本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
カゴメは、ケチャップ・野菜ジュース・サプリメントなどを製造販売する大手食品メーカー。1914年に蟹江一太郎がトマトケチャップの本格生産に成功したことで創業、戦前からトマトジュース・ケチャップ・ウスターソースなどを展開。現在においても野菜生活100・トマトジュース・ケチャップなどで著名。農業振興にも注力しており、日本の緑黄色野菜の18.5%を供給する農業大手でもある。トマトの保有遺伝子は約7,500種に及び、種子開発・栽培・収穫・加工・販売までを自社一貫対応。
・トマト分野で断トツ首位の大手食品メーカー、農業・種子事業も展開
・売上高・利益は2024年に急伸、財務体質は大いに健全
・平均年収891万円と名古屋企業では上位、採用数が少なく入社難易度は高い
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:67(上位)
世間における好感度は高く、社会的名声は申し分ない。平均年収も799万円と名古屋圏では上位クラス。売上高2,000億円レベルと事業規模はそれほど大きくないが、業績の安定性が高い。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:難関上位級
総合職の採用数は年間20名~30名、うち技術系採用枠が15名ほどを占める。誰もが知る有名企業かつ良好な企業イメージから応募人数は多く、選考を通過する難易度は非常に高い。
採用大学:【国公立】大阪大学・名古屋大学・北海道大学・神戸大学・名古屋工業大学・東京農工大学など、【私立】慶応義塾大学・上智大学・関西学院大学・国際基督教大学など(出典:マイナビ2026)
業績動向
✔売上高と営業利益
カゴメの売上高は2019年に減少がみられた*1が、同年以降は増加傾向で推移。2024年には過去最高となる売上高3,068億円に到達。営業利益も長期的に105億~140億円で安定的に推移しており、2024年には過去最高となる362億円に到達している*2。
*1:2019年に売上高が減少した理由は、決算方法を日本基準からIFRS国際会計基準へ移行した影響(参考リンク)。両基準の売上高の認識基準の違いから売上高が一部減少した。
*2:2024年に売上高・営業利益が増加した理由は、①アメリカ子会社・Ingomar社への追加出資による連結子会社化によるフル連結効果(参考リンク)、②労務費・原材料価格の上昇を受けた価格改定、③為替レートの円安推移による為替効果、など。
✔セグメント別の状況
カゴメは、国内加工食品事業(家庭用食品・業務用食品、生鮮トマト・野菜生活100・トマトジュース・ケチャップ・トマト調味料など)、国際事業(北米・欧州・アジアにおける種子開発・農業生産・商品開発・販売など)、その他(種苗生産・販売、栽培技術研究、不動産事業など)、の3事業を有する。
当社は長らく国内市場向けの加工食品事業を中核として成立してきたが、最近では日本市場の人口減少を見据え、海外市場を成長ドライバーと位置付けた事業ポートフォリオの再構築を進めている。2024年に米・Ingomar社を完全子会社化したことで国際事業が売上高に占める割合は約45%にまで拡大。もっとも、トマトは世界的に見て必ずしも普遍的な嗜好性を持つ食材ではなく、地域によっては食文化や味覚面での抵抗感が根強い市場も存在する。そのため、当社の海外展開は単なる製品輸出ではなく、現地の食習慣や用途に合わせた商品設計・業務用需要の取り込みを前提とした長期的な市場開拓型ビジネスとなっている(参考リンク)。
✔最終利益と利益率
カゴメの純利益は70億〜115億円ほどで停滞*3していたが、2024年には過去最高となる250億円まで急伸。営業利益率は5%~7%を長期的に維持しており、2024年には11%台に上振れ。食品メーカーとしてはやや高めの水準となっている。
*3:2019年から純利益が伸び悩んでいた理由は、外部環境の逆境による影響が大。①2019年は天候不順による野菜飲料の需要下落に直面、②2020年はCOVID-19感染拡大による外食需要激減で業務用出荷が減少、③2022年は原材料価格高騰によるコスト高に苦しんだ。
✔自己資本比率と純資産
カゴメの自己資本比率は長期的に50%前後の水準で推移しており、十分に健全な水準を維持できている。純資産は2016年から緩やかな増加傾向が続いていたが、2024年には2,116億円まで急伸。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
カゴメの平均年収は750万~790万円で推移していたが、2024年には891万円に上振れ*4。食品メーカーとしては上位級の給与水準かつ、名古屋の上場企業としてもトップクラス。総合職の場合は30歳で年収550万~630万円ほど、課長職レベルで年収980万~1,200万円が目安。平均年齢は直近で42.9歳と、大企業の標準的な水準。
*4:当社は2024年にベースアップ率5%の賃上げを実施。給与体系の引き上げは2005年以来であった為、平均年収を大きく伸ばした経緯がある(参考リンク)。
✔従業員数と勤続年数
カゴメの単体従業員数は1,570人~1,650人で長期的に安定しているが、一般知名度の割には小規模な組織体制となっている。子会社や関連会社の従業員も含めた連結従業員数は2,920人ほど。平均勤続年数は17.7年(2024年)と、大企業の標準的な水準をやや上回る。
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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