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【勝ち組?】京王建設の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

京王建設は、鉄道工事や駅舎・ビル建築などを主力とする京王グループの建設会社。1960年に京王電鉄の出身者らが鉄道踏切メーカーとして創業し、当初は踏切機器などの製造・販売を主力とした。1970年には京王電鉄の子会社となり、鉄道工事への集中度を高めた。1979年に京王技術センターと合併、鉄道工事だけでなく、建築・土木事業をも手掛ける鉄道系ゼネコンとなった。1995年には京王ハウジングを吸収合併、住宅工事にも参入。現在では鉄道工事のみならず、オフィスビル・マンション・公共施設などの建築工事も幅広く手掛ける(参考リンク)。京王グループ外からの受注にも積極的であり、多摩都市モノレール建設事業や東京オリンピック向け有明アリーナの建築にも参画。

POINT
  • 鉄道工事で発展した京王グループの鉄道系ゼネコン、東京・神奈川が地盤
  • 売上高は同業他社の買収で過去最高圏、利益も安定的で実質無借金経営
  • 平均年収689万円で福利厚生も良好、東京・神奈川エリア外への転勤なし
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:60(中堅)

    給与水準は中堅レベルの上場企業を上回る水準にあり、賞与は年3回に渡って支給される。ゼネコンとしては珍しく地方転勤・単身赴任がない点は大きな魅力。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:中難易度

    総合職の採用数は年間15名~20名と企業規模なり。鉄道系ゼネコンというマニアックな業界ゆえに一般知名度が低く、待遇の割に選考倍率が低い穴場。中堅大学からの採用にも積極的。
    採用大学:【国公立】千葉大学・秋田大学・北見工業大学・前橋工科大学など、【私立】早稲田大学・明治大学・法政大学・日本大学・東海大学・東京理科大学・芝浦工業大学・金沢工業大学・東京電機大学・東京都市大学・日本工業大学・ものつくり大学など(出典:マイナビ2027

    業績動向

    ✔売上高と最終利益

    京王建設の売上高は2022年まで220億~250億円レベルで安定的に推移していたが、2025年には過去最高となる272億円に急増*1。純利益も10億~16億円で長期的に安定しており、景気後退局面にも安定的に利益を確保できている。
    *1:2025年に売上高が増加した理由は、①建設業界の好況による受注価格の高止まり、②同業のNB建設(現・京王建設横浜)を買収して子会社化したことが主要因。NB建設は相鉄グループにおいて相鉄建設として発展した企業であり、当社と鉄道系ゼネコンとして業態が類似することから買収に踏み切った経緯がある(参考リンク)。

    ✔セグメント別の状況

    京王建設は、建築土木事業(マンション・ホテル・鉄道関連施設の建築工事、道路・宅地・鉄道土木工事、線路管理保守など)、のみの単一事業会社である。
    当社の事業構造は、京王グループの建設会社として、鉄道関連工事・建築工事・土木工事・リニューアル工事を幅広く担うことで成立している。建築分野ではマンション・商業施設・ホテル・オフィスビル・公共施設などを手掛けており、総合建設会社としての性格を有する。土木工事では、鉄道高架橋・擁壁・橋梁・耐震補強など、鉄道の安全性と直結する工事を数多く手掛ける。鉄道関連工事は、終電後~始発までの限られた時間の中で施工し、列車運行への影響を極限まで抑える高度な施工管理能力が求められるが、当社は京王グループの建設会社として高度な施工ノウハウを蓄積してきた歴史を有する。総じて、当社は京王グループの信用力と鉄道工事で培った専門性を武器として、安定した事業基盤を築いている企業である。代表的な施工実績は、京王高尾山口駅有明アリーナミカン下北などがあり、最近ではJR東海によるリニア中央新幹線の地下駅構築工事にも参画している(参考リンク)。

