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【勝ち組?】ヤナセの就職偏差値と平均年収・待遇【企業研究レポート】

企業概要

ヤナセは、伊藤忠商事グループの輸入車販売業者。1915年に梁瀬長太郎が東京・日比谷でトラックの車体製造会社として創業。三井物産の輸入車部門を取り込み、米国車の輸入を手掛けた。1922年には国産車『ヤナセ号』を生産し、高い技術力を示した。1954年にはメルセデス・ベンツの日本総代理権を獲得、高度経済成長期における外国車需要の高まりを追い風にシェアを拡大。1980年代にはバブル景気下において「高級輸入車=ヤナセ」のブランドイメージを確立し、高級消費文化の象徴的地位を築いた。が、バブル崩壊後には高級車需要の急落によって業績悪化に直面。2003年には伊藤忠商事の主導で債務超過を解消し、伊藤忠グループ入りした。現在では、輸入車・中古車販売を中核とする総合輸入車ディーラーとして日本全国に240店舗を展開、ベンツ・BMW・アウディ・ポルシェ・キャデラックなどを広範に取り扱う。

POINT
  • 伊藤忠Gの輸入車ディーラー、富裕層における高いブランドイメージが強み
  • 売上高は増加傾向で利益は過去最高圏、財務体質はおおむね安定的
  • 総合職・30歳で年収500万円以上、福利厚生は業界トップレベル
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:60(中堅)

    自動車ディーラーとしては給与水準・福利厚生はトップレベルであり、販売成績次第ではインセンティブを大きく得ることも可能。地区別採用で原則転勤はない点も強み。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:やや易しい

    総合職の採用数は年間30人~65人ほど。外国車好きからの支持は今なお厚く、選考倍率はそこそこ。中堅大学からの採用が大半を占めており、ブランド力や待遇を考えれば穴場感は強い。
    採用大学:【国公立】なし、【私立】慶應義塾大学・明治大学・中央大学・関西学院大学・関西大学・日本大学・専修大学・近畿大学・拓殖大学・名城大学・国士舘大学・亜細亜大学・中京大学・千葉商科大学・追手門学院大学・名古屋学院大学・明星大学・武蔵大学など(出典:マイナビ2028

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    ヤナセの売上高は2023年から緩やかな増加傾向にあり、2025年には過去最高となる5,410億円に到達している*1。自動車ディーラーとしては国内最大級であり、他業界の大手企業と遜色ない事業規模である。営業利益は2023年に過去最高となる222億円に到達したが、同年以降は横ばい傾向が続いている。
    *1:当社の全盛期はバブル期と考えられがちだが、売上高で見れば現在はバブル期を上回る水準にある。この理由は、①為替レートの円安推移による輸入車価格の上昇、②輸入車の大衆化による販売台数の拡大、③認定中古車・整備・保険などの拡大、など。

    ✔セグメント別の状況

    ヤナセは、輸入車事業(輸入車の新車・中古車販売、車検・点検・修理などのアフターサービス、保険・ローン・リースなどの金融関連サービス、部品・アクセサリー販売、レンタカー、クラシックカー修理・販売、法人向け販売)、のみの単一事業会社である。
    当社の事業構造は、輸入車の新車・中古車販売を中核とする総合輸入車ディーラーとして成立している。最大の特徴は、メルセデス・ベンツを中心とする高価格帯輸入車を扱うことで、1台あたりの販売単価が高く、一般的な国産車ディーラーよりも売上規模を拡大しやすい点にある。加えて、輸入車は購入後の整備単価も高く、車検・点検・修理・部品交換などのアフターサービスが継続的な収益源となるため、新車販売だけに依存しない収益構造を形成している。また、認定中古車の販売も重要な収益源である。高級輸入車は新車価格が高い一方、中古車市場でも一定の需要があり、下取り・買取・再販売を通じて同一車両から複数回収益を得ることができる。保険・ローン・リースなどの金融関連サービスも、収益構造を支える要素である。高価格帯車両の販売では、自動車保険、残価設定ローン、法人リースなどが組み合わされやすく、金融サービス収益を取り込める点が強みとなっている。

    ✔最終利益と利益率

    ヤナセの純利益は2023年に過去最高となる166億円に到達したが、同年以降は横ばい傾向が続いている。営業利益率は2021年を除けば3%~4%レベルで安定的に推移しており、自動車ディーラーとしては良好な利益率となっている。

    ✔自己資本比率と純資産

    ヤナセの自己資本比率は29%~35%ほどで推移しており、大手企業としてはやや低めの水準。ただし、これは自動車ディーラーとしての事業構造が理由であるため、特段の懸念はない*2。純資産は緩やかな増加傾向が続いており、2025年には852億円に到達している。
    *2:当社の自己資本比率が高まりにくい理由は、高額な輸入車在庫を多く抱えていることに起因する。特に当社はメルセデス・ベンツを中心とする高単価車両を扱うため、在庫金額が膨らみやすく、総資産対比で自己資本比率が低めに出やすい。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    ヤナセの平均年収は非公開だが、長期的に600万円~630万円ほどで推移していると推定される*3。総合職の場合、30歳で年収500万~600万円ほど、課長職レベルで年収700万~800万円が目安となる。ただし、セールス職の場合は販売実績に応じて給与水準が大きく変動する。平均年齢は43.5歳(2025年)と、大手企業の標準的な水準。
    *3:この平均年収は求人情報・企業口コミ情報をベースに当組織が業績・平均年齢・平均勤続年数を加味して推計した数値である。

    ✔従業員数と勤続年数

    ヤナセの単体従業員数は3,554人(2025年)と、自動車ディーラーとしては日本最大級の巨大組織となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は4,620人ほど。平均勤続年数は19.1年(2025年)と大手企業の標準的な水準を大きく上回っており、従業員の定着は良好である。

    総合評価

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