本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
東宝は、阪急阪神グループに属する大手映画製作・配給会社。1932年に阪急電鉄グループ創業者・小林一三が東京宝塚劇場として創業。戦前から映画・演劇界において絶大な影響力を発揮、数々の名作映画やスター俳優を生み出した。終戦後にも映画を通して娯楽産業の発展に貢献すると共に、1970年代からはテレビドラマ制作やアニメーション制作にも進出。現在においては東映・松竹と共に映画御三家の一角として評されるとともに、業界トップの企業規模にまで成長している。
・映画業界トップ企業、阪急阪神東宝グループ中核企業の1社
・売上高・利益いずれも安定で高利益りつ、財務体質も優良
・平均年収1,030万円とエンタメ業界トップ級、福利厚生はそこそこ
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:72(最上位)
日本社会におけるサラリーマンの最上位クラスの待遇を得られる。勝ち組サラリーマンとして胸を張れる人生が得られるが、入社するには相当以上の能力もしくは運が必要。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:至難
映画業界のトップ企業でありながら企業規模は意外と小さく、総合職の採用実績は年間10名と極めて少ない。華やかな人気業界だけあって倍率も相応に高く、入社難易度は相当に高い。
採用大学:【国公立】東京大学・京都大学・一橋大学・大阪大学・神戸大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学・同志社大学など(出典:マイナビ2025)
業績動向
✔売上高と営業利益
東宝の売上高は2020年のみ1,919億円まで低下*1しているが、同年を除けば2,300億~2,800億円ほどで安定的。営業利益も2020年を除けば400億〜590億円ほどで安定的。
*1:2020年の利益現象は、COVID-19感染拡大による営業直撃が理由。映画館の営業自粛・短縮により映画事業および演劇事業が赤字転落。不動産事業の利益により黒字確保に成功したが、主力事業が軒並み苦戦する状況にあった。
✔セグメント別の状況
東宝は、映画事業(映画の企画・制作・配給、テレビ番組の企画・制作・制作請負、キャラクターグッズ販売、著作権・商品化権の取得管理など)、演劇事業(演劇の企画・制作・興業など)、不動産事業(東宝日比谷ビルなどのオフィスビル賃貸・管理運営など)、その他事業(東宝調布スポーツパーク、劇場ショップ運営)、の4事業を有する。
当社は売上高・利益いずれも映画事業が約70%以上を占めており、今なお祖業の映像制作がコア事業となっている。不動産事業は売上高・利益に占める割合はそれほど高くないが、ヒット作品の有無に関わらず案内した利益をもたらす事業となっている。
✔最終利益と利益率
東宝の純利益は2020年を除けば、300億〜450億円ほどで安定的に推移している。営業利益率も2020年を除けば17%〜22%とかなりの高水準で安定している。
✔自己資本比率と純資産
東宝の自己資本比率は75%~80%ほどの水準で推移しており、かなりの高水準。有利子負債は33億円(2023年)に過ぎず、実質的には無借金経営である。純資産も右肩上がりで推移しており、直近では4,848億円に到達している。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
東宝の平均年収は長期的に2022年まで850万円ほどで推移していたが、2023年には1,030万円まで急伸。総合職の場合、30歳で年収550万~780万円、課長職レベルで年収1,250万~1,350万円が目安。平均年齢は直近で39.1歳と、かなり若め。
✔従業員数と勤続年数
東宝の単体従業員数は350人〜400人ほどの組織規模であり、知名度の割には極めて少数精鋭の組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は3,600人ほど。平均勤続年数は直近で12.8年と待遇の割にそれほど長くない。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
総合評価
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