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【勝ち組?】王子製紙の就職偏差値と平均年収・待遇【企業研究レポート】

企業概要

王子ホールディングスは、紙・パルプ・新聞用紙・包装材料・機能性材料などを展開する総合素材メーカー。1873年に渋沢栄一らが洋紙の国産化を目指して東京・王子で創業。1933年には同業2社と合併し、国内シェアの約80%を掌握する巨大製紙メーカーに発展。1949年にはGHQによる財閥解体を受けて3社に分割され、現在の日本製紙と分裂。1960年代からは新聞用紙を基盤に事業を拡大しつつ、印刷用紙・包装用紙などを幅広く展開する総合製紙メーカーとしての地位を固めた。2000年代には機能性材料・包装資材・森林資源事業へと事業多角化。現在では製紙業界で世界でも上位5社に数えられる規模を誇り、国内シェアは1位に君臨する。新聞・印刷用紙は需要縮小に直面しながらも、段ボール・機能性材料・包装資材・海外事業の比重を高めている。

POINT
  • 製紙業界で国内1位、段ボール・機能性材料・包装資材など事業多角化
  • 売上高は過去最高を更新するも利益は停滞気味、財務体質はまずまず
  • 総合職・30歳で年収500万円~が目安、退職金制度を2026年から廃止
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:63(中堅上位)

    製紙業界としてはトップレベルの待遇を誇り、一般知名度は大いに高い。歴史的にもかなりの名門企業である。が、他の大手素材メーカーと比べると給与水準の突出感はない。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:やや難関

    総合職の採用数は年間50人~65人と企業規模の割には少ない。うち事務系総合職が30名程度を占めており、意外と技術系採用枠に偏重していない。
    採用大学:【国公立】大阪大学・名古屋大学・北海道大学・広島大学・徳島大学・長崎大学・鳥取大学・名古屋工業大学など、【私立】早稲田大学・明治大学・立教大学・中央大学・関西学院大学・日本大学・専修大学・近畿大学・摂南大学・国際基督教大学・埼玉工業大学など(出典:マイナビ2028

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    王子ホールディングスの売上高は2021年まで1.3兆~1.5兆円ほどで推移していたが、同年以降は増加傾向に転換*1。2025年には過去最高となる1.84兆円に到達している。営業利益は2021年に1,201億円に到達したが、同年以降はピークアウトがみられる*2。
    *1:2022年から売上高が増加した理由は、①原材料価格・燃料費の高騰を受けた値上げ対応、②段ボール・機能材料・海外事業の拡大による増収、③為替レートの円安推移による為替効果、など。
    *2:2022年から営業利益が減少した理由は、①世界的な原材料価格・燃料費・物流費の増加によるコスト悪化、②海外パルプ市況の悪化による利幅減少、など。

    ✔セグメント別の状況

    王子ホールディングスは、生活産業資材事業(段ボール原紙・白板紙・紙器・包装用紙・家庭紙など)、機能材事業(特殊紙・感熱紙・粘着紙など)、資源環境ビジネス事業(パルプ・エネルギー・植林など)、印刷情報メディア事業(新聞用紙、出版・印刷・情報用紙など)、その他事業(商社事業・物流事業・エンジニアリング事業・不動産事業)など、の5事業を有する。
    当社の事業構造は、紙・パルプ技術を起点としながら、新聞用紙・印刷用紙、段ボール・包装資材、生活消費財、機能材、資源環境ビジネスまで幅広く展開している点に特徴がある。最大の特徴は、垂直統合型の事業構造にある。国内外に636千haに及ぶ広大な森林を保有しており、自社内で木材資源を確保し、パルプを製造し、紙・板紙・包装資材・機能材へ加工することで、紙需要の変化に対応しながら収益源を分散している。かつては新聞用紙を主力とする典型的な製紙メーカーであったが、近年は段ボール・包装資材、機能材、海外パルプ・資源事業の比重を高めている。特に段ボールはEC・物流需要を背景に底堅く、機能材は特殊紙・フィルム・電子材料など高付加価値領域を担っている。そのため、現在では、森林資源を起点に包装・生活消費財・機能材まで展開する総合素材グループと理解するのが適切である。

    ✔最終利益と利益率

    王子ホールディングスの純利益は2022年に過去最高となる875億円に到達したが、同年を除けば360億~580億円ほどで推移している。営業利益率は3%~8%ほどで推移しており、大手素材メーカーとしては標準的な水準。景気後退局面にも利益率が安定していることは長所であろう。

    ✔自己資本比率と純資産

    王子ホールディングスの自己資本比率は34%~43%ほどで推移しており、大手素材メーカーとしては高くもなければ低くもない水準。安定した利益体質を加味すれば、財務健全性への懸念は薄い。純資産は2022年まで0.8兆円レベルで安定していたが、2025年には1.13兆円に到達している。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    王子ホールディングスの平均年収は過去8年間に渡って820万~875万円ほどで安定的に推移している。総合職の場合、30歳で500万~550万円ほど、課長職レベルで年収950万~1,050万円が目安となる。平均年齢は45.1歳(2025年)と、大手企業の標準的な水準。

    ✔従業員数と勤続年数

    王子ホールディングスの単体従業員数は423人(2025年)に過ぎず、殆どの従業員は事業会社に属している。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は3.91万人ほど。平均勤続年数は17.2年(2025年)と大手企業の標準的な水準を上回るが、これは持株会社の423人のみの平均勤続年数である。

    総合評価

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