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重電

【勝ち組?】ダイヘンの就職偏差値と平均年収・待遇【企業研究レポート】

企業概要

ダイヘンは、変圧器・産業用ロボット・溶接機などを主力とする重電メーカー。1919年に小林愛三が大阪府中津で変圧器メーカーとして創業。1930年代には変圧器で培った電圧制御技術を活かし、電気溶接機にも進出。1950年代には日本全国への電力インフラの普及を追い風として成長、1961年には東京証券取引所への株式上場を果たした。1970年代には超高圧変圧器を本格生産、1980年代には産業用ロボットにも進出して事業多角化を推進。2010年代には半導体工場向けに高周波電源・クリーン搬送ロボットを発売。現在では、創業以来の変圧技術をコアとしながら事業多角化を進めた、複合型の重電メーカーへと発展している。なお、社名は創業当時の社名『大阪変圧器』に由来し、大阪を源流とする企業であることを表している(現在も本社を大阪に置き続けている)。

POINT
  • 変圧技術をコアとする重電メーカー、創業から現在まで大阪を地盤とする
  • 売上高・利益は2022年から拡大傾向、財務体質は大いに良好
  • 平均年収852万円で業績好調時には更に伸びる、平均勤続年数が長い
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:67(上位)

    一般知名度はかなり低いが、大手電機メーカーにも見劣りしない待遇を有する成長企業。平均勤続年数は19年越えと高水準にあり、従業員の定着は突出して良い。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:やや難関

    総合職の採用数は年間20人~30人ほど。かなりの高待遇にも関わらず、一般知名度の低さから選考倍率は高まりにくい。戦前からの大阪企業であるが故に、関西圏の出身者が多い。
    採用大学:【国公立】大阪大学・神戸大学・金沢大学・滋賀大学・熊本大学・鹿児島大学・大阪公立大学・兵庫県立大学・電気通信大学・奈良先端科学技術大学院大学など、【私立】慶應義塾大学・上智大学・法政大学・関西学院大学・関西大学・立命館大学・金沢工業大学など(出典:マイナビ2028

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    ダイヘンの売上高は2022年まで1,400億~1,600億円レベルで推移していたが、同年以降は増加傾向に転換*1。2025年には過去最高となる売上高2,263億円に到達している。営業利益は2023年に過去最高となる165億円に到達したが、同年以降は伸び悩みがみられる。
    *1:2022年から売上高・営業利益が増加した理由は、①配電機器・工場受電設備の更新需要拡大や再生可能エネルギー向け需要拡大による販売好調、②データセンター投資の活況による高周波電源・プラズマ発生用電源の販売拡大、など。更に、原材料価格・労務費の高騰の価格転嫁やコスト削減も進めたことで、売上高の拡大が営業利益の増加にもつながっている。

    ✔セグメント別の状況

    ダイヘンは、エネルギーマネジメント事業(変圧器・受変電設備・制御通信機器・充電システム機器・分散電源機器など)、ファクトリーオートメーション事業(産業用ロボット・クリーン搬送ロボットなど)、マテリアルプロセシング事業(溶接機・プラズマ切断機・プラズマ発生電源など)、その他事業(不動産賃貸)、の4事業を有する。
    当社の事業構造は、エネルギーマネジメント事業を主力としつつ、変圧・制御技術を他領域へ展開することで成立している。主力のエネルギーマネジメント事業では、電力会社向けの配電・変電機器、工場受電設備、データセンター向け変圧器などを展開しており、電力インフラの更新・データセンター増設・電気自動車の普及といった社会構造の変化を取り込んでいる。マテリアルプロセシング事業では、アーク溶接機・プラズマ切断機などを手掛けることで製造現場における金属加工・接合工程を支えている。ファクトリーオートメーション事業では、溶接機で培った制御技術を生かして、産業用ロボット・クリーン搬送システムなどへと発展させた領域である。総じて、当社は単なる変圧器メーカーに留まることなく、電力インフラ・製造業の自動化・半導体製造・再生可能エネルギー・電気自動車といった複数の産業テーマに関与する複合型の重電メーカーである。多角化しているように見えるが、根底には変圧・電力制御・接合プロセス技術という共通した技術基盤があり、祖業から発展させる形で事業拡大してきた点に特徴がある。

    ✔最終利益と利益率

    ダイヘンの純利益は2021年から増加傾向に転換しており、2024年に過去最高となる164億円に到達した。ただし、2025年には純利益119億円に下落している*2。営業利益率は長期的に5%~8%ほどで推移しており、重電メーカーとしては良好な水準にある。
    *2:2025年に純利益が減少した理由は、前年度に子会社株式取得に伴う負ののれん発生益を計上していた反動によるものである。一過性の利益が剥落したことで前年比で減益となったに過ぎず、本業が不調に陥ったわけではない。

    ✔自己資本比率と純資産

    ダイヘンの自己資本比率は長期的に45%~53%ほどで推移しており、重電メーカーとしては標準的な水準にある。負債に依存し過ぎない事業運営ができており、安定的な利益体質を加味すれば財務健全性は高い。純資産は2021年から増加傾向が続いており、2025年には1,532億円に到達している。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    ダイヘンの平均年収は765万~860万円ほどで長期的に推移しており、2024年には911万円まで上振れしている。大手電機メーカーにも待遇面では見劣りしない。総合職の場合、30歳で年収570万~620万円ほど、課長職レベルで年収1,000万~1,150万円が目安。平均年齢は43.8歳(2025年)と大手企業の標準的な水準をやや上回る。

    ✔従業員数と勤続年数

    ダイヘンの単体従業員数は2022年まで1,000人規模で安定的に推移していたが、2024年には1,231人に上振れしている*3。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は4,606人ほど。平均勤続年数は19.9年(2025年)と大手企業の標準的な水準を大きく上回る。
    *3:2024年に単体従業員数が増加した理由は、連結子会社・ダイヘンテクノサポートを吸収合併したことが主要因(参考リンク)。販売・保守機能を本体に統合することによる事業強化を図った経緯がある。

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