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【勝ち組?】ニトリの就職偏差値・難易度と平均年収【企業研究レポート】

企業概要

ニトリホールディングスは、家具・インテリア用品の販売を主力とする製造小売業大手。家具業界で製造小売(SPA)を導入、設計・材料調達・製造・物流・販売までを自社で行うことで高品質・低価格を実現。35期連続で増収増益を続ける、好業績企業として有名。「お、ねだん以上」のキャッチコピーで国内外800店舗以上に展開。2021年には島忠を買収して傘下に収め、ホームセンター事業へと進出。

POINT

・家具業界で製造小売モデルを実現、国内はライバルほぼ不在で独走
・売上高・利益は成長基調が続くが踊り場、財務体質は極めて良好
・平均年収787万円と小売業界では最上位級、平均勤続年数は12年とやや短め

✔就職偏差値:60(中堅)

上場企業・著名企業に勤務するサラリーマンとしては中堅クラスの待遇を得られる。安定性や待遇に目立った課題はほぼなく、良好な人生を送ることができる可能性が高いだろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

✔就職難易度:やや低難易度

総合職の採用数は年間500人以上と門戸は相当以上に広い。大卒総合職の出身大学のレベルもかなり幅広いため、学歴フィルターも存在しない可能性が高いだろう。
採用大学:【国公立】北海道大学・小樽商科大学・新潟大学など、【私立】立命館大学・関西学院大学・法政大学・東洋大学・龍谷大学・明治学院大学など(出典:リクナビ2025

業績動向

✔売上高と営業利益

ニトリホールディングスの売上高は右肩上がりで増加が続いてきたが、2023年には売上高8,957億円にやや減少*1。営業利益も売上高に比例して成長が続いてきたが、2023年には営業利益1,277億円にやや減少した。
*1:当社は36期連続で増収増益を続けていたが、2023年には遂に記録更新が停止。理由としては、①COVID-19感染拡大期に巣ごもり需要からの反動減、②記録的な円安進行により新興国で製造している商品群の価格上昇、③物価上昇による消費者の買い替え意欲低下、など。

✔セグメント別の状況

ニトリホールディングスはニトリ事業(家具・インテリア用品の開発・製造・物流・販売)、島忠事業(家具・インテリア雑貨・ホームセンター商品の販売)の2事業を有する。
ニトリホールディングスは島忠を2021年に買収。島忠は首都圏の好立地に60店舗を展開しており、祖業が家具屋であったことから買収に名乗りを上げた経緯がある。現時点では島忠の利益率は低く、利益の約98%をニトリ事業が稼いでいる。

✔最終利益と利益率

ニトリホールディングスの純利益も右肩上がりで増加が続いていたが、2023年には885億円にやや減少。営業利益率は概ね14~19%レベルで推移しており、製造業・小売業としては極めて高い水準*2。
*2:当社は製造小売業(SPA)のビジネスモデルによって、開発のみならず原材料調達や物流までを自社で手掛けることで非常に高い利益率を実現している。ただし、商品の殆どを新興国で生産して輸入しているため、円安が進むと利益率が低下する。

✔自己資本比率と純資産

ニトリホールディングスの自己資本比率は直近で72.4%と極めて健全な水準。負債に依存せず事業拡大を継続してきた歴史があり、有利子負債は1,376億円(2023年)に過ぎない。純資産は直近で8,755億円まで増加。

社員の待遇

✔平均年収と平均年齢

ニトリホールディングスの平均年収は直近で787万円とかなり高めの水準だが、これは持株会社の972名のみの平均年収。事業会社の場合は、総合職・30歳の店長クラスで600万~850万円、課長職クラスで900万~1,100万円ほど。

✔従業員数と勤続年数

ニトリホールディングスの単体従業員数は増加傾向にあるものの、直近でも972名に過ぎない。子会社・関係会社を含めた連結従業員数は1.84万人ほど。平均勤続年数は12年前後と普通だが、これは持株会社の972名のみの平均勤続年数。2018年頃までは平均勤続年数が10年を割り込んでいた。

総合評価

企業格付け:B

■業界ポジション
家具業界において製造小売業(SPA)のビジネスモデルを完成させた唯一無二の企業。ライバルにはイケアがあるが、国内店舗数で圧倒しており競合地域は一部のみであり、直接的なライバル不在の状況。海外市場は苦戦中だが、国内市場では直接的なライバルなき状況にあり当面安泰。

■業績動向
成長の踊り場。長年に渡って増収増益を続けてきたが、2023年には遂に前年比で減収減益に。要因は様々であるが、①COVID-19感染拡大期の巣ごもり需要の反動減、②物価上昇による消費者の消費意欲低下、③円安進行による価格優位性の低下、などがある。とはいえ国内市場に競合と呼べる競合は殆どないため、一過性の不振か。

■財務体質
極めて良い。自己資本比率は直近で72.4%と極めて健全な水準。負債に依存せず事業拡大を継続してきた歴史があり、有利子負債は1,376億円(2023年)のみ。極めて堅実な財務基盤に加えて、利益創出力も安定しているため倒産とはまず無縁。自社工場は殆ど保有せず、パートナー会社に生産を委託するビジネスモデルゆえに設備投資の負担も軽く済むのも大きな美点。

就職格付け:CCC

■給与水準
直近の平均年収は787万円と日用品業界においては上位級の待遇。事業会社の場合は、総合職・30歳の店長クラスで600万~850万円、課長職クラスとなれば900万~1,100万円には到達する。同じくSPAモデルで成長したファーストリテイリング(平均年収1,147万円)とは大差があるが、当社は国内販売が大半を占めるうえ企業規模もまったく異なるため、仕方がない。

■福利厚生
特筆すべきものはないが、住宅補助として社宅制度があり格安で入居できる(社宅は自社保有物件ではなくレオパレス物件から選択する制度設計)。今でも札幌に本社を置き続けており、大手企業が少ない北海道においては最高レベルの待遇を得られる企業の1社である。

■キャリア
総合職・IT職の2職種制。入社後はまず店舗運営部に配属されるケースが多く、販売の最前線で店舗オペレーションの基礎を学ぶ。その後は適性に応じて商品開発・広報・物流・総務・人事・法務などへと異動するが、場合によっては店舗運営部にて店舗運営に立ち続けることもある。2019年からIT職を専門コースとして設定、社内システム構築に特化したキャリアを歩むことができる。

■就職人気ランキング
不人気な小売業界にありながら、最近では文系就職人気ランキングの上位常連に。新卒学生向けインターンシップを積極展開しており、中堅大学の学生を中心として一定の支持を獲得。専属で約50人のリクルーターを動員して新卒者へのアプローチを積み重ねている成果(参考リンク)。

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出典:株式会社ニトリホールディングス(有価証券報告書)