本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
三菱鉛筆は、ボールペン・サインペン・シャープペン・鉛筆などを展開する文房具メーカー。1887年に眞崎仁六が鉛筆製造所として創業。1903年には量産型鉛筆3種類が逓信省御用品として採用されたことを機に、現社名の三菱鉛筆へと社名変更。そのため、過去・現在まで三菱グループとは一切の資本関係がないものの「三菱」ブランドを使用している(当社の方が「三菱」を名乗ったのは先)。世界100ヶ国以上に製品を輸出しており、海外売上高比率は45%にも達する。
・三菱グループではない独立系の文房具メーカー、売上高の約半分がボールペン
・売上高・利益いずれも安定的で高利益率、財務体質も大いに健全
・平均年収824万円で業界トップクラス、同族経営が70年以上に渡って継続
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:65(中堅上位)
サラリーマンの中堅上位クラスの待遇を得られ、世間的にも有名企業・大企業勤務として認知される。サラリーマンとして安定した人生が得られるが、入社するには人並み以上の努力が必要だろう。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:難関
総合職の採用数は年間7人~10人と門戸が極めて狭いうえ、一般知名度の高さから採用倍率が高止まりしやすい。採用数の少なさから下手な大手メーカーよりも入社が難しくなっている。
採用大学:【国公立】大阪大学・九州大学・広島大学・金沢大学・九州工業大学・東京外国語大学など、【私立】早稲田大学・国際基督教大学・同志社大学・明治大学・中央大学・立教大学・近畿大学・東京都市大学・多摩美術大学など(出典:リクナビ2026)
業績動向
✔売上高と営業利益
三菱鉛筆の売上高は2020年まで低下傾向がみられたが、同年以降は増加傾向に転換。2024年には過去最高となる売上高888億円に到達している*1。営業利益も2021年から増加傾向にあり、2024年には121.8億円に到達している。
*1:2024年に売上高が増加している理由は、①国内外におけるサインペン・ジェットストリーム製品群の販売好調、②原材料価格の高騰をうけた値上げ対応(参考リンク)、③独・ラミー社の買収による事業規模の拡大(参考リンク)、④為替レートの円安推移による為替効果、など。
✔セグメント別の状況
三菱鉛筆は、筆記具事業(鉛筆・ボールペン・シャープペン・サインペン・マーカー、印章・事務用品・学用品・化粧品など)、その他事業(粘着テープ・手工芸品など)、の2事業を有する。
当社は社名に『鉛筆』を冠するものの、売上高においてはボールペン・サインペンが2大柱となっている。最主力は油性ボールペン『ジェットストリーム』であり、年間1億本以上を販売。サインペンの『ポスカ』や『プロッキー』も高いブランド力がある。完全子会社のユニコスモを通じて化粧品製造も手掛ける。
✔最終利益と利益率
三菱鉛筆の純利益は2020年まで減少傾向がみられたが、同年以降は増加傾向に転換。2024年には純利益112.7億円に到達している。営業利益率は2020年を除けば10%~15%ほどで推移しており、文房具メーカーとしてはトップレベルの利益率を誇る。
✔自己資本比率と純資産
三菱鉛筆の自己資本比率は長期的に70%以上で推移し続けており、負債に依存しない事業運営を志向している。純資産は2022年から増加傾向にあり、2024年には1,307億円に到達。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
三菱鉛筆の平均年収は2022年まで720万〜770万円ほどで推移していたが、2024年には824万円まで増加している。文具メーカーとしてはトップクラスの給与水準であろう。総合職の場合、30歳で550万〜650万円ほど、課長職レベルで950万〜1,100万円が目安となる。
✔従業員数と勤続年数
三菱鉛筆の単体従業員数は570人~590人ほどで推移しており、知名度の割には少数精鋭の組織体制である。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は2,800人ほど。平均勤続年数は18.0年(2024年)とかなり長く、従業員の定着は良好。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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