本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
エレコムは、パソコン・スマートフォン・AV機器などの周辺機器を製造販売する大手PC周辺機器メーカー。1986年に葉田順治がパソコンラック販売会社として創業、マウス・キーボード・ディスクケースなど総合PC周辺機器メーカーとして発展。自社工場を持たないファブレスメーカーであり、企画・設計・販売に特化することで高い利益率を確保。月300点以上のペースで新商品を投入、市場ニーズに合致した商品ラインナップを構築している。家電量販店との関係が強く、ヤマダ電機向けの売上高が約13%を占める。
・大手PC・スマホ周辺機器メーカー、ファブレス経営で商品開発が速い
・売上高・利益は長期的に成長してきたが直近は停滞、財務体質は極めて健全
・平均年収617万円で福利厚生はそこそこ、大阪本社の関西企業
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:60(中堅)
上場企業・著名企業に勤務するサラリーマンとしては中堅クラスの待遇を得られる。安定性や待遇に目立った課題はほぼなく、良好な人生を送ることができる可能性が高いだろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:中難易度
総合職の採用実績は年間30名~50名ほど。一般知名度が高いうえに上場企業ということもあり、選考倍率はそこそこ高い。ハイレベル大学からの採用も少なくない。
採用大学:【国公立】神戸大学・千葉大学・岡山大学・滋賀大学・三重大学・京都工芸繊維大学・長崎県立大学など、【私立】明治大学・青山学院大学・法政大学・関西学院大学・関西大学・学習院大学・日本大学・東京理科大学・多摩美術大学など(出典:マイナビ2026)
業績動向
✔売上高と営業利益
エレコムの売上高は2019年に1,000億円を突破してから横ばい傾向が強い推移となっているが、2023年には過去最高となる1,101億円に到達*1。営業利益は2020年の151億円をピークに停滞*2しているが、それでも110億~150億円ほどで安定している。
*1:当社は過去20年間で急成長した企業。2000年代前半は売上高200億円規模であったが、2019年には売上高1,000億円を越えた。15年間で約5倍に成長。
*2:2020年以降に営業利益が伸び悩んだ要因は、①為替レートの円安推移による輸入商品の原価高騰、②世界的な原材料価格・人件費の高騰によるコストアップ、など。当社は輸入商品が約70%を占めるため、為替レートの円高が有利となる特徴がある。
✔セグメント別の状況
エレコムは、パソコン関連(マウス・ケーブル・キーボード・電源タップなど)、スマホ関連(重電機・モバイルバッテリー・ケース・フィルム・ケーブル・ヘッドホンなど)、TV・AV関連(リモコン・アンテナ・ケーブル・スピーカー・分配器など)、周辺機器(Wi-fiルーター・HDD・SSD)、その他(調理家電・ヘルスケアなど)、の5事業を有する。
当社は毎月300種類以上の新製品を投入することで、競合他社を圧倒する品ぞろえを実現すると共に、顧客ニーズの変化に迅速に対応し続けている(参考リンク)。全売上高に占める国内販売の割合が98.5%と極めて高い点も特徴、海外子会社での販売強化を図りながら海外への拡販の足掛かりを模索する状況。
✔最終利益と利益率
エレコムの純利益は2020年に過去最高となる107億円を記録したが、同年以降は為替レートの円安推移に押されて横ばい傾向が続いている。営業利益率は10%~14%レベルを維持し続けており、かなりの高水準にある*3。
*3:当社は生産の殆どを海外企業に委託するファブレスメーカーである。自社の生産設備を持たないが故に固定コストが少なく、高利益率を維持できるビジネスモデルを実現している(参考リンク)。
✔自己資本比率と純資産
エレコムの自己資本比率は2016年から増加傾向にあり、2023年には73.6%と相当な高水準。実質無借金経営であり、財務体質としては極めて健全である。純資産は2021年から停滞気味だが、2023年には864億円に到達している。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
エレコムの平均年収は540万~580万円で推移してきたが、2023年には617万円に増加。総合職の場合、30歳で年収450万~530万円ほど、課長職レベルで年収750万~850万円が目安となる。平均年齢は直近で36.6歳と若めであるが故に、平均年収も低くなりやすい背景がある。
✔従業員数と勤続年数
エレコムの単体従業員数は増加傾向が続いており、2023年には765人に到達。自社の工場を持たないファブレスメーカーゆえに、少数精鋭の組織規模となっている。平均勤続年数は8.72年と短いが、平均年齢が36.6歳の若い組織であるため違和感はない。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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