本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
すかいらーくホールディングスは、ガスト・ジョナサン・バーミヤン・しゃぶ葉などのレストランを展開する大手外食会社。1962年に食料品店として創業、外食会社への転換を目指して1970年にファミリーレストラン『すかいらーく』1号店を開店。1980年代には多店舗展開を進め、全国1,000店舗を達成した。1990年代には業績不振で一時迷走するも再建に成功。現在では約3,100店舗を有する巨大外食チェーンへと成長。日本全国10拠点のセントラルキッチンで下調理を済ませることで、品質の均一化と人件費削減を両立させた効率的な店舗運営を実現している。
・ファミリーレストラン最大手、20以上のブランドで和洋中華すべて網羅
・業績はCOVID-19の大打撃から回復傾向に転換、財務体質は普通レベル
・総合職で30歳・年収500万円以上が目安、福利厚生・休日数は業界トップクラス
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:53(準中堅)
外食業界としてはトップクラスの給与水準・福利厚生が揃っている。持株会社の役職者まで登り詰めると、他業界の大手企業と遜色ない待遇を得られる。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:中難易度
総合職の採用人数は年間80人~140人と、門戸はかなり広め。外食業界における上位企業かつ一般知名度も高いため、同業界の志望者からは根強い人気がある。
採用大学:【国公立】広島大学・千葉大学など、【私立】関西大学・立命館大学・近畿大学・日本大学・東洋大学・専修大学・甲南大学・龍谷大学・成蹊大学・帝京大学・國學院大學・佛教大学・東京経済大学・東京農業大学・大妻女子大学・桜美林大学・昭和女子大学・日本女子体育大学など(出典:マイナビ2027)
業績動向
✔売上高と営業利益
すかいらーくホールディングスの売上高は2020年・2021年にかけて急落*1したが、同年以降は回復傾向に転換。2024年には過去最高となる売上高4,011億円まで到達している。営業利益は2019年・2022年に赤字転落したが、2024年には241億円まで回復している。
*1:2020年・2021年に業績悪化した理由は、①多人数来店を前提とするファミリーレストラン業態がCOVID-19で大打撃を受けた点、②2021年からの世界的な原材料高・人件費高騰によるコスト急増、③コスト改善策として店舗数を約3,200店舗から約2,950店舗まで削減した点、にある。
✔セグメント別の状況
すかいらーくホールディングスは、レストラン事業(すかいらーくグループの20以上の外食レストラン・洋菓子店などの製造販売)のみの単一事業会社である。
当社は外食事業に特化した企業であるが、実際には複数ブランドを組み合わせた多層的構成を有している。主力は『ガスト』『バーミヤン』『ジョナサン』などのファミリーレストラン業態であり、全国規模の店舗網を通じて安定的な売上基盤を形成している。これに加え、『しゃぶ葉』『夢庵』『から好し』といった専門業態を展開することで、価格帯・提供価値の多様化を図り、幅広い顧客層の需要取り込みを進めてきた。国内市場への依存度が高く、原材料価格・人件費・消費動向の影響を受けやすい構造にあるものの、ブランドポートフォリオの幅広さにより一定の耐性を持つ事業構造といえる。
✔最終利益と利益率
すかいらーくホールディングスの純利益は2019年~2022年にかけてCOVID-19感染拡大の影響によって純損失を繰り返し計上する状況に陥った*2。が、2024年には純利益139億円まで改善しており、回復の兆しが見えつつある。営業利益率は6.03%(2024年)と、外食業界としてはやや高めの水準にある。
*2:2020年は一時的に純利益87.4億円まで黒字回復しているが、これは政府による時短営業への協力要請に従ったことによる協力金427億円が主要因。本業の不振は続いていたが、政府からの巨額の協力金で黒字圏まで浮上した経緯がある。
✔自己資本比率と純資産
すかいらーくホールディングスの自己資本比率は25%~40%のレンジで長期的に推移している。2021年に自己資本比率が急上昇しているが、これは公募増資による改善である*3。純資産も2021年の公募増資により急増しており、2024年は1,733億円となっている。
*3:2021年にCOVID-19影響による大幅な業績悪化をうけて公募増資を決行(参考リンク)。約450億円を調達したうえで、デリバリー拡充・借入金返済・店舗再編の資金とした経緯がある。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
すかいらーくホールディングスの平均年収は734万円(2024年)と外食業界トップクラスだが、これは持株会社の566人の平均年収。総合職の場合、早ければ入社3〜5年目で店長に昇格して年収500万円~580万円ほどになる。2025年には店長クラスにおいて最大で年収1,000万円を超えることが可能となる新人事制度を導入している*4。平均年齢が47.7歳(2024年)と高めだが、これは持株会社の566人の平均年齢。
*4:2025年4月から新人事制度へと移行。「エキスパート認定」を受けることで、最大年収1,000万円を超えることも可能となった。ただし、過去の人事評価および社内認定試験などの複数要件をクリアする必要があり、誰もが認定を受けることができるわけではない(参考リンク)。
✔従業員数と勤続年数
すかいらーくホールディングスの単体従業員数は2016年の持株会社制への移行によって急減しており、2024年には566人のみ。事業会社も含めた連結従業員数は6,150人ほどであり、従業員の殆どが事業会社に属している。平均勤続年数は20.3年(2024年)と極めて長いが、これは持株会社の566人の平均勤続年数なので参考にはならない。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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