本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
牧野フライス製作所は、マシニングセンタ・放電加工機・フライス盤を主力とする大手工作機械メーカー。1937年に牧野常造がフライス盤専門メーカーとして創業。1958年に日本初のNC(数値制御)フライス盤を完成させ、コンピュータ制御による大量生産時代を牽引。1966年には工具交換も自動化したマシニングセンタ(複合加工機)を日本企業として初めて開発。日系工作機械メーカーとして売上高は第5位。現在ではマシニングセンタで世界シェア上位級を誇り、海外売上高比率は約75%にも達する。
・マシニングセンタで世界シェア上位級、放電加工機・フライス盤でも大手
・売上高・利益いずれも景気動向に左右されやすい、財務体質は安定的
・平均年収734万円だが業績次第で500万円台に後退、福利厚生は普通レベル
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:63(中堅上位)
サラリーマンの中堅上位クラスの待遇を得られ、世間的にも有名企業・大企業勤務として認知される。サラリーマンとして安定した人生が得られるが、入社するには人並み以上の努力が必要だろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:やや難関
総合職の採用数は年間25人~30人ほど。一般知名度は低いが、工作機械業界においてよく知られた企業。同業界の志望者から一定以上の人気がある。
採用大学:【国公立】名古屋大学・横浜国立大学・広島大学・岡山大学・滋賀大学・鹿児島大学・東京農工大学・九州工業大学・北見工業大学・室蘭工業大学、【私立】立教大学・中央大学・法政大学・日本大学・駒澤大学・東京理科大学・芝浦工業大学(出典:マイナビ2026)
業績動向
✔売上高と営業利益
牧野フライス製作所の売上高は年度による好不調が明確に分かれる。2020年には1,167億円まで低落した反面、2020年には2,280億円まで急増。営業利益も2020年は▲36億円に沈んだが、2022年には174億円まで急増。
*1:当社は工作機械専業メーカーであるため、製造業の設備投資意欲に業績を左右される。2020年は世界的なCOVID-19感染拡大によって多くのメーカーが設備投資を控えたことで業績悪化した反面、2022年には世界的な景気回復によって設備投資が急増して業績拡大につながった。
✔セグメント別の状況
牧野フライス製作所は、日本事業(日本国内)、アジア事業(韓国・中国・アセアン諸国・インドなど)、アメリカ事業(北米・南米)、欧州事業(イギリス・ノルウェーなどのヨーロッパ諸国)、その他事業(ロシア他)、の5事業を有する。
売上高の75%以上を海外が占めており、とりわけ製造業が集積するアジア諸国における販売が主力となっている。機種別に見ると売上高の約63%をマシニングセンタが占めており、それに放電加工機が続く。フライス盤は「その他」の売上高に入っており、現在ではフライス盤の存在感は大きくない。
✔最終利益と利益率
牧野フライス製作所は純利益も年度によって好不調が明確に分かれる。2019年に純損失27億円を計上したが、2018年・2022年などの好調時には純利益160億円以上に達する。営業利益率は好調時には10%前後まで上昇するが、不調時にはマイナス圏に低下する。
✔自己資本比率と純資産
牧野フライス製作所の自己資本比率は長期的に50%前後で推移し続けており健全。景気動向に業績を大きく左右されるため、財務健全性を一定以上に保ち続けている。純資産は長期的に増加傾向にあり、直近では1,978億円に到達。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
牧野フライス製作所の平均年収は業績に応じて大きく変動。業績好調時には平均年収700万円を上回るが、業績不調時には平均年収550万円まで後退。総合職の場合、30歳で500万〜650万円ほど、課長職レベルで850万〜900万円が目安。
✔従業員数と勤続年数
牧野フライス製作所の単体従業員数は微減傾向にあり、直近の2022年は1,395人。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は4,700人ほど。平均勤続年数は直近で17.7年とかなり長く、従業員の定着は良好。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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