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【勝ち組?】東急の就職偏差値・難易度と平均年収の企業研究【激務?やばい?】

企業概要

東急は、鉄道・不動産・商業施設・ホテルなどを展開する大手鉄道・都市開発会社。1918年に渋沢栄一らが宅地開発会社として創設。1923年には目蒲線(現在の目黒線・多摩川線)を開通し、戦前から鉄道・宅地開発を組み合わせたビジネスモデルを構築。戦時中には国策によって京王電鉄小田急電鉄京浜急行電鉄を合併し、『大東急』時代を築いた。戦後には鉄道・バスの輸送力増強を進めつつ、鉄道・不動産・百貨店・ホテルへと事業多角化した。鉄道沿線に住宅地を造成し、駅前に商業施設を整備することで、「移動・居住・購買を一体で押さえる」収益構造を形成した。1990年代にはバブル崩壊を受けてグループ再編を進め、沿線価値向上・都市開発を中核へと絞り込んで再建。2000年代からは渋谷再開発の準備を進め、2019年には鉄道事業を東急電鉄として分社化。現在では創業以来の鉄道・不動産・小売・ホテルを一体とした開発事業をコアとし、2030年を見据えた渋谷大規模再開発を主導している。

POINT
  • 渋谷を地盤とする名門鉄道・不動産会社、沿線におけるブランド力は強大
  • 売上高・利益は安定的かつCOVID-19から回復傾向、財務体質まずまず
  • 平均年収883万円だが鉄道現業職を含まない、入社難易度は非常に高い
  • 就職偏差値と難易度

    ✔就職偏差値:70(最上位)

    傑出した沿線ブランド力を有しており、渋谷再開発を主導する不動産デベロッパーとしての性質も有する。給与水準は鉄道業界としては上位だが、大手メーカー・不動産デベロッパーには及ばない。
    詳細な企業分析は以下の業績動向社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。

    ✔就職難易度:最難関級

    総合職の採用数は年間30人~65人ほど。首都圏におけるブランド力の高さから応募者数も多く、不動産デベロッパーとの併願も多い。選考倍率は鉄道業界としてもトップクラスに高くなる傾向。
    採用大学:【国公立】東京大学・大阪大学・東北大学・九州大学・神戸大学・筑波大学・千葉大学・東京科学大学・東京外国語大学など、【私立】慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学・明治大学・立教大学・同志社大学・立命館大学・明治学院大学・東京理科大学など(出典:マイナビ2028

    業績動向

    ✔売上高と営業利益

    東急の売上高は2022年に0.87兆円まで急減を経験した*1が、同年以降はやや回復傾向。2025年には売上高1.05兆円まで回復したが、2020年以前の水準には届いていない。営業利益は2021年に▲316億円に赤字転落したが、平常時は営業利益680億~1,030億円ほどで推移している。
    *1:2021年・2022年に売上高・利益が下落した理由は、COVID-19感染拡大による影響が主要因。外出自粛によって鉄道・バスの採算が急激に悪化したうえ、ホテル・小売店なども減収減益に陥った経緯がある。

    ✔セグメント別の状況

    東急は、交通事業(東急電鉄・伊豆急行・上田電鉄、東急バス・網走交通、仙台国際空港など)、不動産事業(不動産販売・不動産賃貸・不動産管理など)、生活サービス事業(東急百貨店・東急ストア・渋谷地下街、ショッピングセンター、広告代理店、ケーブルテレビなど)、ホテル・リゾート事業(ホテル・ゴルフ場など)、の4事業を有する。
    当社の事業構造は、鉄道を基盤として沿線人口・都市価値を高め、不動産・商業施設・ホテル・生活サービスを展開することで成立している。戦前から、鉄道沿線に住宅地を造成し、駅前に商業施設を整備し、人流と不動産価値を高めることで収益を生み出してきた。東急電鉄を中核として強固な鉄道ネットワークを有し、渋谷・自由が丘・二子玉川・武蔵小杉・日吉・たまプラーザ・青葉台など、ブランド力が高いエリアを多く抱える。売上高において最大を占める生活サービス事業では、東急百貨店・東急ストア・商業施設などを通じて、沿線住民の日常消費を取り込む機能を担っている。日常消費そのもので利益を稼ぐよりも、沿線の利便性を高め、鉄道・不動産・商業施設の価値を底上げする補完的な役割が大きい。全社利益において最大を占める不動産事業は『渋谷ヒカリエ』『渋谷ストリーム』『渋谷スクランブルスクエア』など、渋谷駅周辺でオフィス・商行・観光・エンタメを組み合わせた複合都市開発を遂行している。

    ✔最終利益と利益率

    東急の純利益は2020年に▲562億円に下落したが、同年以降は回復傾向に転換。2025年には過去最高となる純利益796億円に到達している。営業利益率はCOVID-19影響期間を除けば、概ね5%~9%ほどで推移している。鉄道業界としては上位レベルの利益率である。

    ✔自己資本比率と純資産

    東急の自己資本比率は28%~31%と凡庸な水準で推移しているが、これは自己資本比率が高まりにくい不動産事業*2と鉄道事業*3を展開していることが主要因。純資産は2023年まで7,500億~8,100億円ほどで推移していたが、2025年には8,722億円に上振れしている。
    *2:不動産デベロッパーは投資額が巨額に及び、投資期間も長期に渡るため長期借入金などの資金調達で賄うことが多く、自己資本比率は高まりにくい傾向がある。
    *3:鉄道会社は鉄道車両や線路の維持管理に膨大な設備投資資金を要する特性があり、自己資本比率は他業界と比べて低めとなる特徴がある。

    社員の待遇

    ✔平均年収と平均年齢

    東急の平均年収は2024年まで730万~770万円ほどで推移していたが、2025年には883万円に上振れ*4。2021年にはCOVID-19影響で多くの鉄道会社が給与低下に直面したが、当社の給与低下は限定的であった。総合職の場合、30歳で年収680万~730万円ほど、課長職レベルは1,000万~1,200万円ほど。
    *4:当社は2019年に鉄道事業を東急電鉄として分社化しており、この平均年収には鉄道現業職が含まれない。鉄道現業職を本体に含める同業他社との比較時には割り引いて考える必要がある。

    ✔従業員数と勤続年数

    東急の単体従業員数は2020年に急減*5しており、同年以降は1,410人~1,540人ほどの組織規模となっている。子会社・関係会社を含めた連結従業員数は2.40万人ほど。平均勤続年数は13.7年(2025年)と大手企業の標準的水準をやや下回る。
    *5:当社は2019年に鉄道事業を分社化して子会社・東急電鉄を設立、その際に鉄道事業に関係していた当社従業員の多くが同社へ移籍したことが主要因(参考リンク)。

    総合評価

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