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【勝ち組?】九州電力の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

九州電力は、九州地方全域において発電事業・電気小売事業を展開する大手電力会社。1899年に熊本財界の有力者たちが設立した熊本電氣を源流とし、1951年に戦後の電力再編によって九州電力として発足した。戦後しばらくは水力発電を主力としたが、高度経済成長による電力需要拡大を背景に、1960年代からは石炭火力発電や地熱発電を本格化。1975年には玄海原子力発電所1号機が運転開始し、原子力発電を含む大型電源体制へ移行した。1990年には甑島風力発電所を稼働させ、日本初となる風力発電所として運用開始。現在では、九州地方に本社を置く企業として最大級の売上高を誇り、九州財界において極めて大きな影響力を有している。

POINT
  • 九州地方を代表する大手電力会社、九州財界のリーダー的存在として君臨
  • 業績不振が長年に渡って続いたが2024年は利益急増、財務体質は微妙
  • 平均年収806万円と九州エリアでは最高峰の待遇、福利厚生も優れる
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:68(上位)

    九州地域における社会的名声は傑出しており、給与水準も九州企業としてトップクラス。九州に根差した生活を重視する場合には、まさしく最高峰の勝ち組と胸を張れる。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:難関上位級

    総合職の採用人数は年間150名~200名ほど、うち技術系採用枠が80名~100名を占める。九州出身者のUターン地元就職先の最高峰として知られ、旧帝大出身者も珍しくはない。
    採用大学:【国公立】大阪大学・九州大学・神戸大学・広島大学・熊本大学・長崎大学・佐賀大学・琉球大学・東京科学大学・九州工業大学・豊橋技術科学大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・中央大学・法政大学・同志社大学・立命館大学・日本大学・福岡大学・東京理科大学など(出典:マイナビ2028

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    九州電力の売上高は2021年まで約1.5兆円レベルで安定していたが、同年以降は増加傾向に転換。2025年には過去最高となる売上高2.35兆円に到達している*1。営業利益は2016年から減少傾向にあり、2023年には▲729億円に赤字転落*2。が、2024年には過去最高となる営業利益2,549億円まで急回復。
    *1:2022年から売上高が増加している理由は、①世界的な燃料価格の上昇に伴う燃料費調整制度による電気料金の上昇、②猛暑・厳冬による冷暖房需要の長期的な増加傾向、③卸電力取引価格の上昇による卸売販売収入の増加、など。
    *2:2023年の営業赤字の原因は、①燃料油価格の上昇による発電コストの増加、②原子力発電所の稼働減少、③卸電力市場における電力価格の上昇による購入電力コストの増加、など。

    ✔セグメント別の状況

    九州電力は、発電・販売事業(火力・原子力・再生可能エネルギーの発電・販売など)、送配電事業(九州域内における一般送配電など)、その他エネルギーサービス事業(電気設備の建設・保守、ガス・LNG販売など)、海外事業(海外における発送電など)、ICTサービス事業(データ通信、通信工事・保守、データセンターなど)、都市開発事業(都市開発・不動産・社会インフラ)、その他事業(老人ホーム・人材派遣など)、の7事業を有する。
    当社の事業構造は、九州全域における発電・小売電気事業を中核としながら、送配電・再生可能エネルギー・情報通信・都市開発などを展開する地域電力会社型の構造である。当社は、川内原子力発電所・玄海原子力発電所を保有しており、原子力の稼働率が収益性を特に左右する。原子力発電が安定稼働すれば、火力発電への依存度を抑えられるため、燃料費負担を軽減しやすい。一方、原子力停止局面では火力発電への依存が高まり、燃料価格上昇の影響を強く受ける。また、九州エリアは太陽光発電の導入量が多く、再生可能エネルギーの出力制御が発生しやすい地域でもある。そのため、原子力・火力・再エネを組み合わせながら、需給バランスを維持する運用力が重要となる会社である。電力以外においても、当社はグループ101社を通じて情報通信・不動産・都市開発・建設・人材サービスなどを展開しており、九州経済圏を牽引する巨大企業グループとなっている。

    ✔最終利益と利益率

    九州電力の純利益は2017年から2023年まで低迷が続き、2023年には▲564億円を計上している。が、2024年には純利益1,664億円まで急回復。営業利益率は2023年まで▲3%~6%ほどの水準が続いていたが、2024年には11.9%まで急上昇している。
    *3:2024年に利益急増した理由は、①燃料価格の下落による燃料費調整の期ずれ影響(参考リンク)、②原子力発電所の再稼働による燃料費の減少、など。

    ✔自己資本比率と純資産

    九州電力の自己資本比率は長年に渡って10%台での推移が続いており、負債が重い状況が続いている*4。2025年には自己資本比率19.9%に留まっており、他電力会社と比べても低い水準にある。純資産は5,700億~6,800億円で推移していたが、2025年には1.03兆円まで急増している。
    *4:経済産業省の有識者審議会は一般電気事業の適切な自己資本比率を30%と掲げるが、当社の自己資本比率はこれを下回る推移が続いている。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    九州電力の平均年収は2024年まで750万円ほどの水準で推移していたが、2025年には806万円に上振れ。総合職であれば、30歳で年収580万~630万円ほど、課長職レベルで年収900万~1,050万円に達する。九州地域ではトップクラスの給与水準を誇る。平均年齢は41.3歳(2025年)と大手企業の標準的な水準。

    ✔従業員数と勤続年数

    九州電力の単体従業員数は2020年の分社化によって1.06万人(2020年)から0.53万人(2021年)まで約5,000人も減少している*5。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は2.11万人ほど。平均勤続年数は21.1年(2025年)と極めて高水準にあり、従業員の定着のよさが伺える。
    *5:送配電インフラの透明化を目的とした政府方針に従い、送配電事業を九州電力送配電として分社化(参考:資源エネルギー庁)。

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