本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
東京センチュリーは、伊藤忠商事グループに属する大手リース会社。1969年に伊藤忠商事・第一勧業銀行・日本生命・朝日生命の共同出資によるリース会社として創業。2009年には同業の東京リースと合併、リーマンショック後の厳しい経営環境において事業基盤を固めた。2012年には格安航空会社のジェットスター・ジャパンに出資して航空機リース分野を強化した他、2013年にはニッポンレンタカーを子会社化して自動車分野にも注力。2017年には米・ACG社に出資することで、グローバルにおける航空機リース事業を本格化させた。現在ではオリックス・三菱HCキャピタル・三井住友ファイナンス&リースに続く業界4位の規模を誇り、非リース分野にも事業領域を積極的に拡大。情報機器リース分野では国内シェア首位、自動車リース分野でも国内シェア3位に位置する。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:68(上位)
かなりの勝ち組サラリーマン。日系大企業としては上位級の待遇をしっかりと得られる。入社するには相応の能力が必要であるが、立ち回りを工夫すればチャンスはそれなりにある。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:難関
総合職の採用数は毎年40名~50名ほど、リース業界の大手企業であるため倍率は決して低くない。転勤がない業務職(いわゆる事務一般職)採用枠は、毎年10名ほどしか採用しないため総合職以上の難関。
採用大学:【国公立】京都大学・大阪大学・名古屋大学・神戸大学・千葉大学・金沢大学・滋賀大学・埼玉大学・東京外国語大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・国際基督教大学・明治大学・法政大学・成城大学・拓殖大学・関西外国語大学・白百合女子大学・桜美林大学など(出典:マイナビ2026)
業績動向
✔売上高と営業利益
東京センチュリーの売上高は、過去8年間に渡って緩やかな成長傾向が継続している。2025年には過去最高となる売上高1.36兆円に到達。営業利益は2022年まで720億〜880億円で横ばいであったが、同年以降は増加傾向。2025年には過去最高となる営業利益1,170億円に到達。
*1:当社の業績が成長している理由は、①船舶・航空機・不動産などの分野における高い専門性に基づく金融サービス(スペシャルティ事業)の成長、②海外展開や再生可能エネルギーなど新規事業の拡大、など。
✔セグメント別の状況
東京センチュリーは、国内リース事業(情報通信機器・事務用機器・産業機械・輸送用機器のリース・ファイナンスなど)、オートモビリティ事業(オートリース・レンタカー・カーシェアなど)、スペシャルティ事業(船舶・航空機・不動産などを対象としたリース・ファイナンスなど)、国際事業(東アジア・アセアン・北米・中南米における事業展開)、環境インフラ事業(再生可能エネルギーおよび発電事業に関するリース・ファイナンスなど)、その他事業(保険代理店事業など)、の6事業を有する。
当社の事業構造は、リース・金融を起点としながらも、その枠を超えて多様なアセットを扱う金融・サービス企業へと変貌しており、自動車・航空機・不動産・環境エネルギー・ICT機器など、社会や企業活動を支える“モノ”を軸に事業を広げている点に特徴がある。つまり当社の本質は、金利ざやを取るだけの金融会社ではなく、資産価値を見極めて保有・運用・売却まで行うアセットビジネスの集合体にある。事業ポートフォリオにおいては、国内リースを祖業としつつ、現在ではオートモビリティ、航空機リース、不動産、環境インフラ、ICT機器、データセンター、再生可能エネルギーなどへ領域を拡大している。具体的には、保有・管理機体数325機規模の航空機リース子会社ACG、国内上位の規模を持つ太陽光発電所群、生成AI拡大を見据えたデータセンター事業などを有しており、単なるリース会社の域を大きく超えている。現在ではスペシャルティ事業・国際事業への注力を進めている。社是として「”⾦融×サービス×事業”の新領域へ」を掲げる他、2016年には社名から「リース」を外すなど、金融をコアとした価値創出に注力している。
✔最終利益と利益率
東京センチュリーの純利益は2022年まで430億~560億円ほどで推移していたが、2023年のみ急落*2。が、2025年には過去最高となる純利益852億円に到達している。営業利益率は6%〜7%で推移しており、リース業界としては上位レベルの利益率。
*2:2023年に純利益が急減した理由は、ロシアによるウクライナ侵攻によって露・アエロフロート社にリースした航空機の回収不能に伴う特別損失748億円が理由(参考リンク)。
✔自己資本比率と純資産
東京センチュリーの自己資本比率は9%〜15%前後と低水準で推移しているが、これはリース業の特性によるもの。リース会社は借入などで調達した資金でリース対象の資産を購入、収益を得るビジネスモデルゆえに自己資本比率が低くなりやすい。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
東京センチュリーの平均年収は2024年まで820万〜870万円で推移していたが、2025年は901万円に上振れ。総合職の場合、30歳で年収680万〜740万円ほど、課長職レベルで年収1,100万〜1,300万円に達する。平均年齢は43.7歳(2025年)と大手企業の標準的な水準を僅かに上回る。
✔従業員数と勤続年数
東京センチュリーの単体従業員数は2021年まで減少傾向が続いていたが、同年を底に増加傾向に転換。2025年は1,070人の組織規模となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は8,146人ほど。平均勤続年数は16.6年(2025年)と、金融業界としては長めの水準。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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