本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
三越伊勢丹ホールディングスは、百貨店『三越』『伊勢丹』を展開する三井グループの大手総合百貨店。1673年に三井高利が呉服店『越後屋』として創業。300年以上に渡って呉服店として繁盛したが、1904年に『デパートメントストア宣言』を発表してアメリカ式百貨店へと業態を転換。2000年代には経営不振に陥ったが、2008年に老舗百貨店・伊勢丹に救済される形で経営統合。現在では百貨店業界においてトップの売上高を誇り、旗艦店・伊勢丹新宿本店は年商4,200億円を超える国内最大の百貨店となっている。
・百貨店業界1位で『三越』『伊勢丹』を展開、三井グループ源流企業
・売上高は縮小するも利益率向上が顕著、財務体質は大いに堅実
・総合職・30歳で年収650万円以上、最速7年目でマネージャーに昇格可
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:60(中堅)
上場企業・著名企業に勤務するサラリーマンとしては中堅クラスの待遇を得られる。安定性や待遇に目立った課題はほぼなく、良好な人生を送ることができる可能性が高いだろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:難関
総合職の採用人数は年間30名ほどに過ぎず、企業規模に対しては極めて狭き門。小売業界・百貨店業界におけるトップ企業の一角だけに選考倍率は高くなりやすい。
採用大学:【国公立】名古屋大学・東北大学・神戸大学・筑波大学・横浜国立大学・新潟大学・東京外国語大学など、【私立】慶応義塾大学・早稲田大学・上智大学・立教大学・青山学院大学・法政大学・立命館大学・東海大学・専修大学・成城大学・明治学院大学など(出典:マイナビ2027)
業績動向
✔売上高と営業利益
三越伊勢丹ホールディングスの売上高は2020年にCOVID-19影響で急減、2021年には会計基準の変更*1によって0.41兆円まで減少している。営業利益は2020年に▲209億円に赤字転落したが、同年以降は増加傾向に転換。2024年には過去最高となる営業利益763億円に上振れしている*2。
*1:当社は2021年から企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」を適用。収益認識の基準が変更されたことで売上高が数字上は減少している。
*2:2024年に営業利益が増加した理由は、①訪日外国人・国内富裕層による贅沢消費の拡大、②着実な経費コントロールによる販売管理費の増加抑制、③経営方針『館業から個客業への変革』による識別顧客向けの販売拡大、など。
✔セグメント別の状況
三越伊勢丹ホールディングスは、百貨店事業(衣料品・宝飾品・家庭用品・飲食品・雑貨などの販売)、クレジット・金融・友の会事業(クレジットカード・貸金・損害保険代理店・生命保険代理店、友の会運営など)、不動産事業(不動産賃貸・テナントマネジメント・建物内装など)、その他(製造・輸出入・卸売・物流・人材サービス・情報処理サービスなど)、の4事業を有する。
当社は国内首位の大手総合百貨店会社として、国内20店舗・海外23店舗を展開する。旗艦店・伊勢丹新宿本店は年商4,200億円を超える国内最大の百貨店となっている他、『三越』ブランドの本店・三越日本橋本店も売上高1,600億円を超える。セグメント別では百貨店事業の売上高が約83%を占めており、同業の高島屋(同63%)と比較すると百貨店事業への依存度が高いことが特徴。
✔最終利益と利益率
三越伊勢丹ホールディングスの純利益は2020年に▲410億円に赤字転落したが、同年以降は回復傾向にある。2023年には純利益555億円に上振れしており、過去最高となる純利益588億円(2011年)に迫る。営業利益率は2020年から右肩上がりで推移しており、2024年には13.7%に到達している。
✔自己資本比率と純資産
三越伊勢丹ホールディングスの自己資本比率は41%~49%ほどで横ばいが続いている。2020年のCOVID-19感染拡大期にも自己資本比率40%台を維持しており、底堅い。純資産は2020年に業績悪化の影響によって5,082億円まで縮小したが、2024年には6,028億円まで回復している。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
三越伊勢丹ホールディングスの平均年収は922万円(2024年)となっているが、これは持株会社の381人の平均年収であるため参考にならない。事業会社の総合職の場合、30歳で年収650万~780万円ほど、課長職レベルで年収950万~1,100万ほどが目安。販売職の場合は30歳で年収350万~430万円ほど。
✔従業員数と勤続年数
三越伊勢丹ホールディングスの単体従業員数は381人(2024年)に過ぎず、殆どの従業員は持株会社傘下の事業会社に属している。事業会社も含めた連結従業員数は8,920人ほど。平均勤続年数は23.8年(2024年)と長いが、これは持株会社の381人の平均勤続年数であるため参考にならない。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
総合評価
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