    ✔自己資本比率と純資産

    京王建設の自己資本比率は2023年には76.1%と極めて良好な水準に到達している。2024年には自己資本比率61.9%まで下落*2したが、無借金経営の良好な財務基盤を維持している。純資産は長期的な増加傾向が続いており、2025年には169億円に急増している。
    *2:2024年に自己資本比率が急落した理由は、一時的な短期借入金40億円を確保したことが主要因。ただ手元の現預金は50億円を超えており、手元資金が借入金を上回る実質無借金経営である。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    京王建設の平均年収は非公開だが、長期的に650万円~690万円ほどで推移していると推定される*3。総合職の場合、30歳で年収520万~600万円ほど、課長職レベルで年収820万~850万円・部長職レベルで1,050万~1,150万円に達する。平均年齢は43.0歳(2025年)と大手企業の標準的な水準。
    *3:この平均年収は求人情報・企業口コミ情報をベースに当組織が業績・平均年齢・平均勤続年数を加味して推計した数値である。

    ✔従業員数と勤続年数

    京王建設の単体従業員は367名(2024年)と少数精鋭の組織体制となっている。平均勤続年数は15年~16年ほどで推移しており、建設業界としては従業員の定着が大いに良好である。

    総合評価

    企業格付け:CC

    京王グループに属する鉄道系ゼネコン。創業から現在に至るまで親会社・京王電鉄と親密な関係にあるが、最近ではグループ外への事業拡大にも熱心。マンション・公共工事などの受注を増やしている他、相鉄系の鉄道ゼネコンであるNB建設(現・京王建設横浜)を買収するなど、更なる事業拡大を模索している状況にある。また、JR東海が進めるリニア中央新幹線の地下駅構築工事にも参画しており、将来的な事業拡大に向けた重要なチャレンジの一つと位置付けられる(参考リンク)。鉄道工事で培った施工管理能力を、京王グループ以外の大型インフラ工事へ展開できるかは、今後の成長余地を左右する重要な試金石となっている。業績においては好調が続いており、2025年に過去最高となる売上高272億円に到達している。背景としては、①建設業界全体の好況を受けた堅調な受注環境と建設価格の高止まり、②NB建設の買収による業容拡大、の2点が主な要因として挙げられる。利益体質においても安定しており、鉄道業界が大打撃を受けたCOVID-19感染拡大期にも当社は前年と大差ない純利益をしっかりと確保することに成功している点も見逃せない。財務体質においては自己資本比率も63.1%(2025年)と高水準にあり、実質無借金経営を達成している。総じて、当社は京王グループの安定需要、鉄道工事で培った専門性、グループ外工事への拡大余地を併せ持つ企業であり、業績・財務の両面において堅固な経営基盤を有している。

    就職格付け:CC

    東京・神奈川エリアを地盤とする鉄道系ゼネコン。給与水準においては平均年収650万~680万円と推定され、非上場企業でありながら、一般的な上場企業を上回る水準にある。総合職の場合、30歳で年収520万~600万円ほど、課長職レベルで年収820万~850万円が目安となる。部長職レベルになると年収1,050万~1,150万円に到達するため、建設業界においても上位クラスの待遇と言えるだろう。福利厚生においては企業規模以上に恵まれており、若手社員は京王グループ独身寮が利用できる他、建築関連資格の取得費用については会社が全額負担する制度が整備されている。年間休日日数は120日以上と休みも多く、賞与は年3回支給されることも特徴。特筆すべき美点は、主力拠点が東京・神奈川県に限定されている点にあるだろう。通常、大手ゼネコンでは日本全国への単身赴任・地方転勤を避けられないが、当社のように勤務エリアが限定される鉄道系ゼネコンは地盤となるエリアに勤務地が限られる。すなわち、建設業界の高水準な給与を得ながら、結婚・住宅取得・子育てといったライフプランを組み立てやすい点は大きな魅力である。こうした就業環境を背景に、平均勤続年数は16.0年(2024年)と、建設業界全体の中でも良好な水準を維持している。近年は人材確保を目的とした処遇改善にも積極的であり、特に若手社員を中心に大規模な昇給が実施されている点も注目される。総じて、建設業界で専門性を高めながら、首都圏を生活基盤として長期的に働きたい人にとっては、極めて現実的かつ魅力的な就職先といえる。

    出典:京王建設株式会社(決算公告)