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化学メーカー

【勝ち組?】日本ゼオンの就職偏差値・難易度と平均年収【企業研究レポート】

企業概要

日本ゼオンは、合成ゴム・合成ラテックス・電池材料などを展開する古河グループの大手化学メーカー。1950年に古河電気工業横浜ゴム・日本軽金属の3社が合成ゴムの製造を目指して共同出資して設立。1951年には米B.F.グッドリッチ社と技術提携して、日本初の合成ゴム・合成ラテックスメーカーとして発展。ポリマー設計技術と微粒子制御技術をコアとして重合法トナーの量産化に成功した他、現在に至るまでに高機能樹脂・光学フィルム・電池材料など事業多角化を推進。

POINT

・古川Gの特殊ゴムメーカー、ニッチ分野で世界シェア上位を狙う戦略
・売上高は増加傾向で利益もそこそこ安定、財務体質は業界上位級
・平均年収732万円と化学メーカー中堅上位、福利厚生は住宅補助が手厚い

就職偏差値と難易度

✔就職偏差値:64(中堅上位)

サラリーマンの中堅上位クラスの待遇を得られ、世間的にも有名企業・大企業勤務として認知される。サラリーマンとして安定した人生が得られるが、入社するには人並み以上の努力が必要だろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

✔就職難易度:中難易度

総合職の採用実績は年間20名~35名とかなり少なめ。知名度はそれほど高くないため極端な高倍率にはならないが、主力拠点が立地する北陸地方・中国地方では地元大学を中心に一定以上の人気があるため、難易度は決して低くない。
採用大学:非公開(出典:リクナビ2025

業績動向

✔売上高と営業利益

日本ゼオンの売上高は緩やかな成長基調が継続しており、直近2年は3,800億円ほどで推移。営業利益は200億〜440億円ほどで安定しているが、直近2年は減益傾向*1。
*1:直近2年に渡って利益が低迷している理由は、①世界的な原材料価格の高騰によるコスト高、②電気自動車向け電池材料の出荷量の拡大一巡、③主力工場の定期修繕による出荷量調整、など。

✔セグメント別の状況

日本ゼオンは、エラストマー事業(合成ゴム・合成ラテックス・化成品など)、高機能材料事業(高機能樹脂・高機能部材・電子材料・電池材料・トナー・医療器材など)、その他事業(RIM拝郷駅・塗料など)、の3事業を有する。
当社は売上高の約55%をエラストマー事業で稼ぐが、利益においては高機能材料事業が約60%を占めている。エラストマー事業で規模を稼ぎつつ、高機能材料事業で利益を伸ばす事業構造。

✔最終利益と利益率

日本ゼオンの純利益は長期的に100億〜330億円ほどで安定的に推移。2021年は純利益105億円*2に沈んだが、2023年には311億円まで回復。営業利益率は2021年まで8%〜12%と良好であったが、同年以降は下降傾向。
*2:2022年の純利益の減少は、徳山工場(山口県周南市)の合成ゴム生産設備における減損損失116億円の計上が主要因(参考リンク)。

✔自己資本比率と純資産

日本ゼオンの自己資本比率は長期的な増加傾向が継続しており、直近では68.1%とかなりの高水準。純資産は2020年から右肩上がりで増加しており、直近では3,637億円に到達。

社員の待遇

✔平均年収と平均年齢

日本ゼオンの平均年収は長期的に700万~750万円ほどで推移。総合職の場合、30歳で年収550万~600万円、課長職レベルで年収900万~1,050万円が目安。平均年齢は直近で39.4歳と、大企業の標準的水準よりやや若め。

✔従業員数と勤続年数

日本ゼオンの単体従業員数は2021年から増加傾向にあり、直近では2,470人ほどの組織規模。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は4,400人ほど。平均勤続年数は直近で13.5年とそれほど長くはないが、平均年齢が若めであるため違和感はない。

総合評価

企業格付け:CCC

古河グループにおける大手化学メーカーであり、創立メンバー企業である古河電気工業・横浜ゴム・日本軽金属との縁が深い。ただし、現在でも資本関係があるのは横浜ゴムくらいであるうえ、同社の持株比率は3%強であるため明確な序列関係はもはやない。昨今の主力製品はタイヤ原材料・エンジン向け特殊ゴム・電池材料などであるが、ニッチ分野で世界シェア上位を獲りにいくニッチトップ戦略をとる企業でもある。業績はかなり安定的であり、年度による浮き沈みはありつつも長期的な成長と利益確保に成功している。財務体質も自己資本比率65%以上と化学メーカーとしては大いに健全な水準にある。

就職格付け:CCC

化学メーカーとしては知名度はそれほど高くはないが、合成ゴム・特殊ゴムの分野における大手企業の1社。社名だけ見ると外資系企業のようだが、1950年代に古河グループが設立したゴリゴリの日本企業である(一時期はB.F.グッドリッチ社が大株主の一角にいたが、1970年代にはすべて売却済)。ちなみに社名はギリシア語の「大地(ゼオ:geo)」と「永遠(エオン:eon)」を組み合わせた造語。平均年収は長期的に700万~750万円ほどで推移しており、業界上位クラスではあるもののトップクラスの大手化学メーカーには及ばない。家賃補助制度で独身者は4万円/月・既婚者は8万円/月の補助がでるが、これは給与額に込みであるため平均年収に含まれている。主力工場は福井県・富山県・神奈川県・岡山県・山口県に分散しており、長距離転勤が発生する可能性はある。

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出典:日本ゼオン株式会社(有価証券報告書)