カテゴリー
農林水産

【勝ち組?】フィード・ワンの就職偏差値と平均年収・待遇【企業研究レポート】

企業概要

フィード・ワンは、三井物産グループの大手飼料メーカー。1928年に三井物産の出資で神奈川県横浜市で日本配合飼料研究所として設立。1930年代には満州国などアジア圏に進出し、養鶏・養牛用飼料を生産。戦時中には軍馬向けビタミン剤を日本陸軍に供給した。戦後の1960年代には水産飼料分野に進出し、畜産・水産飼料の2大柱とする事業体制へ移行。1989年にはニップン傘下のニップン飼料の営業権を譲り受け、事業規模を拡大。2014年には同業大手の協同飼料と経営統合し、民間飼料メーカーとしてはトップクラスに躍進。現在では、畜産飼料においてJA全農に次ぐシェアを掌握し、水産飼料でも業界2位に君臨。乳牛のゲノム分析サービスや搾乳ロボット専用飼料なども展開し、日本の畜産・水産業を支える生産支援まで事業領域を広げている。

POINT
  • 飼料業界における民間トップ企業、神奈川県横浜市が地盤
  • 売上高・利益は安定性が強く景気後退局面にも強い、財務体質はまずまず
  • 平均年収764万円で福利厚生も良好、借上げ社宅制度が特に強い
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:63(中堅上位)

    飼料業界のトップメーカーであり、給与水準はかなり高い。食という人類生存に不可欠な事業を担うがゆえに業績の安定感は強い。一般知名度の壊滅的な低さだけは欠点。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:やや難関

    総合職の採用数は年間20人~30人と少なめ。一般知名度が低いニッチ業界ゆえに選考倍率は高まりにくい。待遇を考えれば穴場感は強く、畜産・水産業に携わりたい場合には貴重な大手企業となる。
    採用大学:【国公立】北海道大学・広島大学・信州大学・香川大学・三重大学・岩手大学・鳥取大学・横浜市立大学・東京農工大学・帯広畜産大学・水産大学校など、【私立】明治大学・中央大学・同志社大学・専修大学・名城大学・東京理科大学・東京農業大学・酪農学園大学・日本獣医生命科学大学など(出典:マイナビ2028

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    フィード・ワンの売上高は2021年まで2,000億〜2,100億円ほどで推移していたが、2024年には過去最高となる3,138億円に到達している*1。営業利益は2023年を除けば37億~77億円で推移している。いずれも景気後退局面にも大きな変動がなく安定している。
    *1:2024年に売上高が増加した理由は、①とうもろこし・大豆などの原材料となる穀物価格の世界的な値上がりを受けた販売価格の値上げ対応が主要因。
    *2:2023年に営業利益が減少した理由は、歴史的な穀物価格の高騰と為替レートの円安推移によるコスト増加に値上げ対応が追いつかなかったことが主要因。さらに、飼料価格の高騰を受けた飼料価格安定基金への負担金の増加も打撃となった。

    ✔セグメント別の状況

    フィード・ワンは、畜産飼料事業(養鶏飼料・養豚飼料・養牛飼料、畜産情報サービスなど)、水産飼料事業(マス・ハマチ・タイ・ウナギ向けの配合飼料など)、食品事業(豚肉・銀鮭・味付ゆでたまごなど)、その他事業(実験動物用飼料・養蜂飼料)、の4事業を有する。
    当社の事業構造は、畜産飼料を圧倒的な主力としながら、水産飼料・食品事業を補完的に展開することで成立している。当社の飼料は、鶏・豚・牛などが成長期で必要となるタンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルなどを最適配合し、生産効率を高める役割を担っている。最近では、猛暑・寒暖差・感染症リスクに備えるため、飼料には免疫維持・腸内環境改善・ストレス軽減といった機能も付与されている。当社の強みは、飼料販売を通じて、畜産農家・養殖業者との継続的な取引関係を構築している点にある。飼料は畜産・水産業に必要不可欠な材料であり、需要そのものは極めて安定している。一方で、飼料原料については穀物相場・為替・海上運賃の変動を強く受けるため、価格改定による利益率の確保が重要となる特殊性を抱えている。

    ✔最終利益と利益率

    フィード・ワンの純利益は2023年のみ10億円に低下したが、同年を除けば29億〜53億円ほどで安定的に推移している。営業利益率は2023年を除けば1%〜2%ほどで推移している。事業規模の大きさと安定性によって、利益率の低さを補完していると言える。

    ✔自己資本比率と純資産

    フィード・ワンの自己資本比率は35%~44%ほどで推移しており、高くもなければ低くもない水準にある。業績の安定性を考慮すれば、財務健全性には特段の問題はない*3。純資産は右肩上がりの増加傾向が続いており、2025年には553億円に到達している。
    *3:当社の自己資本比率が高まりにくい理由は、①原料となる穀物を大量に仕入れるための運転資金負担の重さ②工場・サイロ・港湾設備・物流設備など大型インフラを多数保有するための設備投資負担、がある。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    フィード・ワンの平均年収は2024年まで640万〜680万円ほどで推移していたが、2025年には764万円に上振れしている。農林水産業界としてはトップクラスの水準にある。総合職の場合、30歳で年収490万~540万円ほど、課長職レベルで年収880万~920万円が目安となる。平均年齢は40.3歳(2025年)と、大手企業の標準的な水準よりも若い。

    ✔従業員数と勤続年数

    フィード・ワンの単体従業員数は522人(2025年)と、事業規模の割には少数精鋭の組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は925人ほど。平均勤続年数は16.3年(2025年)と大手企業の標準的な水準を上回っている。

    総合評価

    格付・評価文は限定公開です

    SSS~Fランクの21段階評価で、企業の立ち位置を明確に示します。

    無料版では扱わない評価情報まで踏み込み、企業の実態に迫ります。

    公開データと独自取材・分析を統合、中立公正な評価を提供します。

    全業界550社以上を網羅的に比較し、企業理解を深められます。

    いつでも登録解除可能です。期間の縛りはありません。

    ※登録方法・Q&Aはこちら

    就職偏差値ランキング【完全版】はこちら!