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【勝ち組?】DeNAの就職偏差値・難易度と平均年収【企業研究レポート】

企業概要

DeNAは、モバイルゲーム・ライブ配信サービス・プロスポーツチームなどを展開するメガベンチャー。1999年にマッキンゼー出身の南場智子がオークション会社として創業。2006年にリリースした携帯電話向けゲームサイト「モバゲー」は会員数1,500万人を超える巨大サイトとして一世を風靡。2011年にはTBSから横浜ベイスターズを買収、2016年には横浜スタジアムを連結子会社化。現在ではゲーム・スポーツ・ヘルスケアなど多種多様な事業を展開するテック企業へと転換しつつある。

POINT

・携帯電話向けゲームで事業拡大したメガベンチャー、事業多角化に熱心
・売上高は横ばいで利益も苦戦傾向、財務体質は業界上位級
・平均年収854万円とベンチャー上位級、従業員の起業を奨励

就職偏差値と難易度

✔就職偏差値:65(中堅上位)

サラリーマンの中堅上位クラスの待遇を得られ、世間的にも有名企業・大企業勤務として認知される。サラリーマンとして安定した人生が得られるが、入社するには人並み以上の努力が必要だろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

✔就職難易度:中難易度

総合職の採用実績は年間30名~80名とメガベンチャーとしてはやや多め。全盛期の2010年代にはトップ大学から数多くの就職者がいたが、最近では多種多様な大学からの採用がある。
採用大学:【国公立】東京大学・大阪大学・東北大学・神戸大学・筑波大学・電気通信大学・新潟大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・立命館大学・日本大学など(出典:ダイヤモンドオンライン

業績動向

✔売上高と営業利益

DeNAの売上高は2012年の2,025億円を頂点にピークアウトしたが、直近8年は1,200~1,300億円ほどで安定的。かつての稼ぎ頭営業利益はあまり安定せず、2019年・2023年に大幅赤字に転落*1。
*1:2019年・2023年の大幅赤字はいずれもゲーム事業における減損損失が主要因。2019年にはポケモンマスターズなどの新作ゲームの不発、2023年には中国市場において現地企業の攻勢に押されて売上高の落としたことが理由。

✔セグメント別の状況

DeNAは、ゲーム事業(ゲームアプリ配信・モバゲーなど)、ライブストリーミング事業(ライブストリーミングアプリ「ポコチャ」「イリアム」など)、スポーツ事業(横浜DeNAベイスターズ・川崎ブレイブサンダース・SC相模原・横浜スタジアム運営など)、ヘルスケア・メディカル事業(ヘルスビッグデータ・医療DX)、新規事業(EC・その他の新規事業)、の3事業を有する。
かつて「モバゲー」で一世を風靡したが、現在では売上高に占めるゲーム事業の割合は約40%まで低下。逆に成長しているのがライブストリーミング事業であり、現在では売上高の約30%を占めている。スポーツ事業は売上高に占める割合が低いが、全社利益の約36%を稼いでおり底堅い。

✔最終利益と利益率

DeNAの純利益は2019年・2023年の大幅赤字を除けば、100億~300億円ほどで推移。ピーク時の2012年には純利益514億円を稼いでいたが「モバゲー」の衰退が痛手に。営業利益率は2020年には一時増加したが、同年以降は再び低下傾向。

✔自己資本比率と純資産

DeNAの自己資本比率は60%~80%ほどの水準で推移しており、かなりの高水準。純資産は2,500億~3,500億円ほどで横ばいである。2010年代のピーク時に積み上げた純利益が、現在の財務基盤の礎となっているといえよう。

社員の待遇

✔平均年収と平均年齢

DeNAの平均年収は長期的に750万~850万円ほどで推移。総合職の場合、新卒であっても年収500万円以上が確約される。30歳で年収650万~800万円、課長職レベルで年収900万~1,050万円が目安。平均年齢は直近で37.6歳と、かなり若め。

✔従業員数と勤続年数

DeNAの単体従業員数は2020年に大幅減少、直近では1,397人ほどの組織規模。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は2,900人ほど。平均勤続年数は直近で5.58年と短めだが、メガベンチャーは平均勤続年数が伸びない業界であるため仕方がない。

総合評価

企業格付け:CCC

2010年代に携帯電話ゲーム「モバゲー」で一世を風靡したメガベンチャー。当時は新興企業でありながら約4年で売上高を5倍以上に伸ばしつつ営業利益率40%以上という驚異的企業であったが、その影としてコンプリートガチャ問題や射幸心を煽ってのゲーム依存症などの社会問題を引き起こした。現在では事業多角化が進んでおり、ゲームライブ配信スポーツヘルスケアなどを幅広く展開。ただし「モバゲー」時代と比べると営業利益率は低迷している他、ゲーム事業の不振による巨額損失の計上にも多々直面。財務体質は今なお堅牢であるものの、次の成長に向けたコア事業がなかなか定まらない状況にある。

就職格付け:B

最近ではゲーム会社としての知名度よりも、横浜ベイスターズの球団オーナー企業としての知名度が大。ゲーム事業の衰退にも関わらず平均年収は増加傾向が続いており、直近で854万円に達している。この理由としては、メガベンチャーは人材の流動性が高い業界であるためために高待遇を提示し続けなければ新興ベンチャーにエンジニアを奪われる事情もあるだろう。福利厚生も(メガベンチャーとしては)そこそこ恵まれており、結婚祝金1万円・出産祝い金1万円子供の保育手当2万円/月子供手当1万円/月などがある。特筆すべきは社員の起業を奨励するデライトベンチャーズ制度であり、社員の起業アイデアの精査実行サポート資金援助独立支援までをパッケージとして提供している。起業家としてのキャリアにも関心があるが即独立は不安な人材にとっては、「大企業なりのサマリーマンとしてのキャリア収入を得つつ起業チャンスも模索できる」理想的な環境であろう。

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出典:株式会社ディー・エヌ・エー(有価証券報告書)