本レポートでは、印象論ではなく、データから就職偏差値と格付を評価しています。レポート末尾で、最終結論とその根拠を提示します。
企業概要
ゴールドマン・サックスは、アメリカに本社を置く大手金融グループ。1869年にマーカス・ゴールドマンが手形仲介業者として創業。1900年代には企業の株式公開や証券引受を手掛ける投資銀行として頭角を現した。1950年代にはフォード社の大型IPOの主幹事を務め、世界有数の投資銀行としての知名度を確立。1974年にはアジア初となる海外拠点として、日本にも駐在所を開設。2000年代にはリーマンショックに直面し、業績悪化・信用不安に直面するも銀行持株会社への転換や外部資本の受け入れによって危機を乗り越えた。現在では米国を代表する世界最高峰の大手証券・投資銀行として、M&Aアドバイザリー、株式・債券引受、トレーディング、資産運用を柱とする。当行OBが米国政府・連邦準備銀行に多数在籍しており、政界・経済界にも多数の要人を輩出している。
就職偏差値と難易度
✔就職偏差値:80(頂点)
サラリーマン社会の頂点。世界最高峰レベルの社会的名声と給与水準は勿論、キャリア価値も傑出。まさに圧倒的な勝ち組であり、誰もが羨望するスーパーエリートである。
詳細な企業分析は以下の業績動向・社員の待遇を参照。本レポート末尾に総合評価を記す。
✔就職難易度:至難
過去の採用実績の殆どが非公開。日本法人の規模から採用数は年間20名レベルと推定される。世界的エリートを目指す求職者が目指す最高峰の企業であり、その難易度は言わずもがな。
採用大学:非公開(出典:ゴールドマン・サックス採用情報)
業績動向
✔売上高と経常利益
ゴールドマン・サックスの売上高は長期的な増加傾向が継続しており、2025年には582.8億ドルに到達している。2021年のみ売上高593.3億ドルに急伸したが、これは一過性の要因。経常利益は100億ドル以上で長期的に推移している他、2021年には過去最高となる270.4億ドルまで急伸している。
*1:2021年に当行の売上高・利益が急伸した理由は、①COVID-19感染拡大後の株式市場・債券市場の価格急変動によるトレーディング収益の増加、②世界的なM&AブームによるM&Aアドバイザリー収益の増加、③買収ファンド向けレバレッジド・ファイナンス業務の好調、など。
✔セグメント別の状況
ゴールドマン・サックスは、グローバルバンキング&マーケッツ部門(投資銀行事業・M&Aアドバイザリー、資金調達支援、株式・債券・為替・コモディティのトレーディングなど)、アセット&ウェルスマネジメント部門(機関投資家・富裕層向け資産運用、プライベートバンキング、オルタナティブ投資など)、プラットフォームソリューション部門(法人向け決済・資金管理、デジタル金融サービス)、の3部門を有する。
当行の事業構造は、M&Aアドバイザリーや株式・債券の引受などを担う投資銀行業務、株式・債券・為替・コモディティのトレーディング、機関投資家・富裕層向けの資産運用・資産管理を中核として成立している。企業の資金調達・M&A・リスク管理・資産運用までを一体で提供でき、特にM&Aアドバイザリーや大型IPO引受ではJPモルガン・チェースと拮抗して世界トップクラスの実績を誇る。創業150年以上に渡って構築してきた巨大企業・政府機関・機関投資家との強固なネットワークが競争優位の源泉となっている。また、マーケット業務・デリバティブ取引を通じて、自己資金によって高度な金融工学を駆使したトレーディング収益を上げている。一方で、景気後退局面では企業のM&A・IPOが急減するため、業績は景気動向に左右されやすい。最近では、資産運用・富裕層向けの資産運用ビジネスを強化することで収益源の多様化を進めており、市場環境に左右されにくい事業ポートフォリオの構築を進めている。
✔最終利益と利益率
ゴールドマン・サックスの純利益は2021年に216.3億ドルに急伸しているが、同年を除けば80億ドル~171億ドルのレンジで推移している。経常利益率は20%~40%レベルで長期的に推移しており、金融業界としてもかなりの高利益率を誇る。
✔自己資本比率と純資産
ゴールドマン・サックスの自己資本比率は7%~8%ほどで推移しており、かなり低め。ただし、銀行業は顧客から預金・有価証券を預かる事業の性質上、貸借対照表での負債が広がるため自己資本比率が低くなりやすいため問題はない。純資産は緩やかな増加傾向にあり、2025年には1,249億ドルに到達。
社員の待遇
✔平均年収と平均年齢
ゴールドマン・サックスの平均年収は非公開。投資銀行部門の場合、20代のアソシエイトで年収900万~1,500万円ほど、バイスプレジデントに昇格すると年収3,000万~5,000万円ほどに到達する。テクノロジー部門はやや給与レンジは下がるが、それでも年収1,000万~1,800万円ほどは堅い。いずれも実力主義が徹底されており、成果がなければ昇給はない。
[日本法人の個別データは非公開]
✔従業員数と勤続年数
ゴールドマン・サックスの従業員数はグローバルで4.7万人レベル。日本法人における従業員数は1,100人ほどと推定される。日本法人における平均勤続年数は非公開。
[日本法人の個別データは非公開]
上記の公開データを総合的に踏まえた、企業としての実力値と就職先としての評価を、以下に最終的な評価結論として整理します。
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