本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
メタプラネットは、暗号資産の取得・保有を主力とするビットコイントレジャリー会社。1999年に木村裕治がCD制作会社『ダイキサウンド』として創業。2004年には株式上場を果たしたが、音楽流通の急速なデジタル化に直面。2010年代からはホテル事業へと主力事業を転換し、2013年には外資系ホテルグループと資本提携。『レッドプラネットジャパン』として、国内外でホテル事業を拡大。が、2020年にはCOVID-19感染拡大によりホテル需要が急減し、経営危機に瀕する。そこで当時急成長していた暗号資産に着目し、2024年にはビットコイントレジャリー企業として再出発。新株予約権・株式・社債など多様な資金調達手法を駆使し、ビットコインの大量取得を推進した。現在では上場企業として世界3位のビットコイン保有量を誇り、世界有数のビットコイン保有企業として資本市場における独自の地位を確立している。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:64(中堅上位)
ビットコイントレジャリーという新業界のトップ企業。給与水準は急上昇が続くも、まだ安定的な終身雇用は望みがたいか。今後の急成長が続くかは注視したい。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:至難
入社方法は中途採用のみ。従業員数が16人に過ぎないために採用数は極端に少なく、入社難易度は高い。経営層は外国人が多数を占めるため、ビジネスレベルの英語力は必須。
採用大学:非公開(出典:メタプラネット採用)
業績動向
✔売上高と営業利益
メタプラネットの売上高は2023年には売上高2.6億円にまで縮小した*1が、2024年には10.6億円にまで急増。2025年には過去最高となる売上高89億円まで増加している*2。営業利益は2023年まで慢性的な赤字が続いたが、2025年には過去最高となる62.8億円まで回復を遂げた。
*1:2023年まで売上高・利益が低迷していた理由は、COVID-19感染拡大でホテル事業が打撃を受けたことが主要因。業績悪化によって事業縮小を続けたことで事業規模が縮小の一途を辿った経緯がある。
*2:2025年に売上高・営業利益が急増した理由は、ビットコイン関連事業におけるオプション取引収入の拡大が主要因。当社が保有するビットコインを活用したオプション取引からプレミアム収入を獲得することで、業績が急拡大した。
✔セグメント別の状況
メタプラネットは、ビットコイントレジャリー事業(株式発行・債務調達を駆使した資金調達戦略による1株当たりビットコイン保有量の拡大、『ビットコインマガジンジャパン』運営、ビットコイン普及に向けた取り組み)、ホテル事業(『ザ・ビットコインホテル』の企画・再開発・運営など)、の2事業を有する。
当社の事業構造は、株式・新株予約権・社債・優先株など多様な資本調達手段を活用し、ビットコインを大量取得することで成立している。最終目的は単年度の利益拡大ではなく、株式希薄化を上回るペースで「1株当たりビットコイン保有量」を増加させることにある。当社株式1株当たりビットコイン保有量を最大化することで、株主に対してビットコインの価値上昇を超えるリターンを提供することを目指すビジネスモデルである(参考リンク)。かつてはホテル6棟を保有したが、現在では東京・五反田の『ホテルロイヤルオーク五反田』のみを保有。同ホテルは『ザ・ビットコインホテル』へと再開発されている。
✔最終利益と利益率
メタプラネットの純利益は2024年に過去最高となる44.3億円に急増したが、2025年には▲950億円に急落している。営業利益率は2021年に▲274%と極端に悪化していたが、2025年には70.6%という超高水準にまで到達している。良くも悪くも利益率の振れ幅が極端に大きい。
*3:2025年に巨額損失に転落した理由は、保有ビットコインの価格下落によって約1,022億円の評価損を計上したため。なお、当該評価損はビットコインを売却して生じた実現損失ではなく、期末時点の価格変動による会計上の評価損である。
✔自己資本比率と純資産
メタプラネットの自己資本比率は2021年に▲2.9%にまで悪化していたが、2025年には90.7%まで急改善を遂げている*4。ただし、保有資産の大部分をビットコインが占めるため、ビットコイン価格に財務健全性が左右される。純資産は2023年まで低空飛行が続いていたが、2025年には4,585億円まで急増。
*4:2025年に自己資本比率が急改善した理由は、新株・新株予約権などを活用した大規模な資金調達によって株主資本が急増したことが主要因。2025年には巨額のビットコイン評価損によって最終赤字に転落したが、それを大幅に上回る資本調達によって純資産は増加。自己資本比率も90%前後まで上昇した。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
メタプラネットの平均年収は1,600万円(2025年)と、金融業界において上位クラスとなる水準。スタッフレベルで年収900万~1,200万円ほど、課長職レベルで年収2,300万~2,900万円が目安となる。平均年齢は48.9歳(2025年)と、新興業界の企業でありながら高齢化が進んでいる。
✔従業員数と勤続年数
メタプラネットの単体従業員数は16人(2025年)と極めて少なく、少数精鋭の組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は35人ほど。平均勤続年数は0.8年(2025年)と極端に短いが、新興業界の企業ゆえに仕方ない側面が強い。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
総合評価
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