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化学 素材

【勝ち組?】帝人の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

帝人は、化学繊維・繊維材料・自動車部品・医療機器などを展開する大手素材メーカー。1915年にレーヨン製造を目的として山形県米沢市で創業。1927年には大阪へと本社移転、戦前から国内トップクラスの繊維メーカーとして躍進。終戦後、東レがナイロンで合成繊維市場を先導する中、当社はポリエステル分野で量産体制を確立することで化学繊維メーカーとしての地位を維持・拡大した。1990年代には繊維依存を脱却すべく、事業多角化を推進。現在では、炭素繊維・自動車部品・医療機器など多種多様な事業を展開している。なお、現在の社名は、かつての社名である帝国人造絹糸株式会社の略称に由来している。

POINT
  • 事業多角化が進んだ繊維系素材メーカーだが、いずれの事業も競争力は突出しない
  • 2017年から利益が右肩下がりで赤字転落、財務体質は依然として良好
  • 平均年収813万円だが平均年齢が高い、福利厚生は住宅補助が特に優れる
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:64(中堅上位)

    業績の悪化傾向が継続しており主力事業の競争力がいずれも突出しない。給与水準と福利厚生は業界上位クラスだが、従業員の高齢化も中長期的な課題となる。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
    ■65→64に改定:過去8年間に渡る利益低迷と各事業における競争力の低下を再評価。1ノッチ格下げとした(2026年3月)

    ✔就職難易度:難関上位級

    総合職の採用人数は年間35人~50人と少ない。一般知名度の高さに反して採用枠が少ないため、相当な難関である。総合職の出身大学はハイレベル大学も多い。
    採用大学:【国公立】京都大学・大阪大学・名古屋大学・九州大学・神戸大学・広島大学・金沢大学・信州大学・香川大学・長崎大学・東京外国語大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・立教大学・青山学院大学・関西学院大学・立命館大学・東京理科大学など(出典:マイナビ2027

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    帝人の売上高は2021年まで0.8兆円レベルで推移していたが、2023年からは1.0兆円レベルに上振れている。営業利益は2017年の698億円から右肩下がりの減少続いており、2025年は▲718億円に赤字転落している*1。
    *1:2023年から利益が低迷している理由は、主力のマテリアル事業の赤字転落が主要因。これは、①パラ系アラミド繊維『トワロン』事業や炭素繊維事業での減損損失の計上、②主力医薬品『フェブリク』の特許切れによる減益、③原材料価格・労務費の高騰による生産コスト高騰、など。

    ✔セグメント別の状況

    帝人は、マテリアル事業(アラミド繊維・ポリカーボネート樹脂・炭素繊維・複合成形材など)、ヘルスケア事業(医療品・医療機器など)、繊維事業(ポリエステル繊維・繊維製品など)、その他事業(電池材料・メンブレン・再生医療・埋込医療機器など)、の4事業を有する。
    当社の事業構造は、かつての化学繊維専業メーカーから大転換を遂げており、現在は「高機能素材」を中核とする多角的な事業展開によって成立している。現在の主力事業であるマテリアル事業では、アラミド繊維・ポリカーボネート樹脂・炭素繊維・複合成形材などを展開、自動車軽量化・航空機・産業資材分野など付加価値の高い領域に注力している。汎用繊維とは異なり、技術力と顧客調整が競争優位となる分野であり、当社の収益構造の中核を担う。繊維事業は、ポリエステル繊維や機能性繊維製品を中心とするが、事業規模は縮小しており、現在では補完的な位置付けに留まる。ヘルスケア事業は、医薬品・医療機器を中心とする分野で構成され、在宅医療機器などを含む安定収益領域を形成している。素材事業とは異なり、医療関係は景気動向の影響を受けにくいために、当社の業績の安定化に寄与している。総じて、繊維専業から高機能素材・医療分野へと構造転換を遂げた企業であり、技術・付加価値重視型のポートフォリオへと移行していると評価できる。

    ✔最終利益と利益率

    帝人の純利益は2017年の501億円をピークに低迷傾向。2021年・2023年・2024年の3度に渡って最終赤字に転落している*2。営業利益率は2021年までは6%〜8%と素材メーカーとしては優良な水準にあったが、同年以降は低迷傾向。
    *2:2021年はCOVID-19影響で炭素繊維事業において減損損失392億円が発生したことが主要因。2023年はマテリアル事業における減損損失154億円を計上したことが主要因。

    ✔自己資本比率と純資産

    帝人の自己資本比率は2023年に31.8%まで下落したが、2025年は40.6%まだ持ち直している。素材メーカーとしては標準的な水準にあり、財務健全性は特段の悪化を示していない。純資産は4,100億〜4,600億円での横ばいが長期的に続いている。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    帝人の平均年収は長期的に730万〜780万円ほどで推移していたが、2025年は813万円に上振れしている。総合職の場合、30歳で年収600万〜680万円、課長職レベルで年収950万〜1050万円が目安。平均年齢は46.2歳(2025年)と、従業員の高齢化が進んでいる。

    ✔従業員数と勤続年数

    帝人の単体従業員数は2022年まで増加傾向が続いていたが、同年をピークに現小傾向がみられる。2025年は2,781人の組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は2.02万人ほど。平均勤続年数は21.9年(2025年)と、全業界見渡してもトップクラスの長さを誇る。

    総合評価

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