本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
SBI新生銀行は、カードローンなどのノンバンク事業を得意とする普通銀行。1960年に長期信用銀行法により設立された日本長期信用銀行がバブル崩壊で破綻、国有化されたことで誕生した銀行である。2000年に国有から民間に売却された際に新生銀行の社名へ一新され、アプラスやレイクなどの消費者金融事業を相次いで傘下に収めた。2022年には紆余曲折を経ながらSBI地銀ホールディングスが同行株式の47.7%を取得。SBI新生銀行へと社名変更され、経営体制も一新された。
・かつての長期信用銀行、大手銀行の一角だが稼ぎ頭はノンバンク事業
・業績はSBIグループ傘下入りでV字回復中、財務体質はそこそこ
・平均年収は795万、総合職なら30代で800万円には達する
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:65(中堅上位)
サラリーマンの中堅上位クラスの待遇を得られ、世間的にも有名企業・大企業勤務として認知される。サラリーマンとして安定した人生が得られるが、入社するには人並み以上の努力が必要だろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:中難易度
SBIグループ傘下入り後はグループ採用へと移行。グループでの総合職の採用数は年間100人以上とそこそこ多め。それなりの規模の金融機関であるにも関わらず倍率はそこまで高くならないため、穴場とも。
採用大学:【国公立】北海道大学・神戸大学・広島大学・滋賀大学・三重大学など、【私立】早稲田大学・同志社大学・立教大学・立命館大学・専修大学・近畿大学・名城大学など(出典:リクナビ2025)
業績動向
✔経常収益と経常利益
SBI新生銀行の経常収益は2021年まで3,900億円前後で横ばいであったが、2022年からは増加傾向に転換*1。2023年には経常収益5,307億円に到達。営業利益も2021年まで減少していたが、2022年以降は増加傾向に転換。
*1:当社は2022年から傘下入りしたSBIグループとの連携施策を次々と実行。とりわけ減少傾向にあった年間口座数は2022年には+11万口座と急増を果たしており、V字回復に結び付いた。
✔セグメント別の状況
SBI新生銀行は法人業務(法人営業、ストラクチャードファイナンス、プリンシバルトランザクションズ、昭和リース)、個人業務(リテール、新生ファイナンシャル、アプラスなど)、海外その他事業(海外事業、トレジャリーなど)の3事業を有する。
SBI新生銀行は個人業務が稼ぎ頭となっており、粗利益・利益いずれも個人業務が中心的存在で、個人向けローンの新生フィナンシャル・アプラスが稼ぎ頭。法人業務やトレーディングが稼ぎがシダの大手メガバンクとは性質を異にする点には注意が必要。
✔最終利益と利益率
SBI新生銀行の純利益は、2022年から増加傾向に急転換。2023年には純利益579億円までの回復を遂げている。自己資本利益率は2021年に2.2%まで低下したが、2023年には6%台まで急回復。
✔自己資本比率と純資産
SBI新生銀行の自己資本比率は6.0%と低めだが、銀行業であれば健全な水準。銀行業は顧客から預金・有価証券を預かる事業の性質上、貸借対照表での負債が広がるため自己資本比率が低くなりやすい。純資産は右肩上がりでの増加が続いており、1兆円に迫る。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
SBI新生銀行の平均年収は直近で795万円と金融業としては普通の水準だが、公的資金の注入を受けた過去と今なお残る3500億円規模の返済目標を考えれば妥当な待遇。大卒総合職なら30歳で700万~800万円、課長職レベルで1,000万~1,200万円ほど。
✔従業員数と勤続年数
SBI新生銀行の従業員数は過去8年間に渡って2,200人規模で推移。支店数が少ない銀行であるため、窓口対応の余剰人員を抱える必要がない点は強み。他方、平均勤続年数は13年前後と大手銀行としてはそれほど長くはない。
総合評価
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