇生器など)、その他事業(エンジニアリング事業・人材派遣など)、の4事業を有する。
    当社の事業構造は、マテリアル事業において基礎原料・電池用セパレータ・濾過膜・フィルムなどを展開しながら、自ら住宅事業やヘルスケア事業まで手掛けている点に特徴がある。マテリアル事業は化学メーカーとしてのコア事業である一方、景気動向や顧客企業との関係性に業績を左右される。そこで当社は、自社製の高機能建材を応用して住宅事業を自ら展開することで、事業規模を拡大しながら安定収益を確保している。また、ヘルスケア領域では高分子膜技術を起点として、人工透析・医薬品・医療機器などに進出することで、高付加価値な成長分野として育成している。この3領域展開によって、「マテリアル事業が化学メーカーとしての技術中核を担い、住宅事業で安定収益と事業規模を拡大し、ヘルスケア事業で高付加価値と成長を追求する」三層構造を築いている点に独自性がある。売上高・利益においても主要3事業がバランスよく均衡しており、特定事業に依存しない事業体制が構築されている。

    ✔最終利益と利益率

    旭化成の純利益は2018年の1,702億円をピークに2021年まで減少傾向が続いている。2022年には純利益1,618億円に回復したが、2023年には過去最悪となる純損失▲919億円に転落*3。営業利益率は4%~9%ほどで推移しており、化学メーカーとしては普通の水準である。
    *3:2022年に巨額損失を計上した理由は、2015年に買収した電池セパレータ企業の米・ポリポア社における減損損失。同社の買収によって電池セパレータで世界シェア首位を掌握する想定であったが、同社の業績悪化で減損損失の計上に至った(参考リンク)。

    ✔自己資本比率と純資産

    旭化成の自己資本比率は45%~55%ほどで推移しており、負債に依存しすぎない事業運営ができている。ただし2019年以降は積極的M&Aにより有利子負債が増加*4しており、自己資本比率は伸び悩む。純資産は緩やかな増加傾向が続いており、2025年には1.91兆円に到達している。
    *4:2019年に免疫抑制剤の医薬ベンチャー企業の米・ベロキシス社を買収(参考リンク)。従業員60人のベンチャー企業の買収ながらも約1,400億円を投じる必要があったため、ブリッジローンで資金調達したことで有利子負債が増加。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    旭化成の平均年収は750万~800万円での横ばいが続いており、伸び悩みがみられる。総合職の場合、30歳で年収630万~730万円ほど、課長職レベルで年収980万~1,150万円が目安となる。財閥系大手化学メーカーは届かない水準にあると言えよう。平均年齢は41.8歳(2025年)と大手企業の標準的な水準。

    ✔従業員数と勤続年数

    旭化成の単体従業員数は2024年まで増加傾向が続いていたが、2025年には8,288人にやや減少している*5。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は5.03万人に達する。平均勤続年数は減少傾向にあり、2025年は14.8年と大手企業の標準的な水準に留まる。
    *5:2025年に単体従業員数が減少した理由は、①フォトマスク用ぺクリル事業の三井化学への事業譲渡(参考リンク)、②スパンボンド不織布事業の三井化学との新設会社への事業譲渡(参考リンク)、など。

    総合評価

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